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reviewsとbooksに関するworrisのブックマーク (15)

  • 呉座勇一「戦争の日本中世史」新潮選書2014.1. - 旧tototo

    同じ著者の「応仁の乱」が面白かったので読んでみたところ、だいぶ若書きというか暴走気味で「学術的な歴史」としては微妙なのだけども、それゆえに興味深いところがあるなあと思ったので、主にそちらについて。 「応仁の乱」のほうは漠然とした総論で大づかみに語られる日史上の一大エポックを細かい事件経過で綴るというもので、こちらは著者のやるべきスタイルが確立した、とても良いだった。 一方、それ以前に書かれてるこちらのは、たぶん若手が張り切りすぎて空回りしてるんだろうなあ、もしくは時間も準備もないまま慌てて書いてしまって取り繕いようがない、という感じの力み具合があって、個別の記述は面白いところも多々あるんだけれども、全体をまとめようとして導入した視点というか史観が「戦後のマルクス主義階級闘争史観の批判」で、著者自身も「書は非常に偏っている」とか「一種の思考実験」とかエクスキューズを述べてるんだけど

    呉座勇一「戦争の日本中世史」新潮選書2014.1. - 旧tototo
    worris
    worris 2021/03/25
    慧眼。サヨクを叩くことでしか存在できないネトウヨそのものだったと。
  • 男性は女性をどう見なしてきたのか?  北村 紗衣 - 集英社新書プラス

    「女性問題」という言葉がある。この言葉は女性に対する差別や抑圧などの問題を指して使われることが多いが、実は核心を避けている。というのも、世間で「女性問題」と言われているものは、実はこれまでの歴史において男性が女性をどう考え、どう扱ってきたかということに起因するものなので、実質は「男性問題」と言ったほうがいいようなものだからだ。問題の根底にあるのは男性の女性観である。 『女性差別はどう作られてきたか』は、これまでの歴史において男性が女性をどう考えてきたかに焦点をあてており、まさに男性問題としての女性差別についての著作である。その点では、これはフェミニズムのだとは言えるが、フェミニズムの歴史についてのではない。書の「はじめに」でも述べられているように、「フェミニズムは、主として女性には否定されてきた社会における活動を希求」(p. 16)するものだが、一方で家父長制というのはごく最近まで、

    男性は女性をどう見なしてきたのか?  北村 紗衣 - 集英社新書プラス
    worris
    worris 2021/03/05
    "女性がどういう理屈で抑圧されてきたのか、その歴史的背景が理解できるようになる(...)男性が家父長制を正当化し、女性を差別してきた歴史を知ることは(...)論駁のための大きな武器になる"
  • 木澤佐登志の書評 『次の東京オリンピックが来てしまう前に』(菊地成孔 著) | SUB-ROSA

    決して訪れることのなかった未来。今後「TOKYO 2020」は、日における「失われた未来」を象徴する概念となるのだろうか。音楽ジャンルのひとつ、ヴェイパーウェイヴの語源とされる「Vaporware」なる言葉は、発売が発表されたものの結局完成せず開発中止になったソフトウェアやハードウェアのプロジェクトのことを指す。政府のオリンピック主導者は、無観客を視野に入れた上で、なお強行する構えを崩そうとしない。もしそうなれば、四年に一度の祭典は、国家が制作するグロテスクなヴェイパーウェイヴとなるであろう。 菊地成孔『次の東京オリンピックが来てしまう前に』(平凡社)は、はからずも東京オリンピックに対するレクイエム(追悼文)となってしまったかのようだ。さすがは「レクイエムの名手」たる氏の面目躍如、といったところだろうか。次の東京オリンピックが来る気配は未だにない。 仮にも書評とされる場で自分語りをするの

    木澤佐登志の書評 『次の東京オリンピックが来てしまう前に』(菊地成孔 著) | SUB-ROSA
    worris
    worris 2021/02/04
    菊地成孔ですら保守化し硬直化し老害化すると思うと、老いが怖い。
  • 【特別公開】辻田真佐憲「自由な議論とはこうやるのだーー東浩紀『テーマパーク化する地球』を読む」|ゲンロンの楽屋から

    今日、歴史はたいへん語りにくくなっている。とくに近現代史はそうだ。SNSで少しでも「間違った」ことをいえば、「お前はレイシストか?」「歴史修正主義と戦っていない」「最新の研究を読め」「素人は黙っていろ」などとリプライが飛んでくる。もちろん大にはデタラメな右派論者の台頭があるのだが、その反動で行われる批判も、いささか教条主義的で排他的な嫌いがないではない。 歴史との付き合い方は、もっと自由かつ柔軟であるべきではないか? 一介の歴史好きとして、評者は今日の風潮を息苦しく思っていた。だから、書を読んで「あっ」と驚き、爽快な読後感を味わった。ここでは、満洲の建築遺産も、ソ連の宇宙開発も、じつに縦横無尽に語られているからである。 すでに白眉と名高い「ソ連と崇高」では、哲学的な美と崇高の違いからはじまり、チェルノブイリの原発やモスクワの宇宙航空学記念博物館に話が転じ、最後には共産趣味や工場萌えなど

    【特別公開】辻田真佐憲「自由な議論とはこうやるのだーー東浩紀『テーマパーク化する地球』を読む」|ゲンロンの楽屋から
  • 荻上チキ 芥川賞候補作 北条裕子『美しい顔』問題を語る

    他にも、複数の著者の著作……震災に関連する著作から部分的に類似した表現が出てるんじゃないかということで、様々に指摘されていたり。あるいは、さっきの新潮社のような所から抗議をされていたりということがあったりするわけです。あとはあるの関連する著作の著者の方々がネット上なども含めて、自分の声明を発表してるというような状況もあったりするわけですね。 それを受けて、講談社は参考文献についての記録というものをつけていなかったことについて謝罪をしたけれども、これは盗用や剽窃っていう風にネット上で言われているけども、そうではないんだ。作品の根幹に関わるものではないんだ。著作権法にも関わるものではないんだっていうことで、そうした部分については反論をしたということになるわけですね。つまり、手続き上の瑕疵はあったが、法律上の問題もなければ、あるいは文学作品としてのテキスト上の問題もないんだという風に言ってるのが

    荻上チキ 芥川賞候補作 北条裕子『美しい顔』問題を語る
  • 今週の本棚:若島正・評 『スウィングしなけりゃ意味がない』=佐藤亜紀・著 | 毎日新聞

    (角川書店・1944円) 現在に通じる「戦争時計」の音の反復 評者は小学生の頃にベニー・グッドマン楽団の名曲中の名曲「シング・シング・シング」を初めて聴き、ジーン・クルーパのドラム・ソロに熱狂して、そのレコード(といっても、当時の廉価なビニール盤)をそれこそすり減るほど何度も何度もかけたという経験を持つ人間である。必然的に、書の『スウィングしなけりゃ意味がない』という題名を見ただけで、「ドゥ・ワッ、ドゥ・ワッ」と間(あい)の手を入れたくなりながら、矢も盾もたまらずに飛びついた。そして予想どおりに、その期待はまったく裏切られなかった。 一九四〇年前後、ナチス政権下のドイツには、敵性音楽であるはずのジャズにうつつをぬかす、金持ちのお坊ちゃんたちが大勢いた。彼らはスウィング・ユーゲント、あるいは自称スウィング・ボーイズと呼ばれた。これはなんとも魅力的な題材であり、たとえば彼らスウィング・ボーイ

    今週の本棚:若島正・評 『スウィングしなけりゃ意味がない』=佐藤亜紀・著 | 毎日新聞
  • 今週の本棚・この3冊:人工知能 西垣通・選 - 毎日新聞

    <1>ポスト・ヒューマン誕生−−コンピュータが人類の知性を超えるとき(レイ・カーツワイル著、井上健監訳/NHK出版/3240円) <2>シンギュラリティ−−人工知能から超知能へ(マレー・シャナハン著、ドミニク・チェン監訳/NTT出版/2592円) <3>人工知能−−人類最悪にして最後の発明(ジェイムズ・バラット著、水谷淳訳/ダイヤモンド社/2160円) 囲碁での勝利もあって、人工知能への期待は高まる一方のようだ。シンギュラリティ(技術的特異点)仮説によれば、やがて人工知能の知力が人間をはるかにしのぐ特異な転換点がおとずれ、社会が全く変容してしまうという。つまり、人間はすっかり人工知能に頼りきることになる。そしてその転換点は何と、わずか約三〇年後の二〇四五年と予測されているのだ。 この記事は有料記事です。 残り821文字(全文1165文字)

    今週の本棚・この3冊:人工知能 西垣通・選 - 毎日新聞
    worris
    worris 2016/05/01
    "さて、右の三冊は科学技術書のように見えるが、実は一種の宗教書である。"
  • 生命を生物学から解き放つ - 『流れとかたち』 - HONZ

    デザインという言葉が、これほど広い意味で使われるようになったのはいつ頃からだろうか。僕が広告業界に足を踏み入れた時にはまだ、デザインとは特定の職群の人たちの美的関心事を指していたように思う。だが同じ頃、営業の仕事とは「絵を描くことである」と教わった記憶も残っているから、既に現在使われているような広義の意味は含まれていたのかもしれない。 この言葉がこれほど頻繁に用いられるようになった理由の一つに、創造性と能動性のイメージを伴なっていることが挙げられる。たとえば営業の仕事を「アカウントをデザインする」と表現すれば業務の意味が変わってくるだろうし、書評を書くことだって「文脈をデザインする」と置き換えると、書く内容も変わってくるかもしれない。 だが、書はこのような「デザイン」という言葉の持つイメージを真っ向から否定する。それどころか、ダーウィン以来定説になっている「進化に網羅的な方向性がない」と

    生命を生物学から解き放つ - 『流れとかたち』 - HONZ
  • 編集者・上田宙の書評ブログ : 『池田学画集1』池田 学(羽鳥書店)

    →紀伊國屋書店で購入 「ジャケ買い」や「装丁買い」といった言葉がある。作者や作品の内容ではなく、見た目のデザインに惹かれて思わずCDやを買ってしまう、というものだ。それらとよく似たもので私がついついやってしまうのが、の「印刷買い」である。今回紹介する『池田学画集1』もそんなの一つだ。 『池田学画集1』(羽鳥書店、2010年)は、画家・池田学氏初の作品集である。 池田学氏の画の特徴であり最大の魅力でもあるのが、その描写の細密さだ。細部まで丹念にペンで描き込まれた細密画は、圧倒的な迫力で見る者に迫ってくる。 書のあとがきには、 筆を使えばひと塗りで済むような面積も、ペンとなるとそうはいかない。 わずか5センチ四方の面積でも、 細かいタッチで埋めていくにはゆうに1時間はかかる。 だがそこが僕の生命線でもある。 とある。 書の扉ページをめくるとまず目に飛び込んでくるのが、山水画を思わせる

    編集者・上田宙の書評ブログ : 『池田学画集1』池田 学(羽鳥書店)
    worris
    worris 2011/03/07
    「できればこの画集は、ルーペを使ってじっくりと「観察」することをお勧めしたい。」
  • 『切りとれ、あの祈る手を――<本>と<革命>をめぐる五つの夜話』佐々木中(河出書房新社) - 書評空間::紀伊國屋書店 KINOKUNIYA::BOOKLOG

    →紀伊國屋書店で購入 「情報と文学の関係」 著者の佐々木中氏は『夜戦と永遠 フーコー・ラカン・ルジャンドル』(2008年)という大部の思想書で、注目を集めた。書でも特にルジャンドルが重要な導きの糸となっているものの、主題はあくまで「文学」に据えられている。 では、佐々木氏の文学観はどのあたりにあるのか。彼の語りは一種憑依型で、独特のリズムがあるが、言わんとすることは比較的単純である。すなわち、無味乾燥な「情報」の摂取にまで切り詰められた読書行為を、徹底して身体的で崇高なものとして捉え返すこと、これである。佐々木氏にとって、それはほとんど、読めないテクスト(聖典)を読み、しかも書き換えるという逆説的行為に近い。ゆえに、文盲であったムハンマド、読むことを「祈りであり瞑想であり試練である」といったルターが高く評価される。あるいは、ダンスや音楽を通じた「革命」が志される。 逆に、書では、「情報

    『切りとれ、あの祈る手を――<本>と<革命>をめぐる五つの夜話』佐々木中(河出書房新社) - 書評空間::紀伊國屋書店 KINOKUNIYA::BOOKLOG
    worris
    worris 2010/12/05
    「おそらく本書は、文壇には好意的に受け入れられるだろう。「文学の勝利」を高らかに謳い上げているのだから。そして、情報の世界に背を向けていいと言っているのだから。」
  • 神の見えざる両手 - 書評 - 共感の時代へ - 小飼 弾

    最近読んだ中で、もっとも「共感できた」「経済書」。 「強い者は生き残れない」とあわせて是非。 書「共感の時代へ – 動物行動学が教えてくれること」は、経済人および経済学者たちの「ご都合主義」あるいは「片手落ち」を、生物学者の立場から諌めた一冊。 目次 はじめに 1.右も左も生物学 強欲を正当化する「進化」/直感的な道徳判断/親抜き「ベビー・ファーム」/人類の自然な状態/「社会契約」の神話/攻撃性と戦争 2.もう一つのダーウィン主義 自然主義的誤謬/喧嘩を仲裁するチンパンジー/エンロンと「利己的な遺伝子」/ブタの子を育てるベンガルトラ 3.体に語る体 あくびの伝染/対応問題/サル真似の技術/身体化した認知/共感する脳/痛みに同情するマウス/人間を看取るのオスカー/ミラーニューロンの発見 4.他者の身になる 同情と共感の違い/慰めの抱擁/「推測する者」対「知る者」 /動物たちの利他行動/赤

    神の見えざる両手 - 書評 - 共感の時代へ - 小飼 弾
  • 404 Blog Not Found:Ambient Reading - 書評 - 電子書籍の衝撃

    2010年04月09日17:00 カテゴリ書評/画評/品評Culture Ambient Reading - 書評 - 電子書籍の衝撃 携書(新書)版はディスカヴァーより献御礼。電子版も昨日入手。 電子書籍の衝撃 佐々木俊尚 電子版発売の初日は大混乱だったのだが、やっと落ち着いた模様。どちらでもいいので必ず読んでおくこと。今後に関する話をする時に、書を読了していることが大前提となる一冊、あるいは一点なのだから。 正直、電子書籍において著者よりも肌身で知っている(とあえて弾言する)私から見ると、細部は甘すぎる。しかしそれ以上に前提、すなわち「電子書籍が今年から一般化する」には同意であるし、そしてそれ以上に展望--実は願望--に同感する。 書「電子書籍の衝撃」がもし五百年前に書かれていたら、「活版印刷の衝撃」となるだろう。それくらいの衝撃が書籍の電子化にはあると著者は見なしており、そし

    404 Blog Not Found:Ambient Reading - 書評 - 電子書籍の衝撃
    worris
    worris 2010/04/09
    「海外の分まで含めれば日本の三倍は固い米国ですら、「成長して」たったの168億ドル。一人当たりにしてみれば日本の半分強しかない。本はすでにマイノリティの愉しみだったのだ!」
  • 『書いて稼ぐ技術』永江朗(平凡社) - 書評空間::紀伊國屋書店 KINOKUNIYA::BOOKLOG

    →紀伊國屋書店で購入 「出版不況のなかで読むライター指南の読後感はほろ苦いに決まっているだろう!」 出版物の生産地としての東京はいま揺れている。twitterだ、ブログだ、キンドルだ、iPadだあー、出版構造の大転換がきているぞー。だけどどーしよーもねー。光文社は倒産の危機だー。リストラなう、というブログをみていると、ぎゃはは、と苦笑するしかないという惨状。 そんな出版不況のなかで、健筆をふるい続けているベテランライター永江朗さんの新刊。『書いて稼ぐ技術』。雑誌休刊が続き、専業ライターが次々と廃業、転業に見舞われる中、挑戦的なタイトルです。twitter検索で、「ライター」で検索すると、えない、もうダメだ、あの編プロは経営危機だ、というつぶやきが、どーんとタイムライン表示されることでしょう。 ライターはいい仕事だよ、文章を書くことで稼げますよ。永江さんはその脱力的な語り口でこんこんと説

    『書いて稼ぐ技術』永江朗(平凡社) - 書評空間::紀伊國屋書店 KINOKUNIYA::BOOKLOG
    worris
    worris 2010/04/06
    「永江さんは、ライターを「好奇心代行業」と定義しています。「出版業界の将来について私は楽観的に考えています。というのも、人は『知りたい』動物だからです。『知りたい』に応える仕事は常にあります」」
  • http://sinkan.jp/summer100/index.html

  • 2008年ニュース 紀伊國屋書店×ほぼ日刊イトイ新聞 吉本隆明プロジェクト

    担当者の言葉 最初に『吉隆明 五十度の講演』のお話しを伺ったときにはただただ驚きでした。115枚ものCDをセットに、しかも、それは音楽なんかじゃないんです。あの詩人・文芸評論家の吉隆明さんの講演だというのです。前代未聞というほかありません。 最初は正直おっかなびっくりでした。が、東京糸井事務所の皆様からじっくりとお話しを伺い、また、『吉隆明の声と言葉。』を拝見・拝聴するにつれ、だんだん吉さんの声を聴く楽しみに目覚めてきました。 決して雄弁な方ではありません。が、じっくりと聴くにつれ、吉さんの息遣い、吉さんの思索がじんわりと体に染み入ってくるような感覚を覚えます。 「あ、そんな風に考えればいいんだ」「その、読んでみたい」といった思いに必ずなります。一言で言えば、世界が広がる、ということでしょうか。 今回、紀伊國屋書店は縁あってこの『吉隆明 五十度の講演』の販売に、全面的に携わ

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