トヨタの豊田章男会長が6月3日の記者会見で、自動車の型式認証不正問題を謝罪した。ならばこの際トヨタは「消費税の輸出還付金(輸出戻し税)」についても国民に謝ってはどうか。輸出戻し税はトヨタに代表される輸出企業への狡猾な補助金であり、日本経済衰退の大きな要因になっているからだ。本稿では元国税調査官の大村大次郎氏が、輸出戻し税のカラクリ、下請けいじめの実態、トヨタが長年に渡っていかに日本の国富を収奪してきたかを明らかにする。(メルマガ『大村大次郎の本音で役に立つ税金情報』より) ※本記事のタイトル・見出しはMAG2NEWS編集部によるものです/原題:消費税は輸出企業への補助金か(1)(2) 元国税調査官が暴くトヨタ“もう1つの不正”と「輸出戻し税」のカラクリ 消費税には、輸出還付金(輸出戻し税)という制度があります。 この輸出還付金は、事実上、輸出企業への補助金とさえいえるものです。輸出企業は、