JR東日本の新幹線が総合管理システム「COSMOS(コスモス)」のトラブルで運行ができなくなった問題で、同システムがダイヤ修正などで処理能力の限界を超えた際、パソコン画面上などで係員に警告する機能を備えていなかったことがわかった。 今回のトラブルでは、処理能力を超えてデータが表示されなくなる現象が起こり、同社はこれをシステムダウンと疑って新幹線全線の運行を停止していた。国土交通省ではシステムの設計に不備があったとみて調べている。 JR東日本によると、17日朝は雪の影響で東北新幹線24本のダイヤ修正を処理したところ、「1分あたり600件」の設定上限を超過してしまったという。その結果、運行本部のパソコン画面上で運行情報の一部が表示されなくなる不具合が起きた。システムにはパソコン画面に処理件数を表示する機能や、限界が近づいたことを警告する仕組みがなかった。