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ブックマーク / note.com/travelingfoodlab (9)

  • レタスの炒めもの 2種類|樋口直哉(TravelingFoodLab.)

    オイスターソースは色々なメーカーから販売されています。どの銘柄でもいいのですが、塩味や濃度が異なるので量の調整が必要。今回使用した光品のオイスターソースは濃度がゆるいので、味が絡みやすいのがメリット。オイスターソースのこってり感というよりも魚醤の風味が強く、わりとシャープな味です。 一般的なのは李錦記でしょうか。何と言っても李錦記のオイスターソースはメーカーが創業するきっかけになった商品です。昔は缶で売られていて、瓶に移し替える手間が必要だったのですが、あらかじめ瓶で売られているので便利になりました。こちらは濃厚でいわゆるオイスターソースらしい味わい。 作り方は極めてかんたん。僕の父が家でよく作っていたレシピで、もともとは丸元淑生さんのに掲載されていたもの。レタスだけではなく、青菜などあらゆる野菜が同様に調理できます。 元レシピとの違いは塩の有無で、オリジナルは早い段階で塩を加えていま

    レタスの炒めもの 2種類|樋口直哉(TravelingFoodLab.)
  • えんどう豆ご飯|樋口直哉(TravelingFoodLab.)

    春の味覚、豆ご飯。作り方は大きく分けると、塩味で豆の香りを生かす場合と、出汁と醤油で味付けして旨味を強調していく2つのパターンがあります。今日は前者のパターン。 えんどう豆ご飯 米   2合 えんどう豆 100g〜150g(正味) 酒   50cc 塩   小さじ1/2コツは2つ。一つはエンドウ豆のさやからとった出汁で炊くこと。二つ目は豆は別に煮て、最後に混ぜることです。理由は後述します。 えんどう豆です。未熟なエンドウ豆をグリーンピースと呼びますが、スーパーで鞘付きで売られているのは完熟させたえんどう豆です。豆ご飯にしておいしいのは後者。そら豆と同様に鞘から外すと、その瞬間から鮮度が一気に落ちるのでできたら鞘付きを購入します。 以前、この鞘でコンソメをとりましたが、香りも味もある部位です。鞘は捨てないようにしましょう。 水500ccとエンドウ豆のさやをいれて火にかけます。弱火でことことと

    えんどう豆ご飯|樋口直哉(TravelingFoodLab.)
  • 焼きトマトソースの作り方|樋口直哉(TravelingFoodLab.)

    スーパーと道の駅に行ったところ、トマトがずらりと並んでいました。おいしいトマトが手に入ったときにはまとめてトマトソースづくりです。今日はとびきりおいしいトマトソースの作り方をご紹介します。 トマト 650g程度 ドライオレガノ 少々 にんにく    1片 オリーブオイル 25g 塩       3gまとめて作ったほうが楽なので、多めにできる分量です。トマトについて復習しておきましょう。 トマトは固くて薄い外皮(いわゆるトマトの皮)と外側の果肉壁、中央の芯、趣旨のまわりのゼリー質と果汁の4つで構成されています。果肉部分には糖やうま味成分が多く、ゼリー質と果汁部分には酸(とうま味成分)が多く含まれています。 よく料理書に載っているレシピには『トマトの種と果汁を取り除く』とありますが、あれは酸味を調整しているわけです。トマトの酸味はクエン酸やリンゴ酸なので、加熱しても揮発しないので、酸味を減らし

    焼きトマトソースの作り方|樋口直哉(TravelingFoodLab.)
  • サーモンは低温でコンフィにすると滑らかな食感に|樋口直哉(TravelingFoodLab.)

    オーストラリア、シドニーに「Tetsuya's」というレストランがあります。シェフの和久田哲也氏が創作した料理は世界中から注目され、多くのレストランがこぞって真似しました。 この店の有名なスペシャリテは「タスマニアサーモンのコンフィ」。 「サーモンステーキの中心のレアな部分、あれをもっとべたいと思った」 和久田さんは創作のきっかけをこんな風に語っています。たしかに上手につくったサーモンステーキ の中心部は柔らかくジューシー。生とは違ったとろけるような感はどうやって出しているでしょうか。 それには温度が関係しています。魚のタンパク質は20°Cから変成がはじま り、タンパク質の構造がほどけだし、そこに結合している水が離れはじめます。その変化は温度の上昇とともに進み、45°Cを超すと少しずつ硬くなりはじめます。 和久田シェフのサーモンコンフィはそんな40°C〜45℃をキープし、まさに『火が通

    サーモンは低温でコンフィにすると滑らかな食感に|樋口直哉(TravelingFoodLab.)
    tasukuchan
    tasukuchan 2020/09/23
    “ベ”
  • うま味調味料のテクニック|樋口直哉(TravelingFoodLab.)

    うま味調味料は使い方がわかりにくい調味料で、家にあるけど何年も戸棚にしまいっぱなしというケースも多いと思います。外産業の現場では昔から使われていますが、その使い方が経験則的に伝わっていることが多く、体系化されてないことが原因でしょう。 はじめに結論を述べてしまうとうま味調味料は家庭では使いづらい調味料です。よく「味の素を入れると同じ味になる」のような意見を聞きますが、それは入れ過ぎです。業務用のようにつくる量が多ければそうした事態は起きづらいのですが、家庭では一回につくる量が少ないので、ちょっと入れ過ぎるとわけがわからない味になってしまいます。もちろん入れ過ぎを回避するテクニックもあるので、今回はそれらも紹介していきます。 うま味調味料はサトウキビの糖蜜を微生物発酵させてつくった調味料。うま味成分である昆布やトマトにも含まれるグルタミン酸ナトリウムを主成分としたものです。うま味調味料とい

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  • 基本のトマトソースのレシピ|樋口直哉(TravelingFoodLab.)

    トマトソースは家庭でもよくつくられていますが『お店の味とちょっと違う......』という方も多いのではないでしょうか。今日はトマトソースの作り方を考察します。 トマトソースの基となる材料は ホールトマト 香味野菜(主に玉ねぎ) オリーブオイル (+ハーブ) です。プロとアマチュアではなにが違うか、検討してみます。ホールトマトは市販品ですので、品質は変わりありません。よくある失敗は お店のものと比べて『コクがない』と『油っぽい』といったもの。仮説ですがその原因は『香味野菜の量』と『オリーブオイルの量』にあるのではないでしょうか。 クックパッドなどに掲載されているレシピとプロのレシピを比較すると一般的の方のレシピは香味野菜の量がやはり多めのようです。プロは通常、2.5キロの缶詰でソースを仕込みますが、それにたいして玉ねぎの量はせいぜい1個が一般的です。なかには玉ねぎをいれずに、ニンニクだけの

    基本のトマトソースのレシピ|樋口直哉(TravelingFoodLab.)
  • 鉄のフライパンの再生とメンテナンス|樋口直哉(TravelingFoodLab.)

    知人の家で料理をしていたところ「最近、鉄のフライパンで卵を焼くとくっつんだよね」という話が。ちょっと見せてもらいましょう。 こ、これは良くない状態です。このフライパンで調理をすれば焦げ付く事態が想像できます。その理由は表面に焦げなどの汚れが付着しているから。 そもそもなぜフライパンに材がくっつくのか、を復習しておきましょう。フライパンの表面を顕微鏡でのぞくと、目に見えないヒビや突起があります。このでこぼこがフライパンに材がこびりつく物理的な原因です。 タンパク質を加熱するとお互いに反応しあって、網状組織をつくるわけですが、この時、鍋の金属イオンとも反応します。例えば熱くしたフライパンに卵液を注ぐと、凝固したタンパク質がこの凸凹にしがみつきます。つまり「くっついてしまう」のです。 一般的な解決策は油を注ぐことです。油は温度が高いほど流動性が高くなり、隙間を埋めることができるので、注ぐ前に

    鉄のフライパンの再生とメンテナンス|樋口直哉(TravelingFoodLab.)
  • 家庭向け赤ワインソースの決定版レシピ|樋口直哉(TravelingFoodLab.)

    お店で出てくるような茶色いソースって憧れません? 昔、育通信オンラインというwebメディアに載せていた家庭向けの赤ワインソースのレシピをブラッシュアップした決定版です。 再掲載してくれ、というリクエストがあったので載せますけれど、これ当につくる人いるのかな、というレシピではあります。家庭向けという名前をつけてますが、めっちゃ時間と手間がかかるので、心に余裕がある時に挑戦してください。 赤ワイン 375cc 牛ひき肉 100g エシャロット 1個(又は玉ねぎ1/4個) グラニュー糖 こさじ1 ゼラチン 10g バター  30g 塩 胡椒いわゆるソースボルドレーズ(ボルドー風のソース)です。通常はエシャロットをバターで炒めたところにワインを注ぎ煮詰める→フォンドボーを加えてさらに煮詰める→濾してからバターでモンテ、という工程を踏みます。このレシピはフォンドボーの代わりにひき肉+ゼラチンを使

    家庭向け赤ワインソースの決定版レシピ|樋口直哉(TravelingFoodLab.)
  • 究極のマッシュポテトのレシピ|樋口直哉(TravelingFoodLab.)

    シンプルなマッシュポテトは人気のあるメニュー。肉料理だけではなく、魚料理などにも使える万能のつけ合わせです。今日は『究極のマッシュポテト』の作り方。 究極のマッシュポテトとはどんなものでしょうか? 世界一のマッシュポテトといえばまず偉大なシェフ、ジョエル・ロブションの『じゃがいものピュレ』が挙げられます。彼は「自分が三ツ星を穫れたのはじゃがいものピュレとグリーンサラダのおかげ」と語っていますが、ロブションはじゃがいもというありふれた材を究極の美味に変えました。 究極のマッシュポテト じゃがいも(ほくほくしたもの) 300g 牛乳(低脂肪でないもの) 100cc~ バター 75g 塩この究極のマッシュポテトのレシピはジョエル・ロブションのルセットを元にジェフリー・スタインガーデンとヘストン・ブルメンタールのメソッドを応用したものです。 まずはジャガイモの選び方から。じゃがいもには男爵や農林

    究極のマッシュポテトのレシピ|樋口直哉(TravelingFoodLab.)
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