【ワシントン時事】米軍制服組トップとして湾岸戦争を指揮した英雄で、ブッシュ(子)政権では黒人として初となる国務長官を務めたコリン・パウエル氏が18日、新型コロナウイルスの合併症のため死去した。 【写真】米大統領選の共和党候補ブッシュ氏とパウエル氏=2000年10月 84歳だった。同氏の家族がフェイスブックで明らかにした。 パウエル氏はワクチンは接種済みだったが、報道によると、骨髄腫の治療を受けて免疫機能が低下していたという。 ニューヨーク生まれ。両親はジャマイカ移民。ニューヨーク市立大を卒業後、1958年に陸軍に入隊。レーガン政権末期に大統領補佐官(国家安全保障担当)を務め、89年、黒人として初めて制服組トップの統合参謀本部議長に就任した。2001~05年にブッシュ(子)政権で国務長官。 統合参謀本部議長として91年の湾岸戦争を勝利に導き、国民的英雄となった。明確な戦略目標への圧倒的な兵力