はじめに ja.wikipedia.org 2014年に、「OpenSSL」にHeartbleedという脆弱性が見つかり、話題になっていました。 この脆弱性は、典型的なメモリ操作に関するバグであったため、Rustであれば発生しなかったのではないか?という観点で調べていると、過去に同じ主張をしている文献をいくつか発見しました。 こういうのは、後からなら何とでも言える部分があるのですが、やはりRustなら発生しなかっただろうな、というのが私の見解です。 Rustでは、メモリ操作に関連する脆弱性になり得るコードの多くが、コンパイル時にチェックされます。 スライスやコレクションについては、実行時に境界チェックが入るため、最悪サービスが停止しますが、データが流出したり、バグったまま動き続けるようなことはありません。 なるべく、安全なプログラミング言語を使って、開発を進められるようにしていきたいですね
ハードウェアのエラーでメモリの内容が化けてしまうことが稀にある。大抵のDRAMエラーはせいぜいプログラムがクラッシュする結果になるだけだが、データ破壊になることもありえるし、悪意のある使い方をすればセキュリティ破りに使うこともできてしまう。ここではメモリエラーとセキュリティの話をしようと思う。 メモリのエラー率は意外なほど高い。データセンターで大規模なマシン群を対象に実際に観測したところ、1年間に1回以上のエラーが発生したDIMMモジュールは全体の8%にのぼったそうだ。DIMM 1枚に数百億個のメモリセルが実装されているといっても、このエラー率はちょっとびっくりするくらい大きな数字ではないだろうか? サーバでは普通はエラー訂正付きのDIMMを使うので1ビットのエラーは問題にならないが、エラー訂正のないコンシューマ機器ではこれは実際的な問題になりえる。 メモリエラーを利用したセキュリティ破り
弊社に5年間在籍していたロシアの天才ハッカーが先日退職しました。 ハッキング世界大会優勝の経歴を持ち、テレビ出演の経験もある彼ですが、正直こんなに長く活躍してくれるとは思っていませんでした。彼のようなタレントが入社した場合、得てして日本の大企業にありがちな官僚主義に辟易してすぐに退職するか、もしくはマスコットキャラとして落ち着くかのどちらかのケースがほとんどなのですが、彼は最後まで現場の第一線で活躍してくれました。 そんな彼が最後に残していった退職メールがなかなか印象的だったので、その拙訳をここに掲載します(転載について本人同意済み。弊社特有の部分は一部省いています。) ああ、なんという長い旅だったろう。この会社で5年間もセキュリティを担当していたよ(諸々の失敗は許してくれ) 俺は他の退職者のように面白いことは書けないが、私のこの退職メールを読んでくれている人、特に新人エンジニアのために、
日本スマートフォンセキュリティ協会、『Androidアプリのセキュア設計・セキュアコーディングガイド』2月1日版を公開 一般社団法人日本スマートフォンセキュリティ協会の技術部会 アプリケーションWG「セキュアコーディンググループ」は、2月1日、2012年6月に公開した『Android アプリのセキュア設計・セキュアコーディングガイド』の改訂版となる2016年2月1日版を公開した。 改訂版の要点は以下のとおりとなる(プレスリリースより)。 本ガイド 2016年2月1日版では主に以下を更新しました。 改訂内容: Android 6.0で追加されたセキュリティ関連の対応 ・指紋認証機能 ・Permission機構の変更 Android 5.0以前に追加されたセキュリティ機構で前版までに入らなかったもの ・Notification ・パートナー限定の実装方法 その他、最近の脆弱性問題の対応や記事の
Note: JWT の仕様やそもそも論の話は触れません。どう使うか、何が出来るかしか書いていません。 JSON Web Token? JSON Web Token とは、ざっくりいって署名の出来る JSON を含んだ URL Safe なトークンです。 署名とは、署名時に使った鍵を用いて、JSON が改ざんされていないかをチェック出来るようにすることです。 URL Safe とは、文字通り、URL に含めることの出来ない文字を含まないことです。 これだけだとよくわかりませんが、触り心地としては次のような性質があります。 発行者だけが、鍵を使ってトークンが正しいことを検証出来る。 暗号化ではないので、JSON の中身は誰でも見られる。 仕様的には、暗号化のオプションもあります。 しかしながら、JSON の変更は出来ない。(改ざんをすると、検証時に失敗するので。) 全体的には、なんか変更できな
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