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掃除・片付け
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発表のポイント ルーヴル美術館で最も混雑するモナリザの部屋は、ネットワークサイエンス(注1)で確立された様々な中心性指標(注2)で測定するとネットワークの中心というよりはむしろ周縁に立地していることが発見された(図1)。この結果は「人気作品があるから来館者はその部屋を訪れるのか、もしくは空間構造によって多くの来館者がその部屋を訪れるように誘導されているのか?」という長年の問いに一つの結論を出した。ネットワークの構造上必ずしも行きやすい場所ではないにもかかわらず部屋が大混雑しているのは、「モナリザ」という作品の誘因力の大きさによるものだと考えられる。 次数中心性(空間構造のヒエラルキーを測定する指標)が最も高い空間は「サモトラケのニケ」へと向かう大階段(図2)であることが発見された。また、固有ベクトル中心性が最も高いのは「入口(ガラスのピラミッド)―Denon翼―Daruギャラリー―ミロのビ
東京大学 発表のポイント 野鳥の一種・シジュウカラが翼の動きをジェスチャーとして使用していることを発見。 これまでジェスチャーによるコミュニケーションは人間や類人猿など、ごく限られた動物でしか見つかっていなかった。 今後、さまざまな分類群を対象に、ジェスチャーに関する研究が盛んになると期待される。 発表概要 東京大学先端科学技術研究センター鈴木俊貴准教授と杉田典正特任研究員による研究グループは、野鳥の一種・シジュウカラが翼の動きをジェスチャーとして用い、特定のメッセージを伝えることを発見しました。 ジェスチャーは私たちにとって大切なコミュニケーション手段です。例えば、見て欲しいものに指を差したり、挨拶の時に片手を上げたり、別れ際に手を振ったり、体の一部を動かしてさまざまなメッセージを伝えます。 従来、ジェスチャーは人間や類人猿において特別に発達したコミュニケーション手段だと考えられてきまし
ホーム ニュース プレスリリース 謙虚なリーダーのもとで心理的安全性が高まりメンバーが本領発揮しやすくなる―職場においてリーダーの謙虚さと心理的安全性が果たす役割― 東京大学 発表のポイント 日本の企業において、リーダーの謙虚さが心理的安全性を介してプレゼンティーズムに影響することがわかりました。 チーム単位で働く職場において、リーダーの謙虚さ、心理的安全性、そしてプレゼンティーズムの3変数がどのように関係しているか初めて明らかにしました。 メンバーが活躍できる職場の人的環境や文化的条件を考え、介入をデザインする上で示唆に富む結果といえます。 謙虚なリーダーシップは、心理的安全性を介してプレゼンティーズムと関連する 発表概要 東京大学先端科学技術研究センターの松尾朗子特任助教、熊谷晋一郎准教授らの研究グループは、複数の業種の日本企業を対象に調査を実施し、リーダーの謙虚さが高まると心理的安全
学び・働きに困難のある人々を包摂する新しい社会システムを創造する 排除のないインクルーシブな社会を実現するための研究 学びや働きのあり方をインクルーシブに変える実践型の研究プロジェクトを行なっています。 DO-IT Japan(https://doit-japan.org/)では、障害や病気のある児童生徒・学生の大学進学や就労への移行支援を通じ、社会で活躍する人材の育成を目指しています。テクノロジー活用を主軸に、セルフ・アドボカシー、自立と自己決定などをテーマとして、 年間を通じて活動しています。障害のある児童生徒・学生との協 働、産学連携・国際連携によるICT活用など、インクルーシブ教育システムに関する研究実践の拠点となっています。 AccessReading(https://accessreading.org/)では、音声教材(視覚障害や学習障害など、印刷物を読むことが困難な児童生徒が
東京大学 発表のポイント コロイドゲルは、微粒子がネットワーク状に凝集して凍結した状態で、圧縮下で粒子密度を変えることができるが、圧縮変形下での微視的構造と力学応答の関係は未解明であった。 今回、独自のサンプルセルと共焦点顕微鏡を使って、コロイドゲルの圧縮変形下での粒子挙動を実験的に追跡し、数値シミュレーションと比較した。その結果、ゲルが圧縮変形を経て、ゲル化や変形の履歴によらない普遍的な物理状態へ吸収されることを発見した。 本研究では、実験と理論の両面から、乱雑な粒子ネットワークが履歴に依存しない普遍的な物理状態へと自己組織化することが実証された。非平衡な固体の物理的性質の基礎的理解や多孔質物質の設計への貢献が期待される。 発表概要 東京大学先端科学技術研究センター高機能材料分野の田中肇シニアプログラムアドバイザー(特任研究員/東京大学名誉教授)、舘野道雄特任助教、ワン インチャオ特任研
「いま、ここ」に吹く風から、いますぐ使える電気をつくる――。附属 産学連携新エネルギー研究施設の飯田誠特任准教授は、それこそが風力発電の魅力だと語る。「何億年もかけてつくられた、高密度のエネルギー体である化石燃料を燃やして発電するのとは、必要な技術が大きく異なります。風力発電は、地球環境の持続と資源のない日本の未来のために必要な発電技術です」。予測が困難な風から電気をつくり、地域社会にも受け入れられる風力発電システムをつくる。飯田特任准教授は、あらゆる学問分野を「総合格闘技」のように融合させ、風力発電を前に進める。 世界で風力発電の導入が進んでいる。世界の風力発電の累積発電量は、2017年時点で5億kW、原発500基分にも達する。伸び率が著しいのは中国だ。2005年ごろから風力発電設備の導入を急激に増やし始め、世界の風力発電を牽引している。 次いで、2000年ごろから風力発電に力を入れてい
東京大学 理化学研究所 発表のポイント 顕微鏡やDNAシークエンサーから生まれる大量の分子・細胞計測データから、特定の対象を識別するための微小な識別子マテリアルを、計算論的デザインを通じて実現しました。 実データのシミュレーションを経由するReal2Sim2Real機械学習により、ランダムに生成した微小な識別子を自在に読み出せるようにする新たな識別子設計法を提案し、実際に識別子を作り実証しました。 この微小識別子マテリアルを用いて生成される個々の細胞や分子に紐づいた大量の多角的解析データは、今後の進展が極めて重要となるマルチモーダルAIの開発を始め、基礎研究から医薬工学応用まで、幅広い活用が期待されます。 計算科学の手法で識別子を作って読み出す 発表概要 東京大学先端科学技術研究センターの太田禎生准教授と油谷浩幸シニアリサーチフェロー、理化学研究所革新知能統合研究センターの河﨑史子研究員(
東京大学先端科学技術研究センターおよび生産技術研究所、出光興産と、カーボンニュートラル領域における包括連携共同研究を開始
東大先端研のグローバルセキュリティ・宗教分野は、RCAST Security Seminar Seriesの一環として、イスラエルの内政と外交に関する特別講演会を開催します。日本のイスラエル政治研究の第一人者である池田明史・東洋英和女学院大学学長をお招きします。今回の講演は日本語で行われます。質疑応答では英語などによる質問にも応答します。 2018年6月に発足したRCAST Security Seminar Seriesは通常は英語のみで開催され、内外の専門家による議論の場として成長しています。今回は日本語で開催することによって、日本のより広い対象に議論の場を開くことを目指します。日本では近年にハイテク分野での投資を中心にイスラエルへの進出が加速しています。高まった関心に応えるために、今回はイスラエル政治およびイスラエルを取り巻く安全保障環境と国際政治に関する代表的な専門家による概論の講演
東京大学 発表のポイント 通常の液体の混合系の相分離では、少数の相は球状の液滴を形成し、その構造は時間と共に自己相似的に成長することが知られている。一方で、高分子溶液系では、少数相がネットワークを形成し、しかも自己相似的な成長に従わないことが知られていたが、その微視的な起源は未解明であった。 今回、ネットワーク構造の形成を伴う高分子溶液の相分離について、高分子鎖が長い、もしくは相分離温度が低い場合に、相分離の速度に比べ高分子鎖の動きが遅いことに由来する粘弾性効果により、相分離構造の自己相似的な成長が妨げられることを突き止めた。 高分子溶液の相分離現象は、ネットワーク構造を形成する工業プロセスや、最近注目を集めている細胞内相分離現象においても重要な役割を果たすことが知られており、本研究で得られた知見は、広範な分野にインパクトを与えると期待される。 高分子溶液の粘弾性相分離において観察されるネ
東京大学 株式会社LITALICO 発表のポイント 自閉スペクトラム症(ASD)知覚体験シミュレータを利用したワークショップに参加することで、参加者がASDに抱くネガティブな感情が改善されることがわかりました。 シミュレータによってASDの非定型な知覚を体験することで、定型発達者がASDに対してどのような印象を抱くのかは未解明でした。本調査では、ASDに対する態度を多次元的に評価する質問紙を用いることで、ASDの知覚を体験することによる印象の変化を明らかにしました。 ASD知覚体験シミュレータを用いたワークショップや研修が学校や企業など様々な場所で行われ、ASD者の抱える困難への理解が深まるとともにネガティブな感情が改善されることで、ASD者が自身の可能性を十分に発揮できる社会の実現が期待されます。 ASD知覚体験シミュレータを使用している様子 発表概要 東京大学先端科学技術研究センターの
東京大学先端科学技術研究センター身体情報学分野の宮﨑敦子特任研究員、登嶋健太学術専門職員、檜山敦特任教授らの研究グループは株式会社SOYOKAZEと共同で、認知症の方を含む高齢者施設居住者にVRを活用して旅行を疑似体験できるVR旅行プログラムを提供し、その効果を実証しました。本研究成果は、2023年3月14日付で「Augmented Humans 2023」に掲載されました。 視空間能力とは、環境を表現、整理、理解、ナビゲートする能力です。この能力は、加齢に対して特に脆弱な神経基盤の上に構築されています。更に視空間認知機能は、実行機能と密接に関連していて、視空間認知機能の低下が軽度認知障害や認知症を引き起こす可能性があります。ヘッドマウントディスプレイを使用したVR旅行プログラムは、高齢者に自由な空間探索の機会を提供し、日常生活よりも大きな首の動きを誘導します。従って、VR旅行の体験は、視
1.発表者 吉村 有司(東京大学先端科学技術研究センター 共創まちづくり分野 特任准教授) 高橋 哲也(東京大学大学院工学系研究科 都市工学専攻 修士課程) 青田 麻未(群馬県立女子大学文学部 美学美術史学科 講師) 2.発表のポイント 芦原義信が『街並みの美学』で提唱した建築の第一次輪郭線・第二次輪郭線を機械学習で定量分析することにより、都市景観における「感性的なもの」の自動抽出手法を開発した。 街路景観を構成している「非感性的なもの/非美的なもの」を抽出しマッピングすることを試みた。 建築の第一次輪郭線や第二次輪郭線を空間クラスター分析することにより、個々の建築ファサードの類似性とその連続性を「景観の連なり」として定量化する手法を開発した。 3.発表概要 建築家の芦原義信が著書『街並みの美学』(注1)のなかで「ヨーロッパの都市景観は美しく、なぜ日本の都市景観はこれほど醜いのか」と疑問を
特定の専門分野の冠をつけない文理融合の研究所である先端研には、科学技術を推進する理工学系だけでなく、倫理や思想、社会システムに関わる人文・社会科学系の研究分野が共存しています。 既存の研究が存在しない分野に着手する研究を推進できる先端研だからこそ、複雑化する社会課題の解決に挑むのです。 先端研の学際的プロジェクト 東京大学 生命・情報科学若手アライアンス 若手研究者を中心に、計測生命科学、データサイエンス、AIを融合させ、がんの進展、病態の制御など、現代生命科学の重要大課題に挑むプロジェクト。2020年には、自動化技術を導入し、駒場2キャンパス地区の高価計測機器を共用する柔軟なコアファシリティシステムに進展。垣根なく次世代の科学のあり方を追求して、研究をさらに加速させています。 インクルーシブ・アカデミア・プロジェクト 日本のSTEM研究の現場は、実験・計測機器、解析システムなどが狭い空間
読書は学習のあらゆる基本だ。最初は音読から始め、やがて黙読へ移行する。これが小学校での国語教育の基本的な流れだ。ところが子どもたちのなかには、黙読を苦手とするばかりか、そもそも黙読のできない子どももいる。読めない子どもたちの学びについて、どのように支援すべきなのか。 たとえ読むのが苦手でも、聞けばきちんと理解できる子どもがいる。みんなの前では意見をいえなくても、書いて自分の意見を表現できる子どももいる。子どもの学び方は一人ひとり違う。髙橋麻衣子講師は、人間支援工学のさまざまなノウハウを活用し、教育の望ましいあり方を模索している。 文章を読んで、書かれている内容を理解する。いわゆる読解能力の育成は、学校教育の重要な目標の一つである。読解には音読と黙読があり、小学校の指導では黙読による読解能力習得を一つのゴールと設定している。 「本は黙読するのが当たり前、そう思っていました。私は子どもの頃から
2022年10月28日、グローバルセキュリティ・宗教分野の小泉悠講師が第18回中曽根康弘賞 優秀賞を受賞しました。中曽根康弘賞は、公益財団法人 中曽根康弘世界平和研究所が、政治、経済、文化、科学技術等、多様な分野において国際的に見るべき業績をあげている若い世代に対して表彰を行い、その努力をたたえるとともに、新たな活動を奨励することで、真に平和で豊かな国際社会の実現に資することを目的としています。 【受賞理由】 ロシアに関する軍事・安全保障政策の専門家として、ウクライナ侵略において正確、迅速かつバランス感覚に優れた情報を積極的に発信することで、国内世論の形成に大きく貢献するなど顕著な実績を挙げた。 【受賞のコメント】 40歳という節目に、大変名誉な賞をいただけました。ここからの10年間をどう走っていくのか、大きな指針になったと思います。研究による知見を政策に活かすという従前からの問題意識に向
京都工芸繊維大学 東京大学 長岡技術科学大学 1.発表者 村上 久(京都工芸繊維大学情報工学・人間科学系 助教) 都丸 武宜(京都工芸繊維大学情報工学・人間科学系 研究員) フェリシャーニ クラウディオ(東京大学先端科学技術研究センター 特任准教授) 西山 雄大(長岡技術科学大学技学研究院 情報・経営システム系 准教授) 2.発表のポイント 向かい合う二人の歩行者は互いの動きを読み合うことでおのずと運動を協調させることを明らかにしました。 歩行中の視線を調べると、歩行者はあらかじめ将来すれ違う方向に目を向ける傾向にあり、近づいたときは相手の状況に応じて目を向ける方向を柔軟に変化させることがわかりました。 歩行者は相手のからだ全体の動きを手がかりにして、知らず知らずのうちに将来の運動を駆け引きすることで、即興的に息の合った歩行運動を実現していると考えられます。 3.発表概要 京都工芸繊維大
1.発表者 角野 浩史 (東京大学 先端科学技術研究センター 教授) 小長谷 智哉(北海道大学 大学院理学研究院 地球惑星科学部門 博士研究員) 寺田 暁彦 (東京工業大学 理学院火山流体研究センター 准教授) 大場 武 (東海大学 理学部化学科 教授) 2.発表のポイント 草津白根山(群馬県)の火山ガス中のヘリウムとアルゴンの同位体を指標にしてマグマ発泡度の変化を捉えることに成功した。 草津白根山のように水蒸気噴火が主体の火山では初めての成果。 マグマ活動の変化を地球化学的手法によって捉えることを可能にした点で意義があり、噴火の前兆現象を捉えるための新手法としての応用が期待される。 3.発表概要 東京大学先端科学技術センターの角野浩史教授と北海道大学大学院理学研究院の小長谷智哉博士研究員、東京工業大学理学院火山流体研究センターの寺田暁彦准教授、東海大学理学部化学科の大場武教授らの研究グ
生身の人間は、技術が加わることで変身するのだろうか。「分身」や「合体」はどうか。新たな自分の身体を人間はどのように知覚するのか。こうしたことを研究しているのが、身体情報学分野の稲見昌彦教授だ。身体に組み込まれた技術を意識することなく操る「人機一体」によって、「人間拡張」を実現し、身体を「自在化」させようとしている。 「透明人間」「超人」「サイボーグ」――。稲見教授の口から出てくる研究のキーワードはSFめいている。だがいずれのテーマに対しても、教授は真正面から真剣に向き合っている。 ここ数十年、社会では「自動化」が進み、工場での手作業をロボットが代替するようになった。洗濯も掃除などの家事でも機械が活躍している。「人間がやりたくない作業」を機械に担わせるという方向で、自動化は進んできた。 この機械による「自動化」と並立する概念として、稲見教授は「自在化」を提唱している。自在とは、心のままである
東京大学先端科学技術研究センター生物多様性・生態系サービス分野の森章教授らの国際研究グループは、世界中の133研究サイトにおいて、生態系-気候系における炭素循環に大きな影響を持つ木材分解プロセスを調べる研究を実施しました。これまで、シロアリが果たす分解者としての役割は、微生物に比べてよく分かっていませんでした。当研究では、気候が温暖化するにつれて、シロアリが木材分解においてより大きな役割を果たす可能性があることを示しました。本研究成果は、2022年9月23日付けでScience誌に掲載されました。 森林は、巨大な炭素貯留庫です。光合成の過程で、樹木は大気中から二酸化炭素を取り除き、樹木内に炭素の有機化合物として貯留をしています。そして、葉や幹などが朽ちて土に還る過程で、多量の有機炭素が土壌中にも蓄積されます。一方で、これらの有機物が分解され無機化されると、分解者である微生物や動物の呼吸を介
1.発表者 金子 雄大(東京大学大学院工学系研究科先端学際工学専攻 博士後期課程) 加藤 洋人(東京大学大学院医学系研究科 准教授) 杉山 暁(東京大学アイソトープ総合センター 助教) 山次 健三(東京大学大学院薬学系研究科 助教) 児玉 龍彦(東京大学名誉教授/東京大学先端科学技術研究センター がん・代謝プロジェクトリーダー(特任研究員)) 塚越 雅信(サヴィッド・セラピューティックス株式会社 代表取締役社長) 2.発表のポイント がんの光免疫治療において、再発腫瘍を完全に消失させる新しい光活性化物質Ax-SiPcを用いた新しい光免疫・抗体ミメティクス治療薬FL2を開発した。 乳がんを再発させたマウスに本治療薬を用いて実験したところ、腫瘍が完全に消失した。 FL2と腫瘍免疫療法を併用することで、がんを手術せずに治す画期的な治療法の確立につながる可能性がある。 3.発表概要 光免疫治療は
1. 発表者 荒井 謙(東京大学大学院工学系研究科先端学際工学専攻 博士後期課程) 齊藤 寛人(東京大学先端科学技術研究センター 特任助教) 福岡 正彬(慶應義塾大学大学院理工学研究科 研究員) 上田 祥代(豊橋技術科学大学大学院工学研究科情報・知能工学系 助教) 杉本 麻樹(慶應義塾大学理工学部情報工学科 教授) 北﨑 充晃(豊橋技術科学大学大学院工学研究科情報・知能工学系 教授) 稲見 昌彦(東京大学先端科学技術研究センター 教授) 2. 発表のポイント バーチャルリアリティ(VR)環境で、足先と連動する余剰肢ロボットアームを開発しました。 装用後、まるで自身の身体のように知覚することが可能になりました。 自分の腕が増えたような感覚と余剰肢ロボットアームの周囲に対する知覚を理解することで、余剰肢ロボティクス設計における課題解決への貢献が期待されます。 3. 発表概要 ロボットアームな
1. 発表者 西澤 啓太(東京大学先端科学技術研究センター 特任研究員) 森 章(東京大学先端科学技術研究センター 教授) 2.発表のポイント 生物多様性の形成と維持の根幹ともいえる「群集集合プロセス(注1)」が緯度に沿って変化することを世界で初めて発見しました。 世界中で行われた100本以上の研究結果の統合解析により、異なる手法で行われた複数の研究を、手法の影響を排除しつつ比較することに成功しました。 本研究成果は、生物多様性がこれまで維持されてきた根源的なメカニズムの解明に大きく寄与することが期待されます。 3.発表概要 熱帯と温帯、寒帯で全く異なる生物が出現するように、地球の緯度は生物相に大きな影響を与えています。このような生物相の緯度勾配変化は数世紀にわたって研究されてきましたが、生物多様性を支えている仕組みと地球の緯度との関連性はこれまで明らかにされてきませんでした。 東京大
理化学研究所 東京大学 京都大学 東京医科歯科大学 自治医科大学 科学技術振興機構 理化学研究所(理研)開拓研究本部渡邉分子生理学研究室の渡邉力也主任研究員、篠田肇研究員、東京大学先端科学技術研究センターの西増弘志教授、同大学大学院理学系研究科の濡木理教授、京都大学医生物学研究所の野田岳志教授、東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科の武内寛明准教授、自治医科大学の崔龍洙教授らの共同研究グループは、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)由来のウイルスRNAを「1分子」レベルで識別し、迅速に検出できる全自動検出装置の開発に成功しました。 本研究成果は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)などの超高感度・迅速診断装置の開発を含む、次世代の感染症診断法の核心技術として社会実装されるものと期待できます。 今回、共同研究グループは、2021年に開発した世界最速のSARS-CoV-2検出法「
「特に笑える研究じゃないのに、何で?」。2021年イグ・ノーベル賞動力学賞受賞直後、西成活裕教授はこう感じ、共に受賞したフェリシャーニ クラウディオ特任准教授も「何が面白いの?と聞かれても、単体では答えにくい」とコメント。1991年にノーベル賞のパロディとして創設され、「人々を笑わせ、そして考えさせる研究」に授与されるイグ・ノーベル賞。メディアでは、二人の受賞研究の実験で“歩きスマホ”が人の流れを阻害することが注目されましたが、西成教授は「今回の受賞の肝は物理学賞とのつながりにある」と言います。 (Improbable Research 公式ウェブサイトより) (写真)オンライン授賞式にて、左上がイグ・ノーベル賞創設者のエイブラハム氏。西成教授(右上)の背景は「密」をぬいぐるみで表現。地元スイスの民族衣装で登場したフェリシャーニ特任准教授(下段左から2番目)は、授賞式名物の「紙飛行機飛ばし
ホーム ニュース プレスリリース 街路の歩行者空間化は小売店・飲食店の売り上げを上げるのか、下げるのか?~ビッグデータを用いた経済効果の検証~ 1.発表者 吉村 有司(東京大学先端科学技術研究センター 共創まちづくり分野 特任准教授) 熊越 祐介(東京大学先端科学技術研究センター 共創まちづくり分野 特任研究員 (研究当時)) 小泉 秀樹(東京大学先端科学技術研究センター 共創まちづくり分野 教授) 2.発表のポイント 歩行者中心の街路に立地する小売店や飲食店の売り上げは、非歩行者空間に立地するそれらよりも高いことを定量的に示した。 車中心の道路から歩行者や自転車中心の道路への転換に係る、周辺環境への経済的影響を分析した結果、レストランやカフェといった飲食店の売り上げにポジティブな影響を与えることが明らかになった。 本研究成果はウィズコロナに対応した都市計画やまちづくりが進むなか、パンデミ
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