Infra Study 2nd #2「クラウドネイティブを支えるインフラ技術」の講演資料です。 参考となる情報にはPDF中からリンクをしていますが、資料中のリンクは Speaker Deck 上ではクリックできないので PDF をダウンロードしてご覧ください。
Ubuntu Weekly Recipe 第796回LXDとIncus、今後どちらをUbuntuユーザーは使うべきか? 本連載でも何度か紹介しているコンテナ・仮想マシンの管理システムである「LXD」がCanonicalの管理になった結果、コミュニティ版の「Incus」が登場しました。詳しい経緯は「LXCで学ぶコンテナ入門」の第55回「コンテナと仮想マシンのマネージャ"Incus"」に記述されています。今回は少し趣向を変えて、「UbuntuユーザーはLXDとIncusのどちらを使うべきか」という観点から、Incusを紹介します。 UbuntuとLXDとIncus 冒頭でも説明したように、LXDのコミュニティ版フォークとしてIncusが登場しました[1]。 フォークに至った詳細な流れは「LXCで学ぶコンテナ入門」が参考になりますが、かんたんに説明すると次のような時系列になります。 Lin
ホットエントリに挙がっていたこの記事に触発されて書きました。 はじめに 私は、さすらいの野良エンジニアです。システム開発歴は20年以上になり、現在は在宅で仕事をしています。先日ふと思い立って、サブで使っていたラップトップにUbuntuを入れました。その結果あまりに良すぎてメイン環境として普段使いするようになり、ラップトップではゲーミング性能が足りないので、余っていたデスクトップ機にもインストールして更に快適になってしまいました。 以降前の私の状況は下記です。 メインで使っていたのは、Windowsデスクトップ(RTX2060でゲームもする) サブ機としてM1 Macbook AirとWindowsラップトップ(XPS13)を使っていた その他、N100ミニPCにUbuntuを入れてちょっとしたサーバーとして使用 Windowsデスクトップ(RTX2060)が一台余っていた ここから、現在の
セキュリティに限定せず、「コンテナとは何か」から詳細に説明しています。コンテナやセキュリティの深淵に触れてみたい方にお勧めの、遅効性の良書という印象です。 コーヒーが好きな emi です。 コンテナを使ったアーキテクチャは引き合いも多く、私も常々しっかり学ばねばならないと思っていました。そんな折、以下のイベントでコンテナセキュリティに関する内容で登壇をすることになりました。 コンテナセキュリティについて学ぶため「コンテナセキュリティ コンテナ化されたアプリケーションを保護する要素技術」を読みましたので、本記事では本書の概要と感想を記載します。 書籍情報 書籍タイトル : コンテナセキュリティ コンテナ化されたアプリケーションを保護する要素技術 著者 : Liz Rice(著)、株式会社スリーシェイク(監修)、水元 恭平、生賀 一輝、戸澤 涼、元内 柊也(訳) 出版社 : インプレス 出版日
systemdの思想と機能 Linuxを支えるシステム管理のためのソフトウェアスイート Software Design plus 作者:森若 和雄技術評論社Amazon いつの間にかどのLinuxディストリビューションでも標準で使われるようになったsystemd。なんとなくsystemctlを叩いてサービスを立ち上げていたけど、いまいち「なんで必要なの?」とか、「いろいろ機能があるっぽいけど、何ができるの?」といったことをちゃんと勉強しないままここまで来てしまったので、この本でおさらい。 単なる機能紹介ではなく、「なぜsystemdはこんな広範囲な機能を扱うのか?」という機能が作られた背景から説明されているところがいいですね。 この本を読むまでcore dumpまで管理されるようになったことを知りませんでした。 本書を読めば、systemdはサービスが動く環境を用意するために必要な機能を備
0.はじめに 0.1 今年を振り返って この記事はFujitsu Advent Calendar 2023 の24日目の記事です。 なお、本記事は個人の意見に基づくものであり、組織を代表するものではありません。 今年もAdvent Calendarの季節となりましたね。皆様お変わりないでしょうか? 私の方はというと、全体的に多忙ではありましたが、夏には国際学会IEEE NVMSAでの発表、秋から年末にかけて海外出張やOpen Source Summit Japanでの講演など、今年後半は怒涛のように仕事がくる状態になってました。おまけに 「Linus Torvaldsと会談せよ」 というミッションまで降ってきてしまい、正直どうなることかと思いました。人生、何が起こるかわからないものです。学生時代、英語は超苦手だったのに…。 0.2 今年の記事について さて、例年このAdvent Calen
はじめに set -o pipefail は POSIX で標準化されているシェルオプションです。パイプラインにおけるエラーを確実に検出するために、シェルスクリプトでは基本的に使うようにしましょう。 某コメントより “set -o pipefail は標準化されました” っていってここ何年かの標準化を無邪気に正当化できるのいいなと思う(目の前のターミナルを見ながら) どのシェルを今使っているのか聞きたいですね。商用 Unix を含む主流の環境で、すでに何年(十数年、数十年)も前から set -o pipefail は実装済みなんですが? おそらくシェルの事をよく知らないで言ってるのでしょう。私は標準化の有無は関係なく実際のシェルのことを調べ尽くして言ってるわけで無邪気に正当化とか失礼な話です。標準化とか気にしてるから何年(十数年、数十年)も前に実装された便利な機能が使えないんですよ。自業自
章立て はじめに Docker・Container型仮想化とは Docker一強時代終焉の兆し Container技術関連史 様々なContainer Runtime おわりに 1. はじめに Containerを使うならDocker、という常識が崩れつつある。軽量な仮想環境であるContainerは、開発からリリース後もすでに欠かせないツールであるため、エンジニアは避けて通れない。Container実行ツール(Container Runtime)として挙げられるのがほぼDocker一択であり、それで十分と思われていたのだが、Dockerの脆弱性や消費リソースなどの問題、Kubernetes(K8s)の登場による影響、containerdやcri-o等の他のContainer Runtimeの登場により状況が劇的に変化している。本記事では、これからContainerを利用したい人や再度情報
今日のネタはリンカの仕事について。低レイヤな話としてありがちだが、いかんせんバイナリを入力にバイナリを出力する処理なので直感的に理解しづらい。ってことで調べながらメモる。 リンカ(linker)とは何か リンカ とは、コンパイルされたファイル(オブジェクトファイル)同士をつないで実行可能なファイルを作るプログラムである。ほとんどの場合、ソースコードはファイルごとにコンパイルされ、ファイルごとにオブジェクトファイルが生成される。他方、プログラム中で外部ファイルで定義されたシンボル(変数名や関数名など)を参照する場合がある。たとえばライブラリ中に定義された関数を呼び出す場合などである。リンカの役割は、このようなファイル内を見ただけでは正体不明のシンボルと外部ファイルに含まれる定義を紐付けることである。 リンカには静的リンクと動的リンクの2種類がある。以下にそれぞれについてざっくりまとめる。 静
Patrick RogersPatrick Rogers is a software engineer at DoorDash since early 2019. Initially a member of the merchant integrations and order platform teams, he now works on the Observability team with a focus on leveraging eBPF and distributed tracing data to improve understanding & reliability of DoorDash's distributed systems. Author's Linkedin As DoorDash experienced rapid growth over the last f
はじめに 他分野のエンジニアに「1回のミーティングで車載OSについて教えて」と相談されることがあったため、その説明の際に使ったメモ書きを共有する。一応、最初に予防線を張っておくと、私自身、車載ソフトウェア業界に身を置くが、「いわゆる車載OS分野の専門家か?」というとそうでもないし、やや距離のある分野の方への説明なので、ツッコミはお手柔らかにお願いしたい。 ISO-26262機能安全について OSという耽美な響きからGeekでTechな話を期待されたかもしれないが、まず国際標準の話から説明を始める。というのも、この点が生命・財産に関わるソフトウェアと、そうでないソフトウェアを分かつ、大きな前提のため、ここはスキップできない。 機能安全とは? 国際標準とは世界で統一的なコミュニケーションを図るための規格であり、Terminologyについては他のどんな文書より定義が厳密なものだが、「1回のミー
EducationSecurityIntroduction to SELinuxSELinux is the most popular Linux Security Module used to isolate and protect system components from one another. Learn about different access control systems and Linux security as I introduce the foundations of a popular type system. At GitHub Security Lab, our main mission is helping secure the open source software we all rely on. While securing applicatio
After using Azure Linux internally for two years and running it in public preview since October 2022, Microsoft this week finally made its distribution generally available. Azure Linux is an open-source container host OS for the Azure Kubernetes Service (AKS) that is optimized for Azure and aimed at making it easier for developers to use Microsoft's tools to deploy and manage container workloads.
目次 はじめに コンテキストスイッチとは 実験1: パイプを使って計測する 実験2: より実際的なモデル プロセス VS スレッド はじめに すこし前に、Chromeの開発をされているをやられている方のこんなスライドが回覧されてきた。 で、それを見てすこしひっかかったのが 15ページ のところ。 スレッドとプロセスの比較だけど、スレッドについて、このような言及がある。 そのぶんプロセスより軽い(メモリ使用量、コンテキストスイッチ) あれ、コンテキストスイッチの時間って、プロセスとスレッドで違うんだっけ…。 ぼくはアプリケーションプログラマなので低レイヤーのことは詳しくないのだけど、 プロセスもスレッドも、スケジューラーから見ると同じタスクという抽象であるみたいな話をどこかで聞いたことがあって、 コンテキストスイッチの時間にも違いはないのかと、なんとなく思い込んでいた。 これを実際に検証する
はじめに WASMをブラウザの外で動かすトレンドに関して「Linuxコンテナの「次」としてのWebAssemblyの解説」というタイトルで動画を投稿したのですが、動画では話しきれなかった内容をこちらの記事で補完したいと思います。 2022年もWebAssembly(WASM)の話題が多く発表されましたが、そのひとつにDocker for DesktopのWASM対応があります。FastlyやCloudflareもエッジ環境でWASMを動かすソリューションを持っていますし、MSのAKS(Azure Kubernetes Service)でもWASMにpreview対応しています。WASM Buildersでも2023年のWASMの予想としてWASMのアプリケーションランタイム利用に関して言及されました。 WASMといえば元々ブラウザ上で高速にC++のコードなどを実行するところから始まっている
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