思い立ったきっかけ~完成まで 私が大学生だった1980年代の半ば、まだ6502や6809、Z80などの8ビットマイコンが全盛で、CPUクロックといえば4MHzくらいの頃のことです。 数学が得意な、ある学友が教えてくれたのが、この魅惑の世界[マンデルブロ集合]でした。 とてもシンプルなひとつの数式から、無限に複雑でかつ美しい模様が生まれることの不思議さに、たちまち虜になりました。 しかし当時のマシンスペックといえば、冒頭のとおり。 現在のようなオンチップの浮動小数点演算ユニットなんて考え及びもしなかった時代です。 1枚の画像を得るのに一昼夜以上かかることはざらでした。 しかも、描いてみないとどんな絵になるのかわかりません。 一晩待って「ガッカリ」ということもざらでした。 『これは耐えられん・・・』 というわけで、マンデルブロしか能がない、でも高速な専用ハードウェアを作ってしまいました。 ・・