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出版と歴史に関するtsysobaのブックマーク (294)

  • 『明治の新聞にみる北摂の歴史』   - エル・ライブラリー(大阪産業労働資料館)

    小田康徳 著(神戸新聞総合出版センター/2021年9月/A5判310頁) 著者は日近代における公害問題史の研究、紀北及び大阪の地域史の研究者。また、エコミューズ(あおぞら財団付属西淀川・公害と環境資料館)館長、NPO法人「旧真田山陸軍墓地とその保存を考える会」理事長としても知られている。 書は明治10年~22年の新聞記事(日刊の商業新聞)から、北摂地域(池田・伊丹・箕面・豊中・川西・宝塚・有馬・能勢など)の変容と新聞の対応を読み解いている。 構成は以下の通りである。 はじめに― 新聞と地域、変化の研究 明治10年代前半、大都市から離れた地域と人間の描写 明治10年代後半、社会の全般的委縮化と苦闘する人びと 明治20年前後、国家の権威と新しい活動世界の広がり 新聞広告が広げた北摂の世界 地域に基盤を持つ公的職業政治家の出現 まとめにかえて― 草創期の新聞と都市および周辺地域の変容 ◆ 「

    『明治の新聞にみる北摂の歴史』   - エル・ライブラリー(大阪産業労働資料館)
    tsysoba
    tsysoba 2022/02/12
    書評。明治期の地方新聞(明治の新聞は基本地方新聞かもだけど)を使った地域史研究の模様。地域アイデンティティの成立史の側面もある感じ。
  • 予算なく書籍化できず19年… 尼崎市の戦前教育史 元小学校長が私費で発行 

    兵庫県尼崎市の財政逼迫(ひっぱく)が原因でCD-ROMにデータが保存されていただけだった市の戦前教育史を、市立武庫小学校の元校長池田洋さん(85)が私費で印刷、製した。CD-ROMは目に触れにくいことから、「教育界の貴重な情報は紙媒体で必要な時に手に取れる形で後世に残したい」と一念発起し、原稿が完成してから19年越しの書籍化となった。市内の図書館や生涯学習センターで閲覧できる。(竹拓也) 「戦前教育史」はA5判で833ページ。1873(明治6)年2月、学制による市内最初の小学校が、武庫郡常松村の「浄正(じょうしょう)寺」を仮校舎としたことから始まる。市内の小学校や幼児教育施設の整備の歴史に触れつつ、太平洋戦争下での学徒動員の記録や学童疎開の生活ぶりにも紙幅を割いた。1934(昭和9)年の室戸台風を経験した子どもたちの作文も掲載している。 同市は74年に「尼崎市戦後教育史」を発行し、93

    予算なく書籍化できず19年… 尼崎市の戦前教育史 元小学校長が私費で発行 
    tsysoba
    tsysoba 2021/09/06
    2002年に原稿が完成したが、財政事情でCD-ROM版のみだったものを私費で印刷出版とのこと。それはそれで大事だが、ウェブ公開という話にはならないのか…
  • 書物にとって税とはなにか、そして奥付とは ――だから消費税の総額表示義務化には反対なのだ (共和国 下平尾 直) | 版元ドットコム

    来であれば昨年12月初旬には書き上げ、最速では年末には掲載予定だったのにもかかわらず、その年末が到来しても入稿できないまま越年し、さらに旬日を経過してようやく送稿する、という編集者としても出版社としても破廉恥きわまりない所業となりました。 2年前にも落としたことがあるのに、再度ご依頼くださった版元ドットコム事務局のTさん、誠に申しわけありません。恥の多い人生を送っています。これに懲りてもう二度と著者訳者にえらそうに原稿の督促なんていたしません! ☆ というように、いっぱしに「出版社をやっています」という顔をしているくせに、当は古書に囲まれたカビ臭い部屋に引きこもって史料とくんずほぐれつしたり、美麗なであれば頬ずりしたり矯めつ眇めつしたり、そんなことだけしながら暮らしたい……と老後を夢みているような人間にとって、昨年来のコロナ禍では飲みに出歩く機会と宿酔の時間が激減したぶんだけ、順調な

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    tsysoba 2021/02/03
    戦中・戦後初期の奥付画像多数。奥付から見る出版史であり、出版統制史でもあり。
  • 「人物叢書」シリーズ 300冊突破 「最も正確な伝記」こだわり続けて:東京新聞 TOKYO Web

    「人物叢書」の書架の前で、高校時代に初めて読んだシリーズの『伊達政宗』を手に取る藤田覚さん=東京都文京区で 日歴史で活躍した重要人物を取り上げる伝記シリーズ「人物叢書(そうしょ)」(吉川弘文館)が今年、通巻300冊を突破した。刊行開始から62年。まれに見るロングシリーズは、いかにして世に送り出されているのか。編集に当たる「日歴史学会」の会長、藤田覚・東大名誉教授(74)に聞いた。 (北爪三記)

    「人物叢書」シリーズ 300冊突破 「最も正確な伝記」こだわり続けて:東京新聞 TOKYO Web
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    tsysoba 2020/10/27
    「現在、約百八十冊の執筆を依頼済み」とのこと。オンデマンドを始めたとのことだけど、電子書籍版は難しいのかなあ。
  • 仏教者としての寿岳文章と父鈴木快音 - 神保町系オタオタ日記

    ここに文庫櫂で入手した寿岳文章の年賀状がある。宛先は福井県大飯郡青郷村(現高浜町)にある中山寺(なかやまでら)の住職であった杉勇乗宛である。昭和27年、29年と30年の3枚。うち昭和27年の年賀状には、「(略)このバビロンのやちまたの地獄へたゞ□墜ちてゆくらし」とあるようだ。年賀状に「地獄」という言葉を使うのは違和感があるが、某先生にお見せすると「ダンテ『神曲』からでしょうか」との話であった。寿岳が昭和49年~51年にかけて『神曲』の訳書を3巻出していて、「地獄篇」と「煉獄篇」だったか2冊だけは確認してみたが同種の記述はなかった。残りの篇を確認する必要があるが、寿岳のオリジナルか、前年に博士論文の題材としたウィリアム・ブレイクの可能性もある。 この僧侶杉と寿岳の関係はよくわからない。中山寺のホームページによれば同寺は真言宗御室派。寿岳は兵庫県明石郡押部谷村(現神戸市西区押部谷町)の龍華

    仏教者としての寿岳文章と父鈴木快音 - 神保町系オタオタ日記
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    tsysoba 2019/12/22
    言われてみれば、寿岳文章という人がどこからどう世に出てきたのか、意識したことがなかった。
  • 51年目の現在地 (フィルムアート社 千葉 英樹) | 版元ドットコム

    はじめまして。フィルムアート社営業部の千葉と申します。今の会社で5年半、学生時代に英治出版というビジネス系版元で丸3年、営業として働いています。会社規模はどちらも10名程度でして、自分が頑張れば頑張るだけ自由に仕事が作れるので、を作ること以外は割と何でもやってきました。 昨年創立50周年を迎えた弊社は、全国の沢山の書店さんで記念フェアを開催させて頂きました。メモリアルな年ということで、蓮實重彥さんの著作を2冊復刊し、販売用の記念トートバッグなどを作成しました。また、これまでお世話になった著者さんや、書店員の方々にコメントを頂き小冊子にまとめました。こちらですべて読むことが出来ますので、ぜひご一読下さい。 http://filmart.co.jp/wp-fa/wp-content/uploads/2019/05/filmart_50thbook_.pdf 周年記念として何かやろう!という話

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    tsysoba 2019/10/30
    フィルムアート社50周年記念小冊子(PDFあり)編集の過程で「分断された世代という認識は薄れ、長い出版の歴史の果てに、みんなで立っているという意識に変わって」いったとの話が印象的。歴史の共有重要。
  • 戦後70年以上経て旧日本軍資料の出版相次ぐ 毒ガス戦や人体実験も - ライブドアニュース

    by ライブドアニュース編集部 ざっくり言うと 戦後70年以上を経て、旧日陸軍関連の資料や報告書の出版が相次いでいる 中国での毒ガス戦を記したものや、人体実験をした731部隊に関するものなど 報告書を発掘した歴史研究者は「考えるきっかけにしてほしい」と訴えている 提供社の都合により、削除されました。 概要のみ掲載しております。 関連ニュース ランキング 総合 国内 政治 海外 経済 IT スポーツ 芸能 女子

    戦後70年以上経て旧日本軍資料の出版相次ぐ 毒ガス戦や人体実験も - ライブドアニュース
  • 日本の軍部は、こうして言論を統制した〜基準を作り忖度させる巧妙さ(魚住 昭) @gendai_biz

    ノンフィクション作家・魚住昭氏が極秘資料をひもとき、講談社創業者・野間清治の波乱の人生と、日の出版業界の黎明を描き出す大河連載「大衆は神である」。 昭和10年代に入ると、戦争の気配が濃厚になっていく。そんななか軍部は言論統制に乗り出すが、そこには、恣意的な基準を作り出し、出版社に忖度させる巧妙な手法があった。 第七章 紙の戦争──不協和音(3) どこからともなく、誰がいうでもなく 『講談社の歩んだ五十年』の執筆者のひとり、辻平一(つじ・へいいち:元『サンデー毎日』編集長)に言わせると、軍の発言が非常に強力になってきたのは昭和14年から15年のことであった。もちろんまだ対米英戦争は始まっていなかったが、軍の圧力が不気味に国民にのしかかっていた。 といって、軍から直接、編集者に対して、あの男には執筆させるな、とか、こういう記事はけしからんとか、別段の発言はなかった。少なくとも辻が関係している

    日本の軍部は、こうして言論を統制した〜基準を作り忖度させる巧妙さ(魚住 昭) @gendai_biz
  • 神戸新聞NEXT|総合|超レアな「印刷業界の万葉集」 丹波の民家で発見

    明治時代の印刷職人がえりすぐりの作品を寄せた全5巻の見集「花の栞(しおり)」のうち、3冊(1、2、4巻)が兵庫県丹波市柏原町柏原の民家で見つかった。国内外の印刷物を収集、展示する印刷博物館(東京)の学芸員によると、高度な作品が集められていることから「印刷業界の万葉集」とも評され、「一般販売されておらず、発見は非常に珍しい」という。(真鍋 愛) 見集は業界の技術向上を目的に、東京にあった印刷会社「東京築地活版製造所」の3代目社長曲田成(まがたしげり)が、全国の同業者に呼び掛けて生まれた。第1巻は、1893(明治26)年に発刊され、寄稿した約100社に配られた。 当時、日の印刷業界には最新技術である活版印刷のほか、版画の手法としても知られる石版印刷、江戸時代に最盛期を迎えた木版印刷と、新旧の印刷法が混在していた。そこで、職人たちは最も得意な手法で文字や絵を印刷した作品を見集に寄せ、腕を

    神戸新聞NEXT|総合|超レアな「印刷業界の万葉集」 丹波の民家で発見
  • 萬年社の創刊号コレクション - 神保町系オタオタ日記

    平成11年に倒産した大阪の広告代理店萬年社が所蔵していたポスター、ビデオテープ等は、「萬年社コレクション」で見ることができる。だが、所蔵していた図書類の目録は公開されていないので、全貌は不明である。ところで、「株式会社萬年社蔵書之印」が押された雑誌が大阪の市会に出たようで、恵美須町の文庫櫂で何冊か発見した。なぜか、創刊号ばかりで、萬年社が創刊号のみコレクションしていたのか、市会への出品者が創刊号だけ選んで出品したのかは不明であるが、タイトルは創刊号コレクションとしてみた。写真は、入手した『文化批判』1巻1号(文化批判社、昭和2年5月)「雑誌『文藝戦線』批判号」である。あまり著名な雑誌ではないようで、『日近代文学大事典』5巻(新聞・雑誌)に立項されていない。平野謙『文学運動の流れのなかから』(筑摩書房、昭和44年8月)によれば、 (略)文学における福イズムの悪しきエピゴーネンは、中野重治

    萬年社の創刊号コレクション - 神保町系オタオタ日記
  • デジタルで木版発見 - フロム京都

    私の経営する中西印刷は明治の非常に早い時期に京都の地に活版印刷を導入し、その後活版印刷の会社として百年以上の歴史がある。この件については、誌の印刷史関係の記事でも何度か紹介していただいている。 実はさらに活版以前に、木版の時代があったというのが口伝としてあった。しかし、その証拠となる木版時代のというのはこれまで発見されていなかった。木版・活版・平版・デジタルという4つの印刷形式を駆け抜けた会社という当社のキャッチフレーズには実のところ証拠がなかったのだ。 そのことを気にして、亡くなった伯父は京都中の古屋から明治初期の書籍をかたっぱしから取りよせて、中西製木版を探したが、結局、亡くなるまでに中西製木版を発見することはなかった。 ところが木版による出版物が発見できたのである。それも国立国会図書館デジタルコレクションでなのだ。 国立国会図書館デジタルコレクションは書籍の全ページの画像を

    デジタルで木版発見 - フロム京都
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    tsysoba 2019/03/16
    出版史、社史研究におけるデジタルアーカイブの活用事例。
  • 第35回関西文脈の会つぶやきまとめ - Togetter

    関西文脈の会 @k_context 【来週です!第35回勉強会のお知らせ】2018年12月8日(土)13:30~17:00 発表者は長尾宗典氏です。会場:お気軽会議室 京都四条[ instabase.jp/space/23612714… … … ](※初めて使う会場です。場所や注意事項をご確認ください!)詳細はブログをご確認ください。toshokanshi-w.blogspot.com 2018-11-30 19:32:06 関西文脈の会 @k_context 初めての会場なのでいろいろ心配…皆さんが(と言うかまず自分が)無事にたどり着けるかという点。遠足は帰るまでが遠足ですが、文脈は集合前にもう始まっている。 #関西文脈35 2018-12-08 12:33:12

    第35回関西文脈の会つぶやきまとめ - Togetter
  • エバンジェリストからアドボカシーへ、MicrosoftとIBMが進める開発者起点のIT変革 | 阿久津良和のITビジネス超前線 | NewsInsight

    時計 / ウェアラブル 「もう鼻先でタップする必要はありません」 Apple Watch新ジェスチャー「ダブルタップ」開発者インタビュー

    エバンジェリストからアドボカシーへ、MicrosoftとIBMが進める開発者起点のIT変革 | 阿久津良和のITビジネス超前線 | NewsInsight
  • 三省堂 近代辞書の歴史

    明治14年(1881年)4月8日、神田神保町で、三省堂は古書店として誕生いたしました。 そして、2011年、三省堂書店と出版社の三省堂は、ともに創業130周年を迎えることができました。 130周年を記念して、2011年11月4日(金)~11月20日には「三省堂 近代辞書の歴史展」と題し、三省堂書店神保町店1階にて、明治以降の辞書の歴史をふりかえる展示をいたしました。 このページでは、実際に展示した、三省堂の資料室に保管されてきた貴重な辞書を多くの方にもご覧いただけるよう、書影とそれぞれの概要を掲載いたしました。 辞書の世界をぜひお楽しみください。 各辞書については「ことばのコラム『三省堂辞書の歩み』」にてご紹介しているものもあります。

    三省堂 近代辞書の歴史
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    tsysoba 2018/07/30
    2011年の130周年記念展示をベースにしたサイト。大辞林初版組版の写真も。そうか、1988年の初版はまだ活字で組んでたんだ…
  • ホーム - 福島県立博物館 Fukushima Museum

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    tsysoba 2018/07/25
    「会津出身の文化人・西川満が愛した台湾、繋いだ日本」が副題。媽祖書房の「台湾の美しい自然や豊かな歴史、文化、風俗に基づいた雑誌」「西川の美意識の結実した装丁を施した私家本」など。見たい。
  • 上海で戦中発行「幻の雑誌」発見 井伏鱒二ら未発表小説:朝日新聞デジタル

    太平洋戦争末期、国際都市だった中国上海で発行された日語雑誌があった。これまで「幻の雑誌」とされてきたが、最近、北京などで実物がみつかり、その内容が明らかになった。小説「黒い雨」で知られる井伏鱒二(いぶせますじ)ら著名作家たちが未発表の小説や随筆を掲載しており、終戦直前の海外での日メディアの実像に迫る発見として注目される。 月刊誌「大陸」中国歴史紹介 みつかった雑誌は、月刊誌「大陸」(B5判48ページ、2色刷り)。国会図書館などの日の公共図書館で所在が確認できなかったが、秦剛(しんごう)・北京外国語大学教授(日近代文学)が昨夏、北京の中国国家図書館で、1944年11月の創刊号から45年5月号まで5冊分をまとめた合(45年3、4月号は欠)を発見。さらに木田隆文・奈良大学准教授(日近代文学)も別のルートで45年3月号を入手し、2人分合わせて計6冊の存在が明らかになった。 秦さんに

    上海で戦中発行「幻の雑誌」発見 井伏鱒二ら未発表小説:朝日新聞デジタル
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    tsysoba 2018/03/26
    「日本大使館調査室資料之印」が表紙にあり。「内容カード記入済」印も気になる。
  • いま明かされる、戦中日本軍の「あまりに愚かな」逸話の数々(井上寿一×鴻上尚史) | 現代ビジネス | 講談社(1/3)

    2017年11月に同時刊行した講談社現代新書、井上寿一『戦争調査会 幻の政府文書を読み解く』と鴻上尚史『不死身の特攻兵 軍神はなぜ上官に反抗したか』。 多くの人に知られていない文書に光をあてた前著は7刷、後著は10刷と版を重ねています。10万部を突破した『不死身の特攻兵』では、「必ず死んでこい!」と命令されながら、9回生還した特攻兵に迫り、合理性を欠いた日軍について考察しました。 敗戦へと突き進んでしまったのは何故だったのか。今回は、著者お二人が、太平洋戦争当時の日のあり方や、歴史を語り継ぐ意義について対談しました。 日人自らの手で戦争を検証する 鴻上: 井上先生が今回の著作のテーマに選んだ「戦争調査会」は、終戦間もない頃、幣原喜重郎首相の強い意向によって、日が敗戦に至った理由を調査するために設置された機関なんですね。 井上: ええ、東京裁判が連合国による戦争責任追及の場であったと

    いま明かされる、戦中日本軍の「あまりに愚かな」逸話の数々(井上寿一×鴻上尚史) | 現代ビジネス | 講談社(1/3)
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    tsysoba 2018/03/03
    合理性より組織や個人の体面が判断基準となる愚が身にしみる。末尾の何故新書という媒体を選択するのかという話も重い。
  • 360年続く出版社を訪ねて 〜後編〜 - HONZ

    360年続く稀有で貴重な出版社に乗り込んだHONZ! 大火に見舞われながらも続いてきた版元、その名は「檜書店」。能の謡を出し続けてきた。江戸時代の大、大、大ベストセラーとなった「謡」とはどんなものなのか。檜書店の内部にさらに迫ってみよう。久しぶりの出版社訪問レビューは続く。(※前編はこちら) ここで、実際に謡を見せてもらうことにしよう。 檜 これです。『高砂』の謡と小謡です。こういった和綴じを今も使っているのは、仏教関係や、邦楽関連、そして、能の謡くらいだと思います。 H 確かにそうですね。印刷をした和紙を束ねて、右側の部分を糸で手作業で綴る、というものですね。美しいですね。この表紙のマークは……? 檜 これは「観世千鳥」といって、観世大夫が将軍から拝領された、能の面を入れる「面箱」にあった模様です。 H 薄い布が、背の部分についていますね。 檜 「角裂れ」と呼び、の補強の

    360年続く出版社を訪ねて 〜後編〜 - HONZ
  • 360年続く出版社を訪ねて 〜前編〜 - HONZ

    の出版社の数は3370社もあるそうだ。数は最近減ってはいるものの、それでもまだまだ世界的に見れば、出版活動が盛んな国だと言えるだろう。そんな出版社の中で一番古いのはどこか? と言われれば諸説あるのだけれど、360年続くという出版社が東京にあり、しかも書店を開いている! と聞き及び、これは行かねばなるまいぞ。ということで、今回は久しぶりの出版社訪問レビューだ。前後2回、よろしく~。 さてさて、やってきたのは東京、都営新宿線の小川町の駅からすぐのこちら。御茶ノ水や神保町の駅からも歩いていける便利な場所だ。

    360年続く出版社を訪ねて 〜前編〜 - HONZ
  • 40年の思い込めた「閉店あいさつ」 世相映した名文、店主の思い聞く

    書店としてスタート レンタル1泊2000円の時代も 商いは「飽きない」だよ 【ネットの話題、ファクトチェック】 1月8日に閉店するレンタルビデオ店「ノーサイド」のあいさつ文が、ネット上で反響を呼んでいます。書店としてスタートし、店の一角で始めたレンタルが好評で衣替え。ゲーム販売なども手がけましたが、聞き放題・見放題のストリーミングサービス、スマホ向けゲームの台頭を受けて閉店を決めました。「いいことも悪いこともありましたが、これで当にノーサイド」と話す店主に話を聞きました。 閉店のごあいさつ このたび「ノーサイド富士見台店」は、レンタルを平成29年12月24日(日曜日)、販売を平成30年1月8日(月曜日)で、閉店いたします。 当店は昭和53年9月「若草書店」としてスタートしました。 そこから40年の長きにわたり、お客様のご愛顧をうけたまわり、誠にありがとうございました。 謹んで御礼申し上げ

    40年の思い込めた「閉店あいさつ」 世相映した名文、店主の思い聞く