サクサク読めて、アプリ限定の機能も多数!
トップへ戻る
GPT-4o
topaztan.hatenablog.com
今年10月に、念願の実朝様の五輪塔(寿福寺)にお参りしてきました!その様子をレポしたいと思います。 1.寿福寺と実朝 2.寿福寺への道 3.いよいよ寿福寺へ 1.寿福寺と実朝 実朝・政子の五輪塔があることで有名な寿福寺は、源義朝の旧邸があった土地に建てられたものです。頼朝は鎌倉入りした時に、はじめそこに邸宅を構えようとしましたが、岡崎義実が頼朝の菩提を弔う寺を建てていたのと土地が狭かったので計画が変更されました。その土地を、頼朝没の翌年、正治二年(1202年)二月に北条政子の祈願により栄西に寄進して、寺院を建立したのが寿福寺の始まりです。その後義朝の旧邸や政所を壊した建材が寄進されたりして徐々に堂宇を拡張していきました。 寿福寺は幕府の仏事の中心の場ではなかったようですが、政子や実朝の信仰を集め、実朝もたびたび参詣しています。たとえば建暦二年(1212年)には寿福寺に赴いた実朝は、栄西から
(大聖山金剛寺の実朝像(当記事の写真は筆者撮影)) 2023年11月23日(木)、秦野市で開催された実朝まつりに行ってきました!諸事情あって一部分しか参加できませんでしたが、とても楽しかったです。 1.実朝まつり概要 2.実朝まつり紀行 1)秦野駅から 2)大聖山金剛寺〜実朝生前からゆかりのあるところ〜 3)首塚へ 1.実朝まつり概要 源実朝を敬い後世に伝えるとともに、源実朝公御首塚がある東地区を盛り上げようと1987年から毎年行われている催し「実朝まつり」。コロナ禍の影響で2019年を最後に中止となっていたが、4年ぶりに復活することになりました。 (出典 11月23日「第36回実朝まつり」@秦野市田原ふるさと公園 – 神奈川・東京多摩のご近所情報 – レアリア) 実朝まつり | はだの旬だより-秦野市観光協会 ・式典=境内で9時20分〜10時 法要・献茶・献吟など。 ・キッチンカー・模擬
昨年からディズニープラスで配信されているドラマ『ロキ』について以前分析しましたが、このドラマでは大変興味深いことに、「ファシスト」という言葉が登場しました。 その言葉を発したのは「シルヴィ」という登場人物です。彼女はTVA(時間変異取締局)に、TVAが定めた時間軸を逸脱した罪、そしてTVA職員を襲いTVAを転覆させようとしている罪で追われる身でした。周囲を警戒するシルヴィに対してロキが「疑り深いな」と言った際に、彼女は「あなたを雇った全能のファシストたちからずっと逃げてるんだから当然でしょ」と返しました。 ‘It must have started when I spent my entire life running from the omniscient fascists you work for.’ (ちなみに字幕では「あなたを雇った連中に追われ続けているから」となっており、「全能の
1.「国立国会図書館デジタルコレクション」は素晴らしいぞ 2.よく見えない〜善光寺に問い合わせ 3.図書館でそれっぽい本を調べてみる 4.写真集実物を入手・「みを」をパートナーに解読…そして急展開 5.改めてググったら…衝撃の真実 6.結論 1.「国立国会図書館デジタルコレクション」は素晴らしいぞ きっかけは、大河ドラマ『鎌倉殿の13人』の源実朝論ブログを書くために、国会図書館デジタルコレクションを調べてた時のことでした。 このデジタルコレクション、マジで宝の山です!昨年2022年12月にリニューアルされて、全文検索可能なデジタル化資料が5万点から247万点へと激増。特に戦前期の書籍はログインなしで全部閲覧可能なのもたくさん。上記のブログ記事はこれなくしては完成しませんでした。 https://internet.watch.impress.co.jp/docs/yajiuma/146622
林勇『少年 右大臣源実朝』(大同館書店、昭和6年)挿絵(国立国会図書館デジタルコレクションより) 前編のつづきです ※2023年5月25日に 16)官位について の項目を追加しました 3.ドラマと史料類との異動・考察 1) 時政との関係 2) 疱瘡 3) 和歌への傾倒 4) 結婚と子供 5) 和田義盛との関係 6) 和田合戦 7) 義盛の最期と実朝 8) 政治への取り組み姿勢 9) 政治内容について 10) 宋船と実朝 11) 義時との関係 12) 泰時との関係 13) 実朝暗殺までの公暁を中心とした動き 14) 実朝暗殺 15) 実朝の「京志向」「武を軽んじる」について 16) 官位について 4.まとめ〜新しい実朝像になっていたか 参考文献一覧(研究書系) 3.ドラマと史料類との異動・考察 1) 時政との関係 ・ドラマ 鎌倉殿就任後最初のうちは時政が実権を握っていましたが、次第に専横を深
土岐善麿『源実朝 (青少年日本文学)』(至文堂、昭和19年) の挿絵 羽石光志 画 ※国立国会図書館デジタルコレクションより 源実朝は、近年著しく評価が変わってきた人物の1人です。たとえば実朝没後800年に編まれた、和歌研究者の渡部泰明氏編の『源実朝 虚実を超えて』(勉強出版、2019年)でも、そのような言及がいくつも見られます。「源実朝について、かつては「悲劇の将軍」「文弱の将軍」というイメージが先行しがちであったが、そうした実朝像は大いに改まりつつある。鎌倉時代の基本史料である『吾妻鏡』の読み直しや和歌事績の研究が実朝像の更新に大きな役割を果たしているが、当該期の幕府発給文書研究の深化も見逃すことはできない」(同書 p. 36)、「平成以降の日本史研究において、従来『吾妻鏡』から読み取られてきた実朝像、例えば「幕府政治に背を向け、公家文化に耽溺して和歌や蹴鞠に没頭した文弱な将軍、源氏と
2022年の大河ドラマ『鎌倉殿の13』人では、美術の面でも大変興味深く観ました。衣装や小道具はもちろん、屏風や衝立などの室礼もとても印象的でした。その時代にふさわしい、雰囲気を盛り上げるというだけでなく、それを背負う登場人物の様子の描写にも大いに貢献していると感じられたからです。もちろん様々な制約もあったでしょうし、全てが意図的に配された訳ではないでしょうが、それでも絶妙に合ってるなあと思わされることが多かったです。また逆に「この時代にはないだろう」というのも発見し、それも面白く思いました。以下に詳しく述べていきたいと思います。 ■平安末期〜鎌倉時代の屏風の特徴 初めに、鎌倉殿の時代、平安時代〜鎌倉初期の屏風についてご説明します。 屏風の歴史は古いのですが、9〜14世紀までの作品で残存している古屏風は極めて少なく、10点ほどしかありません。そして我々が見慣れている屏風類とかなり異なります。
7/14に衝撃的な終わり方をしたMCUドラマシリーズ『ロキ』、皆さんはどうご覧になったでしょうか? 最終話はマルチバースの扉を開く展開、唐突な終わり方とシーズン2を予告する手法など、驚きの要素が満載でした。またシリーズを通して見ると、TVA職員メビウスとの強い絆が芽生えたり、ロキの女性版変異体シルヴィが大きくクローズアップされ、彼女との恋愛感情を仄めかす関係が展開されたりしたのも、かなり予想外でした。様々な変異体ロキが現れたりと、サプライズの連続だったと言えます。ロキ自身、ドラマの最初と最後では大きく変化しました。 しかし一部のファンからは、従来通りのロキ像を求めるあまり、「変わってしまった」ロキに失望する声も見られました。従来通りとは、裏切り、いたずらし、そして兄ソーと関わる、というようなものです。何より新キャラシルヴィにあまりにフォーカスしすぎ、肝心なロキの尺が短くなり掘り下げが足りな
今年の大河ドラマ『鎌倉殿の13人』を視聴中です。このドラマでは人物評価として真面目という言葉がどうもキーワードになっているようです。特にそれが現れたのが47回の「ある朝敵、ある演説」でした。 そこで北条政子が有名な演説をする時に、歴史的に伝わっている言葉が書かれた原稿を捨てて自分の言葉で御家人たちに語りかけるのですが、その際に弟義時を「生真面目」と評価して御家人の共感を得ようとしているのでした。「この人は生真面目なのです。一度たりとも私利私欲に走ったことはありません」と。 またその少し前のシーンで、やや唐突に、義時の子供の泰時が「真面目であるがそこがあなたらしくていい」と妻の初に言われるシーンがあり、どうもそこで「生真面目(真面目)」という美徳が親子で共通していることを強調したい作劇であることがわかります。泰時は政子の演説で父親が「生真面目」と評されたことに感じ入ったように目をふせており、
※論をわかりやすくするためにドラマのキャプチャ画像を載せていましたが、本文章が著作権法上の例外事項である「批評」に当たらない可能性があることを考慮し、削除させて頂きました。2022/1/8 ※「夢のゆくえ」のところで「画面からは千世がはけて実朝と泰時だけに」→「千世が右隅に行き顔が映らなくなり後ろ姿になり」に訂正しました。2023/2/14 2022年の大河ドラマ『鎌倉殿の13人』において、源実朝が異性に性的に接することができなく、かつ同性に想いを寄せる者であるという描写がなされました。しかも彼が恋する相手は、主人公義時の息子泰時。ガッチリとドラマの本筋に関係する人間関係です。練られた脚本はもちろん、演じた役者さんたちが大変見事に、繊細に演じてくれたおかげで、また凝った演出が行われたこともあって、本当に印象深いものになりました。 これは大河ドラマでの同性間の愛を描いたものとしては、大変意義
『エターナルズ』を初日に鑑賞してきました。まず、地理的にも時間的にも壮大なスケールの物語と、10人もの様々な個性を持つヒーローをよくまとめ上げて交通整理したなあという印象を持ちました。各ヒーローはしっかり描き分けられていてそれぞれに魅力があり、また今までのMCUとの繋がりも一応無理なく説明されており、色々とそつなく作り上げられた感じです。また聴覚障害を持つマッカリが、周囲のコミュニケーション含め実に自然にグループの一員として描かれており、逆に今までそういうヒーローが娯楽映画で描かれなかったのが不思議な感じを受けました(目が見えないヒーローは、デアデビル、チアルート、日本で言うと座頭市などがいましたが)。ゲイのヒーローもしっかり描かれており、そのような意味でも世界の現実を自然に反映させる脚本とキャスティングを感じて好感を持ちました。 もっとも幾つかの点で引っかかるところがありました。 一番思
皆さんこんにちは、トパーズ2号です。 先日『キャプテン・アメリカ ザ・ファーストアベンジャー』(2011年公開)を改めて観ました。 実は私、本作は随分前にとびとびに観ただけだったので内容をあまり覚えておらず、色々新鮮な気持ちで鑑賞できました。とりわけ、アメリカのヒーローの物語でありながら、なかなかに北欧神話テイストの強い映画であったことに驚きました。まあ元々、本作でMCUにおいて初めてコズミックキューブ(テッセラクト)、すなわちオーディンの秘宝でとてつもないパワーを秘めた石が登場し、それを血清を打って超人と化したナチスのシュミット(レッド・スカル)が地球の保管場所から奪い、地球を支配する武器として利用しようと企む…という話なので、当然といえば当然なのですが。それにしても記憶にある以上に北欧神話のモチーフが現れ、なんだか『マイティー・ソー』(2011年)より北欧神話ぽいなあとすら思いました。
このページを最初にブックマークしてみませんか?
『topaztan.hatenablog.com』の新着エントリーを見る
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く