■五稜郭―木古内間の並行在来線 ■北斗市長「撤回を」 北海道新幹線の函館延伸に伴い、JRから経営分離される並行在来線の江差線五稜郭―木古内間(37・8キロ)について、道は31日、函館市であった沿線3市町との協議会で、鉄道を廃止してバス路線に転換することを正式に提案した。運営費負担を道と地元で折半する案も示し、来年3月末までに結論を出したいとした。これに対し、3市町側は北斗市を中心に反発。協議は曲折が予想される。 ■運営負担、折半案も示す 「北斗市にとって受け入れられるものではない。ただちに撤回し、新しい提案をしてもらいたい」 北斗市の高谷寿峰市長は、道の提案にこう強く反発した。同市は通勤・通学の利用客が多い区間を抱えるからだ。道によると、2008年度の五稜郭―上磯(北斗市)の利用者は1キロあたり1日1721人で、上磯―木古内間(469人)の約3倍。約6割が通勤・通学で使っている。