コンピュータ将棋のパイオニア・森田和郎さんが2012年7月27日に亡くなっていたことが、週刊将棋6月5日号と将棋世界7月号で報じられています(マイナビBOOKS)。 将棋世界7月号では、瀧澤武信さん、小谷善行さん、柿木義一さんによる追悼座談会を行い、森田さんの思い出を語っています。晩年は体調を崩され、歩行が困難になっていました。さらには歩行中に転倒して腕を骨折されるなど、まさに満身創痍の姿が目に焼き付きます。それでも、いささかも気力が衰えることなく、片手でキーボードを叩き、精力的にプログラム制作に励んでいらっしゃいました。 会社経営者という立場でありながらも、生涯一プログラマーとして、よりよいプログラムを作っていくことにひたすら力を傾けていらっしゃいました。「コンピュータ将棋の父」といえる森田さんは、このたびの電王戦でのコンピュータ将棋の晴れ舞台を、天からどのようにご覧になっていたのでしょ
このたび、加藤一二三九段(73歳)は、3月12日に行われた第71期名人戦・順位戦(毎日新聞社、朝日新聞社主催)C級1組10回戦、対 阿部健治郎五段戦に負け、公式通算成績1100敗になりました。 加藤九段の公式通算成績1100敗は、将棋界史上初のことです。また、加藤九段の対局数は歴代1位(2410局)、勝数は歴代2位(1309勝)の成績です。 公式通算敗数記録ベスト3 順位 氏 名 敗数 勝数 対局数 勝率 1 加藤一二三九段 (現役) 1100 1309 2410(持将棋1を含む) 0.543 2 有吉 道夫九段 (退役) 1002 1088 2090 0.521 3 内藤 國雄九段 (現役) 961 1125 2086 0.539 公式通算対局数記録ベスト3 順位 氏 名 対局数 勝数 敗数 勝率 1 加藤一二三九段 (現役) 2410(持将棋1を含む) 1309 1100
2010年12月18日19:57 カテゴリコンピューター将棋 続・将棋における人間とコンピューター雑感 先日、「運命の一手 渡辺竜王VS人工知能・ボナンザ」がNHKのBSで再放送された。この番組について、私は初回放送の際に感想記事を書いたので、ここ数日検索して見て来てくださる方がいらっしゃる。その記事自体は、私がコンピューター将棋について全く無知な状態で書いたので、内容的に不十分だったり過ちに近い部分も多数あるのだが、最後に書いていることだけは今もその考えに変りはない。 一方の保木さんも、なかなか魅力的な人物である。最後に述べていた言葉がとてもよかった。 「ボナンザは一秒間に四百万局面を読むが、それを軽く渡辺竜王の脳が凌駕していて、訓練された人間の脳のすばらしさを認識し、やはり人間の知性は素晴らしいと思いました。」 ソフト開発者が言うからこそ、重みもあるし感動的である。 これも以前書いたが
増田寛也×砂原庸介 「地方消滅」予測から10年――コロナ後の首都圏回帰 増田寛也(日本郵政株式会社社長)×砂原庸介(神戸大学教授) 中央公論編集部 新型コロナが5類に移行し、パンデミック下とは様相を異にしてきた現在の人口集中について、『地方消滅』の編著者・増田寛也氏と、地方政治が専門の… 武田 徹×石戸 諭 当事者の声があふれる時代に、「物語」にできること 武田 徹(専修大学教授)×石戸 諭(ノンフィクションライター) 中央公論編集部 雑誌の相次ぐ休刊により、危機と言われて久しいノンフィクション。それが果たしてきた役割すら失われてしまうのだろうか。専修大学教授・武田徹氏と… 前原誠司×辻元清美 「強敵」安倍晋三を語る――その思想、政策、そして人柄 前原誠司(国民民主党代表代行)×辻元清美(参議院議員) 中央公論編集部 安倍晋三元首相と、国会で激しい論戦を繰り広げた前原誠司氏と辻元清美氏。い
2010年10月11日 清水女流王将 vs コンピュータ: 世紀の対局を楽しむために Tweet いよいよ本日10月11日、清水市代女流王将とコンピュータ将棋「あから2010」の世紀の対局が行われる(情報処理学会-コンピュータ将棋プロジェクト、駒桜 | 女流棋士会ファンクラブ)。平手一番勝負、持時間各3時間のガチンコ勝負である。清水女流王将はタイトル獲得合計43期の歴代1位の記録を保持する女流棋士の第一人者であるが、「あから2010」の相手は少々荷が重いとする意見が大半のようだ。 情報処理学会によれば、「あから2010」は次のようなシステムだ。 情報処理学会の「トッププロ棋士に勝つ将棋プロジェクト」特製システム 阿伽羅(あから)は10の224乗という数を表し、将棋の局面の数がこの数に近いことに因んで命名された ハードウエア部 -東京大学クラスターマシン: -Intel Xeon 2.80G
社団法人情報処理学会(会長:白鳥則郎)は、コンピュータ将棋でトッププロ棋士との公開対局を望むべく、社団法人日本将棋連盟に対し挑戦状を送りました。 対戦は今秋から順次実施予定であり、具体的な日時・対戦場所は決定次第広報いたします。 ●本件に関するFAQ 挑戦状 社団法人 日本将棋連盟 会長 米長 邦雄 殿 コンピュータ将棋を作り始めてから 苦節三十五年 修行に継ぐ修行 研鑚に継ぐ研鑚を行い 漸くにして名人に伍する力ありと 情報処理学会が認める迄に強い コンピューター将棋を完成致しました 茲に社団法人 日本将棋連盟殿に 挑戦するものであります 平成ニ十ニ年四月二日 社団法人 情報処理学会 会 長 白鳥 則郎 社団法人 情報処理学会 会長 白鳥 則郎 殿 挑戦状確かに承りました いい度胸をしていると その不遜な態度に感服仕った次第 女流棋士会も誕生して三十五年 奇しくも同年であります 今回は初
将棋の加藤元名人、猫餌やりでトラブル=集合住宅、住民が提訴−東京地裁支部 将棋の加藤元名人、猫餌やりでトラブル=集合住宅、住民が提訴−東京地裁支部 プロ将棋棋士元名人の加藤一二三さん(68)が自宅のある集合住宅で野良猫に餌を与え続けているのは規約に違反するとして、管理組合や住民から餌やり中止と慰謝料など約640万円の損害賠償を求める訴訟を東京地裁八王子支部に起こされていたことが10日、分かった。 訴状によると、加藤さんは1993年ごろから、東京都三鷹市にある2階建て集合住宅の自宅玄関前や庭で、野良猫に朝晩、餌を与えるようになった。集まる猫が一時的に十数匹に達したこともあり、住民は汚れや異臭、自動車の屋根を傷つけられる被害を受けたとしている。 管理組合側は2002年11月、居住者に迷惑を及ぼす恐れのある動物の飼育禁止を定めた規約に違反するとして、加藤さんにやめるよう求めたという。 加藤
将棋のプロ棋士は、局面を認識するときに一般人とは異なる特有の脳活動が現れることが、理化学研究所と富士通、日本将棋連盟の共同研究で分かった。大脳の頭頂葉の一部が活発化するほか、記憶などに関係する脳波が素早く出現する。盤面から瞬時に最善手を判断するプロ棋士の“直感”を、科学的に解明する糸口になりそうだ。東京都内で開催中の日本神経科学大会で10日発表する。 理研脳科学総合研究センターは、プロ棋士11人(7~4段)に将棋の盤面を次々に見せ、局面が変化したかどうかを瞬時に判断してもらう実験を行った。脳の神経細胞の活動を機能的磁気共鳴画像装置(fMRI)で測定したところ、頭頂葉の頭頂連合野という領域の後ろの部分(背内側部)がピンポイントで活発化することを突き止めた。 頭頂連合野は空間認識などに関係しているが、背内側部の役割は分かっていなかった。チェスの盤面や人の顔など将棋とは無関係の画像を見たとき
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