まるで、ガンダムに登場するロボット「ハロ」――。 国際宇宙ステーション(ISS)の中を飛び回り、宇宙飛行士の代わりに画像を撮影するボール形ロボットの試験を始めたと、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が14日、発表した。 【写真】宇宙ステーション内で浮遊して写真を撮影するロボット「イントボール」=東京都千代田区 ロボットは「Int―Ball(イントボール)」と名付けられ、直径約15センチ、重さ約1キロの球形。筑波宇宙センター(茨城県つくば市)から遠隔で操作し、機体表面にある12個の穴から空気を噴出してISSの日本実験棟「きぼう」内を移動する。二つの目のような部分の間にあるカメラを使い、実験や機器の点検用の画像を撮影する。 開発費は約2千万円で、東京大などと協力し、3Dプリンターで製作した。今年6月、米国のドラゴン補給船で、2機がISSに運ばれた。