東北に愛された男・山崎、泣いて舞う「この恩は一生忘れません」…楽天 試合終了後、ナインに胴上げされ泣き笑いの山崎 ◆楽天6―1ロッテ(10日・Kスタ宮城) 05年の創設から楽天を支えてきた山崎武司内野手(42)が、惜しまれながら仙台に別れを告げた。涙の退団会見から一夜明けた10日、7回1死から代打で登場して中前安打。代名詞のフルスイングに、震災からの復興を目指す東北、チームへの感謝の思いを込めた。楽天でのラストゲーム後は急きょお立ち台に上がり、ナインからのサプライズで胴上げされた。「この恩は一生忘れません。今度は違うユニホームで帰ってきたい」と来季は現役選手として再会すると誓った。 頬を伝う大粒の涙が、赤く染まった。「お前ら落とすなよ! まだ現役やるんだからな!」。泣き笑いした山崎が、ナインの手で6度、宙に舞った。「小さい頃から胴上げされたことがない。気持ち良かった」。仲間に委ねた巨体を、