難聴と認知症。一見何の関係も無さそうな両者ですが、近年、それらに関する報告が複数発表され世界中で注目を集めています。難聴を放置すると認知症を発症する確率が上がってしまうというのです。理由はまだはっきりと解明されていませんが、会話が億劫になり人とのコミュニケーションを避けるようになることや、耳から入る音の情報が少なくなることなどから、脳が萎縮しやすくなると指摘されています。難聴は、自分では意外なほど気づきづらい上に、「多少聞こえづらくても聞き返せばいいから大丈夫」などと軽く捉えられがちですが、放置することのリスクが明らかになってきたのです。 聴力は、多少落ちても自分ではなかなか気づけない場合が多いものです。普段の会話などでは、例え聞き逃していても、脳が文脈から推測して内容を補足してくれるからです。そこで番組では、耳の聞こえが悪くなっていないかを確かめる、早期発見のためのチェックポイントを紹介