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出版に関するtsysobaのブックマーク (5,402)

  • 街中で学術書を広めたい その後 (有志舎 永滝稔) | 版元ドットコム

    まず最初に、有志舎は私・永滝稔が一人でやっている文字通りの「一人出版社」です。歴史学(近現代史)を中心にした地味な学術書を出版しています。2005年に創業し、5年前に東京・神保町から杉並区の高円寺(私の生まれ育った所であり今も住んでいる街)に事務所を移転しました。 学術書はあまり売れませんが、こういうにしか興味がないので仕方ありません。でも、私は学術書であっても出来るだけ専門家以外の読者にも読んでもらいたいと思っていますし、そのように叙述を工夫してくれるよう著者にもお願いして編集しています。 そして、さらに学問と学術書が、学校・大学だけではなく街中にまで広まっていかなければ、普通の生活人に読んでもらえなければ、学問の意味は無いと私は思っているので、しつこく「市井で読まれる学術書」を目指しています。 と、ここまでは2020年4月の「版元日誌」で書かせていただいたことです。今回は「その後」の

  • 田舎に出版社を作ってベストセラーを出す方法 (ミチコーポレーション 植田 紘栄志) | 版元ドットコム

    (1) 「田舎こそ派手に世界へ発信すべきなのだ」 震災を機に、東京から広島県の過疎が進む田舎町である北広島町に移住して8年になる頃、僕は芸北ぞうさんカフェという田舎カフェの運営、農業(米野菜8年)、田舎体験事業などを事業化した経験から、「田舎こそ痛快に都会に向けて情報発信すべきだ」という結論に至った。 田舎で古民家を改装して、癒されながら自給自足しているだけでは、家族を養えないどころか10年後には過疎に飲み込まれるだろう。 田舎起業チャンスが山ほどある事はすぐに気付いた。しかし地元の内需が加速度的に縮小していく中、いかに外貨(都会の金)を稼ぐかが過疎から生き残る唯一の道であり、その為には全国的に自ら情報発信しなくてはいけないと思った。しかも出来るだけドラマチックで影響力のある方法でだ。それが出版社を立ち上げた理由である。 ネットでの情報発信も大事だが、まだまだ人は印刷物をより信頼する。全

    tsysoba
    tsysoba 2023/02/23
    こうした良い意味で得体のしれないパワーのある方が参入してくるのが、出版業界の面白いところかと。あと、地道な営業活動はやはり大事なんだなあ。
  • バイクの運転に似た小さな出版社の経営 (実生社 越道 京子) | 版元ドットコム

    実生社(みしょうしゃ)の越道(こしみち)京子と申します。2021年に会社を立ち上げ、ほぼ一人で実務をおこないながら2022年に5点刊行することができました。 ■原体験 私が出版という仕事にかじりついているその原点は、この『ある社会主義者の一生』というにあります。 これは、私の祖父である前田陸雄の評伝です。祖母が、三一書房さんにお金を出し、中国新聞社の記者であった日下次郎さんの丹念な取材、執筆により1974年に刊行されました。 挿絵は、「原爆の図」を描いた丸木位里さんによるものです。広島のまちなかで生まれ育った祖母は、弟を広島の原爆で即死状況で亡くして以降、反核運動をしていました。 祖母はその壮絶な経験や家族について、心の傷から、生前は私に一切語ることがなかったのです。こののおかげで、私の祖父がどのように生きたのかを知ることができました。自分のルーツをたどることで、歴史とつながることがで

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    tsysoba 2023/02/01
    祖父の評伝(『ある社会主義者の一生 : 前田陸雄評伝』三一書房)が原点という話から始まる。「本だからこそ、50年の時代を越えても読み継がれる。手渡すことができる。」
  • 元気をもらいました。なので、書店さんに元気を持っていきます。 (西日本出版社 内山 正之) | 版元ドットコム

    今年7月に出した「「個」のひろしま」で、「平和・協同ジャーナリスト基金賞」奨励賞をいただきました。 著者の宮崎園子さんから内々に、連絡をいただいたのが、11月14日。 2022年前半は、「まるありがとう」のヒットで書店さんからの注文が殺到、ファックスが常に紙を吐き出している状態だったのが、10月ごろから落ち着き始めていたのでした。 それ以上に厳しいのが、新刊の受注。 書店さん・部さん、取次の支店さんに伺って打ち合わせしていくのですが、一部の取次の支店さんでは、地元のの配打ち合わせもしないと言ってきたところがあって、その支店の地区では、注文を下さった書店さん以外には並ばなくなりました。 この間予約注文を取っていたのは、銀行を辞めてその昔日一のお寺さんだった大安寺の僧侶になった河野さんの「癌封じのお寺 大安寺の365日」。どうも関西文化であるらしいと知って取り組んだ、粕汁のすべてをイ

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    tsysoba 2022/12/28
    それぞれの地域にゆかりの本を出して、その地元の本屋で売ってもらうことの難しさと面白さの話。チェーン店の場合の各店舗の権限の問題の話もあり。
  • アニメ雑誌「ニュータイプ」と「ファイブスター物語」誕生の経緯をKADOKAWA・井上伸一郎氏が語ったマチ★アソビ講演まとめレポート

    月刊ニュータイプの創刊や永野護さんによる漫画「ファイブスター物語」の連載に携わったKADOKAWAの井上伸一郎さんによる講演「月刊Newtypeと私のFSS」が、「マチ★アソビ vol.25」のデジタル人材発掘セミナーとして開催されました。この日、井上さんは永野さんから「何を言ってもOK」と承諾を得て来ていたということで、かなり貴重な話がいくつも飛び出したので、その内容を、ほぼ余すところなくまとめました。 マチ★アソビ https://www.machiasobi.com/ 講師を務めた株式会社KADOKAWA上級顧問・エグゼクティブフェローの井上伸一郎さん。 聞き手はNPO法人アニメ特撮アーカイブ機構(ATAC)監事で弁護士の桶田大介さんが務めました。 桶田大介さん(以下、桶田): 日はたくさんの方にお越しいただきましてありがとうございます。せっかくなので、なるべく多めに質疑応答の時間

    アニメ雑誌「ニュータイプ」と「ファイブスター物語」誕生の経緯をKADOKAWA・井上伸一郎氏が語ったマチ★アソビ講演まとめレポート
    tsysoba
    tsysoba 2022/12/15
    歴史記述としては、色々照らし合わせる必要はありそうだけど、とりあえず異様に話が面白い。
  • 電子書籍出版における選択肢とは (フリードゲート 上國料 文子) | 版元ドットコム

    2019年12月にフリードゲート社を立ち上げ三年が経とうとしています。 異業種参入として事業を開始した際、第一に着手したのは電子書籍の販路獲得でした。 一般文芸のジャンルで電子書店といえばアマゾンKindle一強体制ですが、我が社が手掛けるライトノベルやコミック分野では、アマゾンさえも「主要書店の一つ」という立ち位置で、複数の強力な電子書店同士が激しい競争を繰り広げており、群雄割拠の戦国時代を彷彿とさせる状態です。(一方で小さな電子書店も数多くあり、新規参入も増え続けています) 「電子書店」とひとまとめに言いますが、それぞれに強いジャンルがあり、会員層、販売方針、支払条件、施策案件についても多種多様。さらに書店だけでなく、出版社と書店をつなぐ電子取次会社も、メディアドゥやMBJといった大手はもちろん、制作系取次や配信代行会社などが多数存在し、ある意味混沌としています。 電子出版業という新し

    tsysoba
    tsysoba 2022/11/30
    どのルートを使うかで同じ電子書店でも料率に大きく差が出る(こともある)など、電子取次や配信代行に関する貴重な証言なのでは。興味深し。
  • 深夜の病棟で書店員は悩んだ (文学通信 松尾 彩乃 ) | 版元ドットコム

    こんにちは。 文学通信の松尾と申します。 前回、文学通信が版元日誌に登場したのは2019年。ちょうど文学通信の引っ越し前でした(「出版社の引っ越し」)。 この引っ越しから、さらにもう一度移転し、今は東京都北区東十条におります。先日、会社の前に大切なものが入ったままのリュックサックが落ちていて、よくよく思い返せば、2か月程前に読みかけであろう文庫がポツンと忘れられていたのも、ほぼ同じ場所でした。東十条の忘れ物が集まってきている気がしなくもありません。 私はこの二度の引っ越しを知らず、文学通信に入社したのは1年前、東十条移転後です。その前は店でを売る人、「書店員」をしておりました。 コロナ禍の約半年間は非正規雇用の書店員で、朝から夕方まではオフィス街にあるチェーン書店の人文書棚を担当し、夕方から翌朝まで、夜勤で病院の救急外来の受付を掛け持ちしていました。週5勤務の非正規ではべていけず、夜

    tsysoba
    tsysoba 2022/11/13
    以前は書店員だったが「週5勤務の非正規では食べていけず」、病院で夜間事務の勤務もされていたとのこと(タイトルはその頃の話)。『増補新版 東北の古本屋』の装画も担当。
  • 出版状況クロニクル174(2022年10月1日~10月31日) - 出版・読書メモランダム

    22年9月の書籍雑誌推定販売金額は1051億円で、前年比4.6%減。 書籍は635億円で、同3.7%減。 雑誌は416億円で、同6.0%減。 雑誌の内訳は月刊誌が353億円で、同5.2%減、週刊誌は62億円で、同10.5%減。 返品率は書籍が30.9%、雑誌は39.4%で、月刊誌は38.4%、週刊誌は44.7%。 書店店頭売上は大型台風の相次ぐ上陸もあり、書籍9%、ムック10%、コミックス22%といずれもマイナスとなっているが、取次POS調査によれば、総合的にも二ケタ減である。 書店状況は「液状化」しているとしかいいようがない。 *なお今回は変則的に13~15の項目は『私たちが図書館について知っている二、三の事柄』に批判を寄せた根彰のブログに対する反論を掲載した。 最後までお楽しみあれ。 1.出版科学研究所による22年1月から9月までの出版物推定販売金額を示す。 ■2022年上半期 推定

    出版状況クロニクル174(2022年10月1日~10月31日) - 出版・読書メモランダム
    tsysoba
    tsysoba 2022/11/04
    『私たちが図書館について知っている二、三の事柄』への根本彰先生による批判への反論が中心。あと、取次系書店グループの収支に驚く。
  • 創業から4年。兼業出版社として (book-design 宮後 優子) | 版元ドットコム

    2018年9月からBook&Designというデザイン書の版元を始めて早4年。いまも変わらず、デザイン専門書とアートブックを出版しています。前回の版元日誌を書かせていただいたのは創業時の4年前。1冊目に出版した『うさぎがきいたおと』についてでした。 偶然にも、いままた『うさぎがきいたおと』と同じメンバーでを作っています。製会社、美篶堂の上島明子さんが企画した谷川俊太郎さんの詩画集です。上島さんが選んだ谷川さんの詩に、木版画家の沙羅さんの絵をあわせ、美篶堂の職人が手製で仕上げています。 書体設計士の鳥海修さんが谷川さんのために作った専用仮名書体、朝靄で谷川さんの詩を組版。印刷は、美術展の図録印刷などで定評のある山田写真製版所に依頼。プリンティングディレクター、熊倉桂三さんに木版画の原画からスキャンして画像調整していただき、カレイドインキという高彩度のインキで印刷していただきました。画像

    tsysoba
    tsysoba 2022/10/07
    印刷から製本(手製本!)まで、モノとしての本のあり方にこだわって作ってるなあ。
  • 夢二画集 図版の異同 | daily-sumus2

    そうなんだ、同じ構成ではなかったのか! 教えられて、改めて、初版の復刻版(これは昔から持ってました)と三版とを比較してみると、十八箇所にわたって図版の相違が見られた。単純にページの位置が変わっただけもあれば、削除、追加もある。そしてMさんが所蔵しておられる七版も初版とも三版とも違っている。例えば、上の写真の「夜店」の図は同じだが、対面の図は初版(女)、三版(男女)、七版(橋)それぞれ異なっている。文章の刷り色も緑と赤というふうに違えてある。これはやはり夢二のこだわりと考えた方がいいのだろうか? 版元にとっては、何もそんな面倒なことをしなくても、同じ組版で増刷した方が手間がなくていいはず。

    夢二画集 図版の異同 | daily-sumus2
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    tsysoba 2022/08/24
    版によってそこまで違うとは。これだから特定の版がデジタル化されていれば大丈夫、とはならないんだよなあ…
  • 本から始める (人々舎 樋口 聡) | 版元ドットコム

    初めまして。2021年に東京都中野区にて立ち上げました人々舎(ひとびとしゃ)の樋口聡(ひぐち・さとし)と申します。いわゆる「ひとり出版社」の後続として、細々とやってきました。今までに、2冊を刊行(2021年8月に『愛と差別と友情とLGBTQ+ 言葉で闘うアメリカの記録と内在する私たちの正体』著・北丸雄二、2022年5月に『私の顔は誰も知らない』著・インベカヲリ★)してきました。 『愛と差別と友情とLGBTQ+ 言葉で闘うアメリカの記録と内在する私たちの正体』 北丸雄二 『私の顔は誰も知らない』 インベカヲリ★ ふだん原稿やゲラを読む時は、「こんなことはきっと書きたくないだろうな、でもだからこそ書いてほしいな」とか、「この行とこの行の間には、こういうことが書いてないと分からないな」とか、「ここの事実はよく分かるんだけど、その時○○○○さんはどう思ったのか知りたいな」とか、とにかく、疑問が消え

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    tsysoba 2022/08/24
    出版社立ち上げのために資金を借りる話など生々しい。一人出版社は人の生き様そのものでもあり、という感じ。
  • 出版状況クロニクル171(2022年7月1日~7月31日) - 出版・読書メモランダム

    22年6月の書籍雑誌推定販売金額は861億円で、前年比10.8%減。 書籍は440億円で、同10.2%減。 雑誌は421億円で、同11.4%減。 雑誌の内訳は月刊誌が352億円で、同13.5%減、週刊誌は68億円で、同1.3%増。 これは刊行数の増加と『an・an』のBTS特集の即日重版によっている。 返品率は書籍が40.6%、雑誌は41.1%で、月刊誌は40.2%、週刊誌は45.1%。 返品率が40%を超えるカルテットも1年ぶりだ。 売上のほうも全体、書籍、雑誌のトリプルの二ケタマイナスは近年でも初めてだと思われるし、今年の下半期を予兆するかのようでもある。 7月の取次POS調査もそれに見合う動向で、夏の只中へ向かおうとしている。 1.出版科学研究所による22年上半期の出版物推定販売金額を示す。 ■2022年上半期 推定販売金額 月推定総販売金額書籍雑誌 (百万円)前年比(%)(百万円

    出版状況クロニクル171(2022年7月1日~7月31日) - 出版・読書メモランダム
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    tsysoba 2022/08/01
    「返品率は書籍が40.6%、雑誌は41.1%」とは……。また状況が悪くなっている様子。
  • 『崩壊と復興の時代 戦後満洲日本人日記集』はじめに – WEB『東方』

    崩壊と復興の時代 戦後満洲日人日記集 「満洲の記憶」研究会叢書 第2集 佐藤仁史・菅野智博・大石茜・湯川真樹江・森巧・甲賀真広編著 出版社:東方書店 出版年:2022年7月刊 価格:7,700円978-4-497-22208-4 「はじめに」より(注は省略) 2、「満洲の記憶」研究会による翻刻・整理 書に収録された4種の日記は、「満洲の記憶」研究会の活動の中で発見・整理されたものである。日記史料が引揚史研究にもつ意義については次節で取り上げるので、以下では研究会の活動の中でどのようにこれらと巡り合うに至ったのかを紹介する。研究会の歩みや重点を置く活動内容の変遷は書刊行に至った経緯と密接に関連している。 2013年7月に結成された研究会では当初、様々な引揚者団体や各種同窓会の事務局をはじめとする関係者と接触し、団体の運営の状況などを伺いつつ、ライフ・ヒストリー調査の対象を探すことに重点

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    tsysoba 2022/07/21
    これは大変な仕事ではないかと。
  • 出版状況クロニクル169(2022年5月1日~5月31日) - 出版・読書メモランダム

    22年4月の書籍雑誌推定販売金額は992億円で、前年比7.5%減。 書籍は547億円で、同5.9%減。 雑誌は445億円で、同9.5%減。 雑誌の内訳は月刊誌が382億円で、同9.0%減、週刊誌は63億円で、同12.2%減。 返品率は書籍が28.5%、雑誌は40.2%で、月刊誌は39.3%、週刊誌は45.2%。 22年1月から4月にかけての販売金額累計は7.2%減、書籍は3.5%減だが、雑誌のほうは12.6%の大幅なマイナスとなっている。 雑誌の時代の凋落はとどめるすべもなく、コミック頼みで、このまま進行すれば、22年後半は何が起きてもおかしくない出版状況に追いやられると考えるしかない。 1.『出版月報』(4月号)が特集「ムック市場2021」を組んでいるので、そのデータを示す。 ■ムック発行、販売データ 新刊点数平均価格販売金額返品率 年(点)前年比(円)(億円)前年比(%)前年増減 20

    出版状況クロニクル169(2022年5月1日~5月31日) - 出版・読書メモランダム
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    tsysoba 2022/06/04
    やっと読んだ。コンテンツビジネス化する出版社から取り残されていく書店、狭間で新たな道を探る取次、という構図で現況が捉えられている感じか。
  • 足利学校の国宝の漢籍 日中の研究者が連携してカラーで刊行:朝日新聞デジタル

    「日最古の学校」といわれる国史跡足利学校(栃木県足利市昌平町)が所蔵する、国宝4点を含む漢籍14種の写真を撮影し複製した「日足利学校蔵国宝及珍稀(およびちんき)漢籍十四種」(42巻)がこのほど、中国・北京大学出版社から刊行された。国内ではこれまでモノクロ版はあったが、カラー版は初めて。日中両国の研究者の連携で実現した。 こうした写真版の複製は「影印(えいいんぼん)」と呼ばれる。 足利学校では儒学などが教えられていて、日にキリスト教を伝えた宣教師フランシスコ・ザビエルは書簡集「大書簡」で「坂東にある大学校」と記した。儒学を中心に古い漢籍が数多く残っており、うち中国・南宋期の「文選(もんぜん)」「礼記(らいき)正義」「周易註疏(ちゅうそ)」「尚書(しょうしょ)正義」の4点は国宝に指定されている。普段は非公開でなかなか見られないため、当時の注を記した朱墨の書き込みや、の来歴を示す蔵

    足利学校の国宝の漢籍 日中の研究者が連携してカラーで刊行:朝日新聞デジタル
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    tsysoba 2022/05/09
    「中国・北京大学出版社から刊行」。日本での漢籍への関心の低さという話も。
  • 知らないうちに20周年。初めてのベストセラーの兆し。 (西日本出版社 内山 正之) | 版元ドットコム

    今年4月10日で、創業20年になります。 販売するで、ここまでやってきました。 160点ほど作って、出荷ベースで160万部。 それでも、初版分の取次各社からの入金は6か月後。追加注文についても7割は翌月だけど3割は7か月後。印刷代と印税を払うと、なかなか残りません。 とにかく現金がない。 以前、ここに、「創業時月収30万円で設定し、自社出版以外の仕事もやることに決めた」と書かれている版元さんがいらっしゃったけど、「それが、まっとうな道だよな」と感心しました。 社員3名で、事務所・倉庫の維持費など販管費で月200万から250万ほど、それを支払うと、結果的に僕が給与としてもらえるのは、最大8万円。 なので僕の給与はやっぱり創業以来8万円。 同居人の、ほぼ同額負担で生活はまわっています。 ただ、月半分は、書店さん営業と、取材の旅に出ているので、半月は経費で暮らしているような気もします。 と

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    tsysoba 2022/04/06
    「個別店での発注を止めて、本部に発注権限を一元化している書店さんチェーン」が増え、「本部へのマメな情報発信と情報交換ができないと、ベストセラーにすることができない」、という話が興味深い。
  • 思うこと (東海教育研究所 諸星 安紀) | 版元ドットコム

    数年前まで版元ドットコムの友会に参加させていただいていた。縁あって、転職し、改めて版元ドットコムのお世話になることになった。 一昨年まで、某大学の学術専門書の版元にいて、専門書の営業をしていたが、その版元が収益事業から教育付随事業に事業形態の変更をすることになり、学内の出版に限定した事業に変わった。これまで刊行した学外の著者の書籍について、大学と関連のある転職先の版元で、委託を受け、それらの書籍の処理を検討することになった。品切れ重版未定や出版契約期限の更新時期が迫っているもの、受託商品の契約解除及び在庫の除却等。学外著者の採用品や売行き商品、シリーズ物の継続刊行も検討している。しかし印税の支払い、取次の掛け率の違い、株式会社としての刊行基準を当てはめて考えると、刊行することが難しい書籍が殆どである。採算が合わなければ、刊行中止が当然だと思うが、学術的に貴重な書籍や多くの読者がついていた売

    tsysoba
    tsysoba 2022/02/16
    大学出版の、収益事業から教育付随事業への事業形態変更によって失われるものについての話。これは難しい…
  • 『明治の新聞にみる北摂の歴史』   - エル・ライブラリー(大阪産業労働資料館)

    小田康徳 著(神戸新聞総合出版センター/2021年9月/A5判310頁) 著者は日近代における公害問題史の研究、紀北及び大阪の地域史の研究者。また、エコミューズ(あおぞら財団付属西淀川・公害と環境資料館)館長、NPO法人「旧真田山陸軍墓地とその保存を考える会」理事長としても知られている。 書は明治10年~22年の新聞記事(日刊の商業新聞)から、北摂地域(池田・伊丹・箕面・豊中・川西・宝塚・有馬・能勢など)の変容と新聞の対応を読み解いている。 構成は以下の通りである。 はじめに― 新聞と地域、変化の研究 明治10年代前半、大都市から離れた地域と人間の描写 明治10年代後半、社会の全般的委縮化と苦闘する人びと 明治20年前後、国家の権威と新しい活動世界の広がり 新聞広告が広げた北摂の世界 地域に基盤を持つ公的職業政治家の出現 まとめにかえて― 草創期の新聞と都市および周辺地域の変容 ◆ 「

    『明治の新聞にみる北摂の歴史』   - エル・ライブラリー(大阪産業労働資料館)
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    tsysoba 2022/02/12
    書評。明治期の地方新聞(明治の新聞は基本地方新聞かもだけど)を使った地域史研究の模様。地域アイデンティティの成立史の側面もある感じ。
  • 出版状況クロニクル165(2022年1月1日~1月31日) - 出版・読書メモランダム

    21年12月の書籍雑誌推定販売金額は1030億円で、前年比10.2%減。 書籍は541億円で、同2.0%減。 雑誌は489億円で、同17.8%減。 雑誌の内訳は月刊誌427億円で、同18.4%減、週刊誌は62億円で、同14.0%減。 返品率は書籍が30.0%、雑誌は38.5%で、月刊誌は37.2%、週刊誌46.2%。 雑誌売上の大幅なマイナスは前年同月に『鬼滅の刃』最終巻の初版395万部が発行され、『呪術廻戦』とともに、全巻が爆発的に売れたことによる反動である。 書店のコミックス売上は30%減とされている。 1.出版科学研究所による1996年から2021年にかけての出版物推定販売金額を示す。 ■出版物推定販売金額(億円) 年書籍雑誌合計 金額前年比(%)金額前年比(%)金額前年比(%) 199610,9314.415,6331.326,5642.6 199710,730▲1.815,644

    出版状況クロニクル165(2022年1月1日~1月31日) - 出版・読書メモランダム
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    tsysoba 2022/02/02
    図書館関係者は、「本や映画に対する「リスペクト」が欠けているのではないか」と問われている…
  • 橋本麻里、〈森の図書館〉と呼ぶ住居で5万冊の本と暮らす | ブルータス| BRUTUS.jp

    博物館のような、モランディの絵のような。 「今あるが2万冊。来月運び込む分が3万冊」図書館でも学校でもなく木造2階建て住居の話である。緑の山を背に立つその家を訪ねたら、嘘みたいな量のが収まっていた。美術ライターの橋麻里さんが文筆家の山貴光さんと暮らすのは、その名も〈森の図書館〉。 「ハシモトが館長、ヤマモトが司書長。毎日のようにを買い、読んで書いて棚を見ながら考えることが24時間続く」2人の新居だ。 古い書架が並ぶ閲覧室。「新しいを入れたり並べ替えたり、庭師のように棚をお手入れすることで、棚の景色は日々変わります」階段室も書棚が主役。右側は文庫サイズに合わせた造り付け棚、左は古い書架。ある意味、大雑把なグリッドが味わい深い景色を生む。木の枝が垂れ伸びる姿を模した屋根は、杉板を細かく集積させながら湾曲させた構造。大量のに負けない木の密度で空間を包み込む。山さんの書斎。図書

    橋本麻里、〈森の図書館〉と呼ぶ住居で5万冊の本と暮らす | ブルータス| BRUTUS.jp
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    tsysoba 2022/01/31
    九州大学で使われていた書架を、「キャンパス移転で行き先を失った什器を在野保存」ということで貸与を受けて使用とのこと。