すげえなファーストクラス! 語彙が最低限になる空間、それが旅客機のファーストクラスの座席でした。 もっとも、何十年も前の話です。 今みたいに完全に横になれる個室のようなゴージャス空間では、当時はありませんでした。 せいぜい、大きくて座り心地のいい座席がフルフラットになるよ、という程度。それでも、当時はずいぶんと贅沢なことでした。 何より凄かったのは、機内食です。 私はアレです、あの四角いトレイに四角い器が細々と並べられ、バッサバサのパンとか、温め直しのときに縁のあたりでソースがガビガビに乾き、かたや添えられたご飯のほうはソースでブヨブヨになったメイン料理とか、クルクル巻かれた状態で固まっている茶蕎麦とか、小さくて四角くて甘すぎるねとねとしたケーキとか、密封されたちょっぴりの水とか、そういうエコノミー席の機内食を心から愛しているのですが、ファーストクラスの食事は、簡潔に言えば、ただの一流レス