除染「科学者の責任」 児玉東大教授・同行ルポ 南相馬 園舎の外廊下の天井付近の放射線量を測る児玉教授(左)ら=10月27日、南相馬市原町区の原町みなみ幼稚園 福島第1原発事故で、東大アイソトープ総合センター長の児玉龍彦教授が福島県南相馬市で幼稚園などの除染活動に取り組んでいる。児玉教授は国会で立法府の放射線汚染対策の遅れを痛烈に批判して注目を集めた。「除染は科学者の責任」と言い切る教授の除染活動に同行した。(伊藤寿行) 「0.95マイクロシーベルト。コケのある部分は1.15マイクロシーベルト」。センターの男性准教授が放射線測定器を手に園舎の屋根に上り、測定結果を児玉教授に伝える。屋根の表面にコケの張り付いている所が高い数値を示すとして念入りに測定器を当てる。 10月27日、南相馬市原町区の原町みなみ幼稚園。児玉教授のグループが測定調査に訪れた。同幼稚園の調査は8月の初回に続いて2回目。