ブックマーク / livefortoday.jp (16)

  • GDNは提案しない

    以下でそれぞれにかんたんな説明を加えてみたい。 1. 配信面の理由 出さない理由の最初は「配信面」だ。↑で書いた字面のままだけど、とにかく広告枠が多すぎる。 メディアの広告売上は単純な式で表すと「RPM × 表示回数」になる。とにかくたくさんの人に見てもらって、RPM を高めればよいのだ。そして RPM を上げるてっとり早い方法は1ページあたりの広告枠数を増やすことである。 参考:Redditが示す検索連動型広告の可能性 だから、メディアというビジネスは常に広告枠の増加圧にさらされている。油断するとポコポコと広告枠が増えてしまう生きものなのだ。 その結果、みなさんもご存知のとおりそのへんのウェブサイトは広告枠であふれていて、もうこれ以上増やす場所がないというところまできている。画面上に所狭しと広告が並んでいて、記事や動画を見るのも一苦労だ。一言でいえば広告枠が邪魔すぎる。 全画面表示で「✕

    GDNは提案しない
    tkys0628
    tkys0628 2024/05/23
  • Redditが示す検索連動型広告の可能性

    Reddit は世界的に見ても上位のトラフィックを誇るサイトである。それが前年比ほぼ 40% 成長というのははっきり言って驚異的だ。 これはいったいどんなカラクリなのだろう。そう思って決算発表や経営陣のコメントを追っていくと、どうやら検索にそのカギが潜んでいるらしいことがわかってきた。どういうことなのか具体的に見ていきたい。 検索経由の新規トラフィックの増加Reddit はいわゆる掲示板メディアなので、(一部のデータ提供等のビジネスを除き)売上収益は広告に頼っている。 メディアの売上を雑な式に表すと「RPM × 広告の表示回数 ÷ 1,000」という式になるため、収益を上げる努力は、大きく分けて「RPM を上げる」か「広告の表示回数を増やす」かの 2 つに集約される。ちなみに RPM とは Revenue per Mille のアクロニムで、1,000回表示あたりの売上を意味する。(広告主

    Redditが示す検索連動型広告の可能性
    tkys0628
    tkys0628 2024/05/15
  • リテールメディアとしてのShopifyの可能性についての試論

    2024年5月8日に発表された Shopify の第1四半期(1-3月)決算は、2億7,300万ドル(約420億円)の赤字となった。前年同期が 6,800万ドルの黒字だったこともあり、マーケットからも予想外という反応だったようだ。 減益の主な要因は「前年度に整理した物流事業の売却が響いた」とあるが、仮に今後も厳しい状況が続くとするとマーケットのプレッシャーも強まり、次の成長ストーリーを打ち出す必要に迫られるかもしれない。(マーケットの重圧では右往左往しないカルチャーの会社ではありますが) 一方で、Shopify の開発スピードの速さはEコマースに身を置く人なら誰でも知っている。Shopify Magic のような AI への投資なども含めて、Shopify が次のフェーズに向けた準備と並行して収益ポートフォリオの更新を考えていないわけがない。 外野の憶測でしかないが、次の収益の柱の一つは、

    リテールメディアとしてのShopifyの可能性についての試論
    tkys0628
    tkys0628 2024/05/13
  • 取引データから拡張していく銀行リテールメディアの可能性 〜チェースの事例から

    2024年4月3日、JPモルガン・チェースのリテール銀行部門であるチェース銀行(Chase Bank, N.A.)が、リテールメディアを始めるというリリースを出している。 Chase Launches Chase Media Solutions, a New Digital Media Business, Connecting 80 Million U.S. Consumers with the Brands They Love この「Chase Media Solutions」と名付けられた銀行独自の RMN(リテールメディアネットワーク)は、8,000万人分にも及ぶ同行のアカウントに紐づく購入データに基づいてターゲティングが可能になるらしい。 メディアや広告以外の事業者がリテールメディアによって新規事業を立ち上げる例は多いが、個人の預金やトランザクション(取引)と直接紐づく銀行によるメ

    取引データから拡張していく銀行リテールメディアの可能性 〜チェースの事例から
    tkys0628
    tkys0628 2024/04/24
  • 「ヘルプを読め」の正体

    未経験で運用型広告の業務に就く人が一度は言われたことがある「ヘルプを読め」。 筆者はどちらかというと古参、かつ説明書を読むのが好きなタイプなのでこれまで言われる機会はなかったのだけど、言ったことは何度かある(と思う)。 アユダンテの寳さんが書いた a2i(アナリティクスアソシエーション)のコラム『わからないなか、わからないなりに、わかるものをつくろうとする構想力について』の冒頭は、以下のような書き出しではじまっている。(太字は筆者による) このコラムを読んでいる方は、デジタルマーケティングに深く携わっている人が多いと想像する。そんなあなたなら、先輩から「ヘルプを読め」とアドバイスされたことが一度や二度あるのではないか。なかには、アドバイスをしている側の方もいるかもしれない。 プラットフォームから提供されるヘルプを「ちゃんと読むこと」。シンプルながら、このことはデジタルマーケティングの世界で

    「ヘルプを読め」の正体
    tkys0628
    tkys0628 2024/02/28
  • Pinterestとの提携に見る、Googleディスプレイネットワークのこれから

    Pinterest announces a new ad deal with Google as it approaches 500M MAUs | TechCrunch PinterestGoogle の提携は Win-Winまず、どちらにとってもメリットがわかりやすい。この提携によって Pinterest は収益化できていないトラフィックをマネタイズできるし、Google はすでに下降路線たどっている自社のディスプレイネットワーク広告に重要なパートナーを迎え入れることができる。両者にとって Win-Win な提携といえると思う。 パートナーシップの設計はとてもシンプルで、PinterestGoogle のアドマネージャー経由で Pinterest 上に広告を配信するというもの。これは世の中の多くのネットメディアが採用している方法とまったく同じだ。 言い換えれば、Pinter

    Pinterestとの提携に見る、Googleディスプレイネットワークのこれから
    tkys0628
    tkys0628 2024/02/21
    “Pinterest の目下の課題は典型的なパレート構造になっている収益の改善で、8割のインプレッションが米国外から生まれているものの、そこからのレベニューは2割程度しか稼げていないらしい。”
  • Google広告はコンバージョンをどのように推定しているのか

    コンバージョントラッキングのいちばんの功績は、「成果を可視化する」ためのコストを劇的に下げたことではないだろうか。 インターネット広告にはテレビのような大がかりな認知度調査は基的にいらないし、数週間後ではなくほぼリアルタイムにクリックやコンバージョンといった実績を確認することができる。どの経路からどれくらいの反応があったかも一目瞭然。とても便利でわかりやすい。 便利でわかりやすいものは、そうでないものよりも投資しやすい。可視化のコストが低いということは、小さなトライを早くたくさん積み重ねられるということだ。その結果、インターネットはこれまで広告が出せなかった企業にも裾野を広げ、広告主の数を増加させることに成功している。 現在では、もはや存在しない世界を想像するほうがむずかしいほど、広告主は当たり前のようにコンバージョントラッキングを利用している。広告を配信することとコンバージョンを計測す

    Google広告はコンバージョンをどのように推定しているのか
    tkys0628
    tkys0628 2024/01/29
  • TikTokが「動画広告に強制視聴はいらない」と言っている 〜ハロー効果を活かす TikTok Pulse という文脈連動型広告についての資料を解説

    TikTokがある資料を公開した「動画広告」という文字列を見て真っ先に想起するのが YouTube のインストリーム広告だという人は多いのではないだろうか。 残念ながら、あれは多くの人にとってあまり良い体験だとはいえない。見たいコンテンツの前や途中で差し込まれるわけだから当たり前といえば当たり前なのだけど、中にはスキップできない広告もあって、小さなストレスがどんどんたまっていく。 ちょっとしたユーザーストレスの積み重ねは動画広告にネガティブな印象を与えていると思う。それは YouTube Premium という広告非表示の有料メニューが成立している理由でもある。

    TikTokが「動画広告に強制視聴はいらない」と言っている 〜ハロー効果を活かす TikTok Pulse という文脈連動型広告についての資料を解説
    tkys0628
    tkys0628 2024/01/23
  • 仮病と体温計の効用

    東畑開人さんの『心はどこへ消えた?』の中に、こんな一節がある。 身の回りで仮病を使っている人を見かけたら、その演技に乗ってあげるべきだ。例えば、子供が仮病を訴えているなら、エビデンスの提出を求めるのではなく、脚に沿ってケア役を演じてあげる。心配してあげ、休養を取らせてあげる。こういうことだ。目には目を、演技には演技を。仮病を癒すのは、仮治療なのである。そうじゃないと、「心の風邪」は「心の肺炎」にまでこじれてしまって、長期療養を余儀なくされてしまう。後遺症が残ることだってある。 『心はどこへ消えた?』 P162私は小学校のころ、時折仮病を使って学校をズル休みしていた。東畑さんもそうだったらしく、書には「体温計を繊細に擦りながら仮病に最適な 37.4℃ を目指す」というエピソードが出てくる。私も近似値の 37.3 ℃ を目指してがんばっていた小学生だったので、思考回路としてはほとんど同じだ

    仮病と体温計の効用
    tkys0628
    tkys0628 2023/11/09
  • Adalyticsが指摘したYouTubeインストリーム広告の基準違反。そのレポートを解説 〜動画キャンペーン設定の見直しについて

    2023年7月、Google は Display & Video 360(以下:DV360 )で使われる動画広告の「インストリーム広告」を「スキップ可能広告」という名称に変更しました。 参考リンク YouTube インストリーム広告フォーマットの名称をスキップ可能広告に変更ディスプレイ&ビデオ 360では、広告フォーマットをより正確に表すため、YouTube 広告フォーマットの「インストリーム広告」の名称を「スキップ可能広告」に変更しました。 キャンペーンの作成や管理のワークフローは変わりませんが、チーム内で新しい名称を共有されることおすすめします。オフライン レポートと構造化データファイルのエンティティでは、引き続き「インストリーム広告」が使用されます。 https://support.google.com/displayvideo/answer/13840246?sjid=688886

    Adalyticsが指摘したYouTubeインストリーム広告の基準違反。そのレポートを解説 〜動画キャンペーン設定の見直しについて
    tkys0628
    tkys0628 2023/08/24
  • Googleの「総収益の確認」レポートの標準化は、水平分業型のアドテクの役割が終わったことを示唆しているのかもしれない

    2023年6月、Google2022年の秋頃からテスト的に公開していた「Confirming Gross Revenue(総収益の確認)」というレポートを、Ad Manager と DV360 を利用するすべてのパブリッシャー・広告主に開放したと発表しました。 参考リンク この「総収益の確認」、具体的に何かというと広告主あるいはパブリッシャーがそれぞれの利用額と販売額(いわゆるメディア費)を確認できる機能のことです。広告主の支払った広告費とパブリッシャーの総売上とがバランスシートのように釣り合っていれば、広告が配信されるまでのあいだにベンダーの介入などがなく隠れた中抜き費用も発生していないことが証明できる、というもの。 画像: Building towards greater transparency in media buying よりこのレポートが広く大手広告主やメジャーパブリッ

    Googleの「総収益の確認」レポートの標準化は、水平分業型のアドテクの役割が終わったことを示唆しているのかもしれない
    tkys0628
    tkys0628 2023/07/25
  • Etsyの外部サイト広告の仕組みを見て、プラットフォーム集客の責任について考えさせられた話

    Etsy × Google無料リスティング 2022年10月14日、世界最大級のハンドメイド作品マーケットプレイスである Etsy(エッツィー)は、自社に掲載するショップの作品を Google の無料商品リスティングへ掲載すると発表しました。 参考リンク Etsy はこれまでも集客のためにショップの作品を広告として配信しています。 Google のショッピング広告はその筆頭として活用されていましたが、今回の発表では Etsy としての広告の範囲を無料リスティングにまで展開するとのことです。 Etsy のようなプラットフォームは、セラー(ショップ)とバイヤー(購入者)のネットワーク効果でトランザクションが増えることにより手数料収益が上がっていくモデルで設計されていますので、購入意思のある新たなバイヤーを獲得していくことはビジネスの生命線と言えます。 Etsy のアクティブセラー(ショップ)の

    Etsyの外部サイト広告の仕組みを見て、プラットフォーム集客の責任について考えさせられた話
    tkys0628
    tkys0628 2023/06/30
  • ECサイトのメディア化と、サイト内検索との関係について考える

    Shopify は2023年2月にアプリストア検索を改善したと発表しています。Shopify は EC プラットフォームなのでもともとサイト内検索の提供者側ですが、上記の対象はマーチャントが自社ECにインストールするアプリのマーケットプレイス(アプリストア)内の検索です。アプリの検索アルゴリズムを改良しただけでなく、アプリ広告の関連性の評価も更新しているとのこと。 その他上記以外でも、Instagram や TikTok は検索面を対象にした広告のテストをそれぞれ続けています。(ただし今のところ Facebook と同様にターゲティングではなく「プレースメントとしての検索結果面」になりそう) 配信面が検索結果であることと、キーワードでターゲティングできること(配信面は検索結果)とでは RPM に天と地ほどの差があることは以前の記事でも書きましたが、そのことに気づいているプレイヤーがぞくぞく

    ECサイトのメディア化と、サイト内検索との関係について考える
    tkys0628
    tkys0628 2023/06/29
  • 「卸売」という伝統的な流通業を goooods はどのようにアップデートするのか? 代表の菅野さんに根掘り葉掘り聞いてみた

    次世代B2Bコマースプラットフォーム「goooods」を開発・運営する goooods 株式会社は、小売店とメーカー・ブランドの間をつなぐ卸売業のオンライン化を通じて流通業をアップデートするべく日々プロダクトを進化させている注目のスタートアップです。 LIFTは、2022年より同社のデジタルマーケティングを通じた集客施策を支援しています。こちら↓でも企業事例として紹介しております。 参考リンク 事例として記事化するために goooods 代表の菅野さんへインタビューしたのが2023年3月上旬。当日の会話は短い時間ながら「動画広告の歴史」「アントレプレナーとしてのキャリア」「流通業の課題」「情報の構造化」などの多岐にわたり、単なる事例で終わらすには惜しい、さまざまな視点から語れる珍しいテキストになる可能性を感じました。手前味噌ですが「これはおもしろい」と。 というわけで、菅野さんにご了承いた

    「卸売」という伝統的な流通業を goooods はどのようにアップデートするのか? 代表の菅野さんに根掘り葉掘り聞いてみた
    tkys0628
    tkys0628 2023/04/12
  • セカンドプライスオークションに移行したウォルマート広告は、その後どう変化したか

    2022年6月に行われたオークションモデル移行 ウォルマート(広告部門は「ウォルマートメディアグループ」)は、2022年6月から自社の広告プラットフォーム「Walmart Connect」のオークションモデルをそれまでのファーストプライスオークションからセカンドプライスオークションへと移行しています。 リテールメディアといえばアマゾンとウォルマートというくらい、ウォルマートは GMS という枠を超えて広告プラットフォームとしての強い存在感を示し続けています。ウォルマート内の検索数はコロナ前の2020年1月時点ですでに1日あたり1,600万回以上あったと言われており、コロナ以降はその回数がさらに増えていると考えられます。単純に検索エンジンとしても大きな規模です。 今回のオークションモデルの移行によって、ウォルマートの広告プラットフォーム「Walmart Connect」の主力製品である検索広

    セカンドプライスオークションに移行したウォルマート広告は、その後どう変化したか
    tkys0628
    tkys0628 2022/11/18
  • YouTubeは減速しているのか? 2022年7-9月期決算を読んで考えてみた

    2022年10月25日(日時間:10月26日)に発表された米アルファベットの2022年第3四半期(7~9月期)決算で、YouTube広告の売上が前年割れ(約1.9%減)したことが話題になっています。2020年に YouTube がセグメント売上として分割されて以来初めての減少ということで、発表後数日経った現在(2022年10月末時点)でも、マーケットは悲観的な憶測が支配しているように見えます。 為替の急速な変化(世界的なドル高)をカッコに入れて見てみるGoogleに限らず、いわゆるメガプラットフォームのこの秋の決算は軒並み不調です。その背景には個別企業ごとの事情もあれば、グローバル企業(アメリカ以外からの高い売上比率)だからこそ共通して受ける構造的な影響もあります。 共通していて、かつ影響が大きいのが、世界的なドル高です。 メーカーを中心にした日のグローバル企業が円安で好決算を出しやす

    YouTubeは減速しているのか? 2022年7-9月期決算を読んで考えてみた
    tkys0628
    tkys0628 2022/10/31
  • 1