【AFP=時事】アフリカ大陸の東、インド洋に浮かぶマダガスカルの村、ベラノ(Berano)でトウモロコシの入った小さなビニール袋を握りしめながら、6歳のハオバ・トボハちゃんは地面をひっかいている。国連(UN)の世界食糧計画(WFP)がトウモロコシを配給した際に地面に散らばった分を、掘り起こそうとしているのだ。ハオバちゃんは「これ見つけたの。お父さんとお母さんがもらうトウモロコシに入れるの」と話した。 マダガスカル首都で洪水、少なくとも14人死亡 マダガスカル南部の村々では、昨年10月から今年2月まで続いた干ばつで、前の年に植えた農作物が壊滅的な被害を受けた。農家の人々の植え直しの努力もむなしく、種子と食糧の在庫を減らすだけだった。2月にようやく雨が降ったが、もはや手遅れで、村の人々は皆、飢えに苦しみ、子どもたちは衰弱している。 WFPが行った食糧援助により、12万人前後が辛うじて飢え死