携帯電話で買い物の決済などができる「おサイフケータイ」を世界で使えるようにしようと、国内の携帯通信3社が9日、相次いで韓国の通信会社と提携して端末開発や実験をすると発表した。おサイフケータイで先行する日韓で相互に使える仕組みを整えたうえで、今後普及が見込める欧米に広げるねらいだ。 おサイフケータイは、無線通信を使った非接触ICを搭載し、レジや自動改札機にかざすだけで決済できるサービス。国内では2004年に始まった。 世界では三つの規格があり、日本はソニーが開発した「FeliCa(フェリカ)」が普及しているが、同様に普及が進む韓国の通信会社は残る二つの規格を採用。欧米の各社はフェリカ以外の導入を検討しているとされ、日本は他国と互換性のない規格になるおそれがあった。 そこで、KDDIとソフトバンクモバイルは、韓国最大手の携帯通信会社「SKテレコム」と組み、3規格すべてに対応する携帯端末を