中国では沿線の需要を読むまでもなく、高速鉄道を引けばそこに都市が生まれる(南京、4月29日) Photo by Costfoto/NurPhoto <遅ればせながらアメリカでも、主要都市間を短時間で結ぶ高速鉄道への需要が高まっているが、政府肝入りの国有企業が一手に建設を行う中国のスピードには敵わない> 車社会だったアメリカでは今、時速200~350キロで走る高速鉄道への関心が爆発的に高まっている。都市の交通渋滞に耐えきれず、国内のいくつかの地域で超高速路線の建設計画が具体化している。だがアメリカはこの分野では多くの国、特に同じく後発の中国に大きく後れをとっている。 今年4月には、ラスベガスと南カリフォルニアを結ぶ全長350キロのアメリカ初の高速鉄道の建設が始まった。他にも、テキサス州のダラスとヒューストン、フォートワースを結ぶ高速鉄道の計画など、多くのプロジェクトが提案されている。 こうし