<「有害なポジティブさ」とは何か? 「使い捨て」を供給するメディアと、それを消費する読者たちの共犯関係。いま、話題の論客が言葉の力について思うこととは> ※第1回:貧困に生まれ「いじめ」に苦しんだ私を外の世界に連れ出してくれた作文【エモを消費する危うさ:前編】より続く アマゾンで買った「中古1円」の参考書で独学し、苦学の末に大学へ進学。社会に出てからは奨学金を返済しながら発信を続けている20代の論客がいる。社会で「無いもの」とされる存在に光を当てる、ライターのヒオカ氏だ。 【関連記事】貧困について書くと悪辣なDMが大量に届く この日本社会で 制服が買えなかったこと。習い事や塾に通えなかったこと。大学でレポートを書くためのパソコンが買えなかったこと......。そうした経験から「あなたのすぐそばにいるかもしれない誰かの痛みに目を向けよう、みんなで社会を生きやすくしよう」と前向きに呼びかけてい