金融教育の授業を行う東海財務局主計第2課の長瀬志朗主計実地監査官=名古屋市港区の愛知県立南陽高校で=名古屋市港区で2023年9月6日午前10時51分、大原翔撮影 国の「貯蓄から投資へ」の掛け声の下に始まった金融教育。高校では2年前から投資・資産形成に関する授業が必修となった。金融リテラシー(理解力)を身につけるのが狙いというが、ただでさえ忙しい教員は対応できているのか。 高校必修科目に 昨年9月、愛知県立南陽高校(名古屋市)で行われた科目「ビジネス経済応用」の授業。「金融商品には、預貯金や株式、投資信託などがある。それぞれの特徴を理解し、目的に応じて組み合わせて活用することが重要です」。履修する3年の生徒12人を前に説明していたのは、財務省東海財務局主計第2課の長瀬志朗主計実地監査官。若者が投資詐欺に巻き込まれないよう注意喚起する動画を流し、「中には『今だけ』『あなただけ』と勧誘されるケー