映画「おもひでぽろぽろ」(参照)は気になっていたが、DVDで見たのは最近のことだった。最近? いつだろうかと振り返ってみると2005年だったので、もう何年か経つ。 映画「おもひでぽろぽろ」は、主人公岡島タエ子が私に近い年でもあり、個人的にいろいろと思い出すことがある。ただ、彼女は1982年に27歳というから私より2つ年上なのか、この2年の差は大きくて、私自身の世代感覚と違うところもある。 1955年から1959年くらいの、ここの年代生まれが、世代的に団塊世代から新人類世代への移行の空白の世代になるが、タエ子はどちらかというと団塊世代近くの側にいて、その分、映像的にも高畑勲の感性がそちらに寄り添っているようには思った。私は新人類側に近い。まあ、その話は別のエントリで書くかもしれない。 映画「おもひでぽろぽろ」のエンディング映像は、衝撃的というのでもないが、淡々と見てきた最後になって、号泣した
■13日、世田谷区の区民会館ホールで、南京・史実を守る映画祭というのが催されていて、ちょうど時間もあったので、観にいった。1937年12月13日というのが、旧日本軍が南京市を陥落させた日、つまりいわゆる「南京メモリアルデー」である。 というわけで今回のエントリーは南京映画と歴史観についてである。 ■南京映画を観て考えた 自虐史観は日本人的美意識? ■映画と映画の間に一水会最高顧問の鈴木邦夫(男?ちらしには夫という字で書かれていたけど)氏と「引き裂かれた記憶」を撮影した武田倫和監督をゲストにまねいたシンポジウムが行われた。 ■へぇ~、右翼と左翼の討論があるのか、とシンポジウムに一番興味をひかれていったのだが、鈴木氏は普通の右翼ではなくて「進歩的右翼」(主催者いわく)だったので、期待したほどにはがちんこ対決というふうにならなかった。残念。右翼も左翼も表現の自由は認めなきゃいけないね、映画を見る
カールじいさんの空飛ぶ家 [DVD] 出版社/メーカー: ウォルトディズニースタジオホームエンターテイメント発売日: 2010/04/21メディア: DVD購入: 4人 クリック: 119回この商品を含むブログ (166件) を見る ピクサー作品を映画館で観るのは昨年の『ウォーリー』に続いて二本目である。ワタシの観たところでは 3D 上映をやってなかった。 純映画的には『ウォーリー』のほうが上なのだろうし、本作は物語として唐突だったり安易だったりするのだけど、ワタシ的には本作のほうが好きである。 最初ほとんど台詞を使わずに主人公とその妻の結婚生活をみせるのだが、同じく最初ほぼ台詞のなかった『ウォーリー』のようなハードさはないものの見事で、この段階でうるうるきてしまった。その後も何度もきた。じじいに弱いのよね… 妻に先立たれた主人公は邦題の通り空飛ぶ家で旅立つのだが、てっきりこの空飛ぶ家での
「エクソシスト」TVドラマ化で、フリードキン監督と原作者が再タッグ? : 映画ニュース - 映画のことならeiga.com この記事にも書かれるように、『エクソシスト』の原作者ウィリアム・ピーター・ブラッティは、映画版の内容、特にエンディングが「悪魔の勝利」と見られることに不満があることを表明してきた。 2000年にディレクターズカット版が出たが、これは原作にあってウィリアム・フリードキンが却下したスパイダーウォークや前述のエンディングなど、むしろウィリアム・ピーター・ブラッティの意向を反映したものである(コメンタリーで二人がしつこく言い争いしてるのが笑える)。 こないだバーで一人で飲んでいて、マスターと女性客に『エクソシスト』がいかに男泣きの名画かを延々力説するという迷惑行為をしてしまったのだが、特にラストの階段落ちの場面。撮影ではカラス神父の死を看取るダイアー神父の演技がなかなか決まら
マッチポイント [DVD] 出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2009/06/19メディア: DVD購入: 2人 クリック: 47回この商品を含むブログ (36件) を見る ウディ・アレンが映画の舞台をイギリスに移し、また彼の映画の新たなミューズとなるスカーレット・ヨハンソンが起用された、彼の転機作といえる。 作品の舞台がニューヨークからロンドンに移ったのは何より資金の問題であり、ロンドンの描き方も観光ガイド的な感じもするが、上流家庭の描き方は悪くないし、新鮮な感触をもたらしているのは確か。 ただこの映画におけるスカーレット・ヨハンソンがワタシにはそんなに魅力的にみえず、特に後半は不倫相手に離婚を迫る紋切型な愛人役で悪魔的な魅力のかけらもなく、期待したほどではなかった。 映画としては、倫理や道徳は無効で、富めるものは運次第でのうのうと罪から逃げおおせるというさすがウディ・アレンというべ
先日NHK「ワンダー×ワンダー」という枠だったと思うが、「シャル・ウィ・“ラスト” ダンス?」という番組を見た。バレリーナの草刈民代さんの最終引退公演「エスプリ~ローラン・プティの世界~」までのドキュメンタリーという仕立てで、それを見守る夫の周防正行さんもよく描かれていた。そういえば、二人の馴れ初めともなった1996年(平成8年)の映画「Shall We ダンス?」(参照)を見過ごしていたと思い出し、この機に見ることにした。私が沖縄に出奔した翌々年のことだ。その前には私は池袋駅の圏内に住んでいたこともあり、映画に出てくる江古田あたりのあの時代の風景が妙に懐かしかった。 話は、さえない会社の経理畑の42歳サラリーマン杉山正平が、通勤電車の窓からたまたま見かけた、ダンス教室の窓に佇む美女岸川舞に、心を奪われ、彼女に接近するためにダンス教室通いとなり、次第に社交ダンスにのめりこんでいく物語である
(わたしの住む町の)レンタルショップには専用の韓流コーナーがある。rain出演の映画や韓ドラを借りようとして、つくづく見渡すに、その韓流コーナーには、中年(30代後半から50代)の女しかいないのである。 どういうことなんだろう? 考えてみた。 まず、(エリートを除く、多くの)女は、(もちろん、すべてわたしの独断と偏見です)、30過ぎ頃に、はじめて、社会と向き合う。変な言い方だね、つまり、若い頃は、愛だ、恋だ、子どもを産むことだの、いつも、男の傘下にあって、自律的になりきれない。一人前に自立しているような女でも、社会との間には、男が差し出す傘の下に居るという幻想が横たわる。 その幻想がガラガラと壊れるのは、30過ぎ頃だと思う。この時の女の不安感や孤独や見捨てられ感というのは、言ってみれば、「どんな人間でも死ぬときは一人だ」という感覚に近いのではないかと思う。 わたしは、NHKで放送された「冬
本日6月29日(月)15:00より、横浜国立大学教育文化ホール大ホールにて映画「シング・フォー・ダルフール」の特別先行試写会を開催いたします。 日本語オフィシャルサイト→http://www.plusheads.com/singfordarfur/ [about Sing for Darfur...] 世界規模のビッグチャリティイベント、「SING FOR DARFUR」が行われるある日のバルセロナ。 祝祭的なムードの中、その一日を、ダルフールとは無関係に生きる人間たちの物語。 人が人に「触れる」事で物語の主人公は入れ替わり、様々な人物の目を通して、その一日は描かれていく。 その日、その街、その時間の彼方には、ダルフールという事実が間違いなくある。 THE CURE、Underworldなど数多くのアーティストから提供された楽曲、愛する国を失った少年の歌声、そしてスタイリッシュなモノクロ映
最近はひげをはやしているダニエル・ラドクリフ - Bruce Glikas / FilmMagic ダニエル・ラドクリフが「エクウス」のブロードウェイ公演のインタビューの中で、ディスプラクシア(統合運動障害)であることを明かした。 ロンドンのウェスト・エンドでの初演の際、主演のダニエルが大胆なヌード・シーンを見せることでも話題となった舞台劇「エクウス」が、この11月からブロードウェイでも公演される。一説には、シリーズ第6作『ハリー・ポッターと謎のプリンス』の公開が11月から来年7月に変更されたのは、無垢なハリー・ポッターのイメージが同時期公演となる「エクウス」で損なわれることを映画制作社側が嫌ったためとも言われている。そのインタビューで注目されたのは、ヌードではなく、ダニエルの抱える障害だった。 ダニエルが明かしたディスプラクシアは、日本で統合運動障害、協調運動障害などの名前で知られる行動
BBC NIのドラマがまたすごいものを作るそうだ。主演にジェイムズ・ネスビット(『ブラディ・サンデー』など)、共演がリーアム・ニーソン(『プルートで朝食を』など)。どちらも北アイルランド出身。 Stars Neeson and Nesbitt team up Page last updated at 11:27 GMT, Saturday, 14 June 2008 12:27 UK http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/northern_ireland/7454522.stm ドラマのタイトルは、Five Minutes Of Heaven(天国の5分間)。脚本は、今年のNI映画祭で上映された『オマー』(1998年8月、オマー爆弾事件とその後の遺族の取り組みをドラマ化したもの)の脚本を書いたガイ・ヒバート(Guy Hibbert)。 Five Minute
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