米Google(グーグル)のスンダー・ピチャイCEO(最高経営責任者)が2024年5月15日(米国時間)、年次イベント「Google I/O」に合わせて記者団の取材に応じた。基調講演ではAI(人工知能)という単語を120回以上使い、新サービスは「AI一色」。AIモデル「Gemini」のアップデートやAIを使った検索機能の拡充、次世代のAI半導体、動画や画像などの組み合わせに対応するマルチモーダルを利用した「AIエージェント」など、去年から続くAIの革新がさらに進んでいることを印象付けた。 ピチャイCEOは米OpenAI(オープンAI)との競争に対して「1日や2日で起こった出来事からズームアウトする視点を持つことが大切だ」と語り、各国で議論が進むAI規制に対しては「重要な役割を果たすが、バランスが大切だ」とけん制した。記者団との主要なやりとりを紹介する。 AIのこの先について、何を最も期待し