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The Rolling Stones at Racket, NYC on October 19, 2023. Photo: Kevin Mazur/Getty Images for RS バンドがアルバムのリリース期間をなるべく空けるようにと言われることはほとんどない。流行の移り変わりの速い音楽市場では、最後にアルバムを出した時の世界とはまったく違う世界になっていることがしばしばある。しかしザ・ローリング・ストーンズ(The Rolling Stones)の場合、前回のスタジオ・アルバムから18年という空白期間が、新譜『Hackney Diamonds』への期待を熱狂的に高めるのに役立った。 <関連記事> ・ストーンズ、18年振りのスタジオアルバム『Hackney Diamonds』を10月に発売 ・ザ・ローリング・ストーンズが18年振りの新作発表会見で語ったこと 出る気配がなかったスタジ
ニルヴァーナ(Nirvana)の元メンバーとして知られるデイヴ・グロールとクリス・ノヴォセリック、そしてプロデューサーのスティーヴ・アルビニがコナン・オブライエンのポッドキャストに出演し、ニルヴァーナや当時の並外れた成功、そして今週10月27日に30周年を記念したリイシュー盤が発売されるアルバム『In Utero』について語った。 <関連記事> ・ニルヴァーナ『In Utero』: 90年代を代表するバンドのラスト・アルバム ・スティーヴ・アルビニ、カートとの出会いや『In Utero』の制作を語る ・ニルヴァーナのベスト・ソングス20曲:グランジを代表した世代の代弁者 デイヴ・グロールは、ニルヴァーナが爆発的な人気を得ていった1991年当時をこう振り返っている。 「バンドが人気になった1991年当時、俺たちはとても若かった。俺は21歳か22歳…まだ子供だった。過ぎ去った時間の長さについて
ザ・ローリング・ストーンズ(The Rolling Stones)が、18年ぶりとなる新作スタジオ・アルバム『Hackney Diamonds』を2023年10月20日に発売することを発表した。 この発売を記念して彼らの過去の名曲を振り返る記事を連続して掲載。 <関連記事> ・ストーンズ、18年振りのスタジオアルバム『Hackney Diamonds』を10月に発売 ・ザ・ローリング・ストーンズが18年振りの新作発表会見で語ったこと 未発表音源を拾い上げたアルバム 1981年の終わりにワールド・ツアーを控えていたザ・ローリング・ストーンズは、スタジアム級の会場ばかりを回る同ツアーを宣伝するためにも、新たなアルバムの制作を進めていた。だが、そのとき企画されていた新作は彼ら史上初めて、新曲が一つもないスタジオ・アルバムだった。彼らは過去のテープを掘り起こし、忘れられていた楽曲の数々を蘇らせよう
サウンドの完成度という点で、スティーリー・ダン(Steely Dan)のアルバムは常に最高水準を保ち続けてきた。そして、その多くはプラチナ・ディスクに認定されている。そんなグループを創作面で引っ張っていたのは、ドナルド・フェイゲンとウォルター・ベッカーの二人だった。 だが、彼らの名曲の数々は一流のセッション・ミュージシャンたちの才能によって、いっそう質の高いものになっていた。フェイゲンとベッカーは、彼らの作風が難解さを増していくにつれて、名だたるセッションマンたちから成る“殺人打線”の力を頼るようになったのである。 また、それらの楽曲に輝きをもたらした名手たちにとっても、スティーリー・ダンの作品に参加した実績は是非とも履歴書に書き加えたいステータスだった。宇宙空間から降ってきたようなギター・ソロや、最高にファンキーなドラムのグルーヴなど、スティーリー・ダンのキャリアを彩った名手たちによる驚
I have heard the big music and I’ll never be the same ビッグ・ミュージックを聴いたあとは、かつての自分にはもう決して戻れない ウォーターボーイズの1984年の曲「The Big Music」の中で、マイク・スコットはそう歌っていた。そのバックでは、耳障りな音を立てるサックス、大砲のように打ち付けるビート、ほとんど教会音楽のような荘厳なピアノ、泣き叫ぶような女性バック・ヴォーカルが鳴り響いている。 彼の好みを踏まえると、この歌詞が何かスピリチュアルなものの隠喩だった可能性は高い。とはいえ信奉者たちは、この“ビッグ・ミュージック”、または“ビッグ・サウンド”というフレーズを1980年代中期のある種のバンドを緩やかにまとめる総称として使うようになった。この言葉で言い表されていたのは、壮大な雰囲気を持ち、スケールの大きいロックの救済の力を臆面も
ザ・ローリング・ストーンズ(The Rolling Stones)が、18年ぶりとなる新作スタジオ・アルバム『Hackney Diamonds』を2023年10月20日に発売することを発表した。 この発売を記念して彼らの過去の名曲を振り返る記事を連続して掲載。 <関連記事> ・ストーンズ、18年振りのスタジオアルバム『Hackney Diamonds』を10月に発売 ・ザ・ローリング・ストーンズが18年振りの新作発表会見で語ったこと ザ・ローリング・ストーンズのマネージャーであり、プロデューサーでもあったアンドリュー・ルーグ・オールダムの記憶によれば、ストーンズはスタジオの中で新曲「Paint It Black (黒くぬれ!)」のレコーディングに苦労していた。それを見て彼は「この曲はどうにもならない」と口にしたという。「あと10分だ」と彼は決めた。「それが過ぎたら、次の曲に移ろう」。 それ
かつてディー・ライト(Deee-Lite)は自身のデビューアルバム収録曲にて「グルーヴは心の中にある (groove is in the heart)」と歌ったが、それ以前に、グルーヴは聴く者の腹の底に響くものだ。これは、どんな音楽を聴いている場合にも。たとえそれがレゲエだったとしても、メキシコのランチェラだったとしても当てはまる。リズムがなければ、それは中身のない音楽も同然である。 しかし、たちまちにして新たな音楽ジャンルを創始してしまった一連の革新的なグルーヴは、いったいどのように生まれたのだろうか? 特徴的なビートを中心とした独自のジャンルが突如として誕生する ―― そんな手品のような出来事が、音楽の歴史の中で幾度も繰り返されてきたのである。 一方で、しかしその新しい音楽が流行すればするほど、騒動の中でその起源が忘れ去られてしまうことも多くなる。ここでは、まったく新しい音楽の世界を切
1960年代後半に盛り上がりをみせた反体制文化の夢が崩れ去ったあと、その文化を音楽で彩ってきたアーティストたちはみな、同じ問題に直面した。つまり、「さて、次はどうすべきか?」ということだ。 そして、60年代を代表するロック・ミュージシャンたちはそれぞれに違った答えを導き出し、70年代に入って最初に発表したアルバムでそれを表現してみせた。ザ・フー、ザ・ローリング・ストーンズ、そして新たにソロとなった元ザ・ビートルズの二人。彼らは各々のやり方で、理想主義や冒険心に満ちた60年代から現実主義の新時代へと移り変わる厄介な端境期を乗り越えたのである。 <関連記事> ・ザ・フー『Life House』解説:難解過ぎて発売されなかった“SFロックオペラ” ・スペインとロシアでローリング・ストーンズ『Sticky Fingers』のジャケが変わった理由 ・ストーンズ、18年振りのスタジオアルバム『Hack
ザ・ローリング・ストーンズ(The Rolling Stones)が、18年ぶりとなる新作スタジオ・アルバム『Hackney Diamonds』を2023年10月20日に発売することを発表した。 この発売を記念して彼らの過去の名曲を振り返る記事を連続して掲載。 <関連記事> ・ストーンズ、18年振りのスタジオアルバム『Hackney Diamonds』を10月に発売 ・ザ・ローリング・ストーンズが18年振りの新作発表会見で語ったこと ブライアン・ジョーンズの死 ザ・ローリング・ストーンズはそれまで6年間にわたってスキャンダルと賛否両論の渦の中にあった。それでもなお、1969年は彼らにとって過去最高にドラマチックな年だったと言って間違いない。 やがて『Let It Bleed』のタイトルでリリースされるアルバムのレコーディング・セッションは既に始まっていたが、ほとんどのセッションに、ギタリス
プログレッシヴ・ロックとジャズ・フュージョンが初めて登場したころ、これら二つのジャンルは互いにかけ離れた存在だった。マイルス・デイヴィスが作り出したジャズ・ロックの記念碑的作品『Bitches Brew』と、ジェントル・ジャイアントのデビュー・アルバムでクラシック音楽に影響を受けた、過剰なまでにプログレ志向の強い『Gentle Giant』 の2作を比べてみればわかる。 どちらも、熟練した音楽的技量と大胆な新しいヴィジョンによって1970年当時、世界に衝撃を与えた作品だ。しかし一方で、この二つは、プログレとフュージョンのあいだにある違いをくっきりと浮かび上がらせていた。プログレッシヴ・ロックの特徴が華麗で複雑にアレンジされた職人的名人芸にあったのに対し、フュージョンのそれは自由奔放で即興志向の演奏を延々と繰り広げるところにあったのである。 しかしながら、すべてのプログレッシヴ・ロック・バン
アメリカ現地時間2023年9月29日、U2はラスベガスの新たなコンサート会場「スフィア」(Sphere)でのこけら落とし公演である、1991年のアルバム『Achtung Baby』の記念公演『U2:UV Achtung Baby Live At Sphere』をスタートした。 今回のレジデンシー公演は、2019年12月に『JOSHUA TREE TOUR 2019』が終了して以来、約4年ぶりのコンサートとなる。 U2は17,000人のファンを前に、『Achtung Baby』収録曲の他、同日にリリースした約2年振りの新曲「Atmic City」、U2のライヴに欠かせない大ヒット曲「Where The Streets Have No Name」「Vertigo」「Beautiful Day」など22曲を演奏した。 <関連記事> ・U2がApple Musicに語ったラスベガスの新会場“スフィ
ヒップホップやR&Bなどを専門に扱う雑誌『ブラック・ミュージック・リヴュー』改めウェブサイト『bmr』を経て、現在は音楽・映画・ドラマ評論/編集/トークイベント(最新情報はこちら)など幅広く活躍されている丸屋九兵衛さんの連載コラム「丸屋九兵衛は常に借りを返す」の第43回。 今回は、80年代のモータウンについて。 <関連記事> ・“嘘つき”ラッパーたち:イメージと実像の耐えがたき落差 ・ラッパー達の盛られたイメージ戦略 ・ヒップホップと資本主義:なぜ、そこまで金銭にこだわるのか 唐突だが、40年前を振り返ってみよう。 1983年の『ビルボード』誌チャート。そのTop Black Albums(現在のTop R&B/Hip-Hop Albumsチャートにあたる)の各週1位ランキングを見てみると、興味深いことに気づく。 曜日のマジックにより、この1983年の同チャートは53週分ある。最初の4週(
ギネスブックに「広東語のアルバム累計売り上げ」で世界一と認定、主演映画『恋する惑星』もヒットし、『ファイナルファンタジーVIII』の主題歌「Eyes On Me」を担当するなど、日本でも高い知名度を誇るフェイ・ウォン(Faye Wong/王 菲)。 そんな彼女の4つのアルバムが2023年9月25日にLP化で発売された。これは、2021年2月発売されると瞬く間に完売となった『天空』『夢遊』『ザ・ベスト・オブ・ベスト』の限定生産国内盤LPに続くもの。今年9月に発売されるのは『背影(討好自己)』『マイ・フェイヴァリット』『DI-DAR』『ANXIETY(浮躁)』の4タイトルとなる。 この発売に合わせて、中華圏の音楽が専門の音楽評論家、関谷 元子さんにフェイ・ウォンについて解説頂きました。 <関連記事> ・実写映画『ムーラン』を観る前に学ぶ中国の伝説『花木蘭』 ・全世界YouTube動画再生ランキ
ザ・ローリング・ストーンズ(The Rolling Stones)が、18年ぶりとなる新作スタジオ・アルバム『Hackney Diamonds』を2023年10月20日に発売することを発表した。 この発売を記念して彼らの過去の名曲を振り返る記事を連続して掲載。 <関連記事> ・ストーンズ、18年振りのスタジオアルバム『Hackney Diamonds』を10月に発売 ・ザ・ローリング・ストーンズが18年振りの新作発表会見で語ったこと ・ピート・タウンゼントによる“ロックの殿堂”紹介スピーチ掲載 1年という期間があれば、さまざまなことが起こるものだ。1967年、“サマー・オブ・ラヴ”が色鮮やかに花開くと、万華鏡のように目くるめく楽曲の数々がその文化を彩った。そしてそういった楽曲群は、複雑なサウンドと現実離れした世界観によって、五感を刺激するドラッグの幻覚状態を再現していた。 この年、ジェファ
もしも1968年の『Music from Big Pink』、1969年の『The Band』、そして1970年の『Stage Fright』が、音楽のロックではなく物理的なロック (つまり岩) で形作られていたとしたら、この3つはラシュモア山に刻まれたアメリカの歴代大統領の顔のように、威厳に満ちたまなざしで我々を見つめていただろう。 「The Weight」「Chest Fever」「Up on Cripple Creek」「The Shape I’m In」といった曲を通じて、ザ・バンドはロックンロールの地図の中に“アメリカーナ”という新たなジャンルを刻み込み、ある種のお手本を作り出したのだ。 ルーツ・ロックのミュージシャンたちは、今もそのお手本に習って活動を続けている。しかし、熱心なザ・バンドのファンでない人は、その後の作品を飛ばして、いきなり伝説的な“サヨナラ”・イヴ・アルバム ―
控えめに言っても、90年代にナイン・インチ・ネイルズ(Nine Inch Nails)の2作のアルバムが発売された5年という歳月の間にロックとヘヴィ・メタルは大きな変化を遂げた。 1994年の『The Downward Spiral』と1999年の『The Fragile』の間にカート・コバーンが騒々しいこの世を去り、爽やかさと奇怪を併せ持ったポップ・パンクが全世界に広まり、かつてプライマスやミニストリー、そしてホワイト・ゾンビらがプラチナム・ディスクを獲得していた世の中は、リンプ・ビズキットやコーンなどを崇拝する時代を迎えていた。 しかもキッド・ロックがアメリカで1100万枚のアルバムを売る時代だ。冗談抜きで、アメリカでキッド・ロックの『Devil Without A Cause』が、パール・ジャムの『Ten』やレッド・ツェッペリンの『Physical Graffiti』よりも売れていた
ザ・ローリング・ストーンズ(The Rolling Stones)が、18年ぶりとなる新作スタジオ・アルバム『Hackney Diamonds』を2023年10月20日に発売することを発表した。 この発売を記念して彼らの過去の名曲を振り返る記事を連続して掲載。 <関連記事> ・ストーンズ、18年振りのスタジオアルバム『Hackney Diamonds』を10月に発売 ・ザ・ローリング・ストーンズが18年振りの新作発表会見で語ったこと ・ピート・タウンゼントによる“ロックの殿堂”紹介スピーチ掲載 1966年4月、ザ・ローリング・ストーンズは一つの大きな節目を迎えた。グループがこの月にリリースしたアルバム『Aftermath』は彼らのアルバムとしては初めて、全曲がミック・ジャガーとキース・リチャーズの共作によるオリジナル・ナンバーで構成された1作になった。 アメリカではその直前の3月にそれまで
1973年8月11日はクール・ハークと妹のシンディ・キャンベルが、ニューヨークのブロンクスでパーティーを開き、ヒップホップの音楽と文化が誕生した歴史上重要な日とされ、米国上院では8月11日を「ヒップホップ記念日」として制定した。 今年の50周年の日に合わせて、ライター/翻訳家の池城美菜子さんが全5回にわたってヒップホップを紐解く短期集中連載を実施。第5回は「オルタナティブ・ヒップホップ」について。 ヒップホップ生誕50周年を記念したプレイリストも公開中(Apple Music / Spotify / YouTube)。 <関連記事> ・【連載第①回】ヒップホップとは何か、その定義とは ・【連載第②回】ヒップホップと資本主義:なぜ、そこまで金銭にこだわるのか ・【連載第③回】いまさら聞けないヒップホップの地域分類とサブジャンル ・【連載第④回】ヒップホップの地域分類:ウエストコーストとサウス
1971年に発表され現在も大きな影響を与え続けるザ・フーのスタジオ・アルバム5作目『Who’s Next』のCD10枚組となるスーパー・デラックス・エディションが2023年9月15日にリリースされた。 この10枚の中にはピート・タウンゼントが考案したが、コンセプトが難解だったこともあり、当時は発売されることはなかったこのアルバム『Life House』の音源が収録されている。この作品について、翻訳家・ライターの石川真男さんに解説頂きました。 <関連記事> ・ザ・フー『Who’s Next』10枚組BOXが発売決定。『Life House』も収録 ・ザ・フー最高傑作『Tommy』解説 ・ロジャー・ダルトリー、『The Who With Orchestra』について語る 『Who’s Next』は、ザ・フー屈指の名盤であり、ロック史にその名を刻むマスターピースである。ロック・バンドには、その生
ヴァージン・レコードからリリースされたそのニュー・シングルが初めてラジオで流れたのは、1982年9月初めのことだった。穏やかなオープニングからホワイト・レゲエへと変化していくこの曲は、英国の音楽ファンを魅了してチャート1位に登りつめ、アメリカでも1983年初めに2位をマークした。 その曲、カルチャー・クラブの「Do You Really Want To Hurt Me(君は完璧さ)」はサウンドが変わっているだけでなく、バンドのルックスも変わっていた。彼らは異質だった。すぐに世界最大のポップ・バンドになったが、同時に物議もかもした。 カルチャー・クラブはデビュー・ソングに続き、大西洋の両側でトップ10ヒットを連発した。「Karma Chameleon」は全米1位に輝いた。しかし、当時まだヴァージンはアメリカに進出しておらず、同レーベルから正式にリリースされたものではなかった。ヴァージン・レコ
2023年4月19日に第1巻が発売され、単行本発売直後に重版となっている新井すみこ氏による漫画『気になってる人が男じゃなかった』。先日発表された「次にくるマンガ大賞 2023」の「Webマンガ部門」にもノミネートされ、さらに話題となっている。 この漫画に名前や楽曲が登場するアーティストの取材経験もあり、ヘヴィ・メタル専門誌『BURRN!』の副編集長、そして洋楽専門誌『ミュージック・ライフ』の編集長を務め、それ以降はフリーランスとして現在も第一線で活躍している音楽評論家の増田勇一さんによるレビューを掲載。 この漫画に登場する楽曲を収めた公式プレイリストはこちら(Apple Music / Spotify / YouTube Music) <関連記事> ・【全曲解説】『気になってる人が男じゃなかった』プレイリスト収録曲 ・ニルヴァーナ「Smells Like Teen Spirit」解説:その
1973年8月11日はヒップホップ誕生日とされている。クール・ハークと妹のシンディ・キャンベルが、ニューヨークのブロンクスでパーティーを開き、ヒップホップの音楽と文化が誕生した歴史上重要な日とされ、米国上院では8月11日を「ヒップホップ記念日」として制定した。 今年の50周年の日に合わせて、ライター/翻訳家の池城美菜子さんが全5回にわたってヒップホップを紐解く短期集中連載を実施。第3回は「ヒップホップの地域分類とサブジャンル」について。 ヒップホップ生誕50周年を記念したプレイリストも公開中(Apple Music / Spotify / YouTube)。 <関連記事> ・【連載第①回】ヒップホップとは何か、その定義とは ・【連載第②回】ヒップホップと資本主義:なぜ、そこまで金銭にこだわるのか ・グラミー賞にてHIPHOP50周年を祝う盛大なトリビュートが披露 ・50周年の年に考える、ジ
アメリカーナのパイオニア、ザ・バンド(The Band)のメンバーとして知られるロビー・ロバートソン(Robbie Robertson)が、2023年8月9日、ロサンゼルスにて80歳で逝去した。 彼の34年来のマネージャーであるジャレッド・レヴィーンは声明の中でこうコメントを寄せている。 「ロビーは、妻のジャネット、前妻のドミニク、彼女のパートナーであるニコラス、子供のアレクサンドラ、セバスチャン、デルフィン、そしてデルフィンのパートナーであるケニーら家族に、囲まれて息を引き取りました。また、彼の遺族には孫のアンジェリカ、ドノヴァン、ドミニク、ガブリエル、セラフィナもいます。ロバートソンは彼にとって14作目の映画音楽となるマーティン・スコセッシ監督による新作映画『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』の仕事を完成させたばかりでした。献花の代わりに、遺族は新しいウッドランド文化センターを支援す
ヒップホップやR&Bなどを専門に扱う雑誌『ブラック・ミュージック・リヴュー』改めウェブサイト『bmr』を経て、現在は音楽・映画・ドラマ評論/編集/トークイベント(最新情報はこちら)など幅広く活躍されている丸屋九兵衛さんの連載コラム「丸屋九兵衛は常に借りを返す」の第40回。 今回は今年8月11日で50周年を迎えるヒップホップについて開催されたオンラインイベントを抜粋して文章化したものをお届け。第1回、第2回、第3回は公開中。 ヒップホップ生誕50周年を記念したプレイリストも公開中(Apple Music / Spotify / YouTube)。 <関連記事> ・“嘘つき”ラッパーたち:イメージと実像の耐えがたき落差 ・ヒップホップと資本主義:なぜ、そこまで金銭にこだわるのか ・米国上院にて8月11日を「ヒップホップ記念日」にすることが制定 お笑いラップ・グループの真実 わたしが好きなお笑い
基盤となる部分が変われば、その上に置かれるものにも影響が及ぶ ―― それは物理と音楽の両方における基本原理である。1970年代後半から1980年代前半にかけてのイングランドでは、そのことが特に顕著だった。1960年代の革新的なベーシストたちのプレイが、ポスト・パンクやニュー・ウェーヴのサウンドに応用されるようになったのである。 <関連記事> ・早弾きだけじゃない、新たな方向性を開拓した80年代のギター・ヒーロー ・プログレッシヴ・ロック界のベーシスト・ベスト20 ・史上最高のベーシスト・ベスト50 エルヴィス・コステロとブルース・トーマス クラッシュ、セックス・ピストルズ、ダムドといったグループは、UKパンク界が送り込んだ第一の軍勢にすぎなかった。狡猾なミュージシャンたちは、そのあとで次なる一手を模索し始めたのである。「White Riot(白い暴動)」や「God Save The Que
1973年8月11日はヒップホップ誕生日とされている。クール・ハークと妹のシンディ・キャンベルが、ニューヨークのブロンクスでパーティーを開き、ヒップホップの音楽と文化が誕生した歴史上重要な日とされ、米国上院では8月11日を「ヒップホップ記念日」として制定した。 今年の50周年の日に合わせて、ライター/翻訳家の池城美菜子さんが全5回にわたってヒップホップを紐解く短期集中連載を実施。第2回は「ヒップホップと資本主義」について。 ヒップホップ生誕50周年を記念したプレイリストも公開中(Apple Music / Spotify / YouTube)。 <関連記事> ・【連載第1回】ヒップホップとは何か、その定義とは ・【連載第3回】:いまさら聞けないヒップホップの地域分類とサブジャンル ・グラミー賞にてHIPHOP50周年を祝う盛大なトリビュートが披露 ・50周年の年に考える、ジャマイカの影響と
1998年のベスト・アルバム・リストは、この年が稀に見る豊かな実りの年だったことを反映している。さまざまなジャンルで傑作が相次いで発表されたのである。 ヒップホップでは、画期的なアルバムが次々に生まれた。たとえばローリン・ヒル、DMX、アウトキャスト、その他多くのアーティストがキャリアを代表する名盤を出している。 またエレクトロニック・ミュージックも盛んで、ボード・オブ・カナダやマッシヴ・アタックがその先頭を走っていた。そしてオルタナティヴ・ミュージックの世界では、PJハーヴェイやトーリ・エイモスが大きくクローズアップされた。つまり、素晴らしい作品が山ほど発表された’90年代の中でも、1998年はとりわけ特筆すべき年のひとつだったのである。 <関連記事> ・【動画付】1973年に発売されたアルバム・ベスト65 ・【動画付】1978年に発売されたアルバム・ベスト72 ・【動画付】1983年に
1960年代に残された数多い名曲をランキングにまとめるというのは、実際には不可能だ。だから初めに言っておくが、我々はここで1960年代の楽曲ベスト100の決定版を完成させようとしているわけではない。その代わりにこのリストが、音楽の未来を変えてしまったこの10年間を知る手引きとなり、また今後の発見の道標となることを願っている。 さらに、大切なことを2点説明しておく。まず楽曲の選定にあたっては、なるべくリリース当時にある程度の反響を呼んだもの (あるいは後進に大きな影響を与えたもの) であることを条件にした。そのため、本リストに見られるジャズ・ナンバーのほとんどはビルボード・チャートでヒットを記録している。そしてふたつめに、出来るだけ多くのミュージシャンを称えるため、1アーティストにつき1曲とした。 では、前置きはこれくらいにして、是非、以下のリストを楽しんでいただきたい。 *この特集に登場す
2023年4月19日に第1巻が発売され、単行本発売直後に重版となっている新井すみこ氏による漫画『気になってる人が男じゃなかった』。先日発表された「次にくるマンガ大賞 2023」の「WEBマンガ部門」にもノミネートされ、さらに話題となっている。 この漫画に登場する楽曲を収めた公式プレイリスト(Apple Music / Spotify / YouTube Music)は単行本の発売と同時に公開されると、Apple Musicのプレイリストランキングで30位、Spotifyでは7月1日現在で4.3万いいねを超え、漫画とともにプレイリストも人気となっている。 今回は7月14日現在のプレイリスト収録楽曲の全曲解説を掲載。 <関連記事> ・ニルヴァーナ「Smells Like Teen Spirit」解説:その曲名の由来や歌詞の内容 ・ニルヴァーナ『Nevermind』解説:ロック史を書き換えた名盤
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