経済基盤が脆弱な家庭は「詰み」、相談急増する1~3月 福島県でスクールソーシャルワーカーとして働きながら、しんどさや生きづらさを感じる子どもと大人に寄り添う鴻巣麻里香氏。日頃からさまざまな相談に乗っているが、春先は1年のうちでもとくに注意すべき時期だと感じている。 「子どもの発達は本来、ゆるやかでつながりのある曲線で進んでいくものです。しかし4月になると『高校生になったんだから』とか『6年生ならできる』とか、進学や進級を境に、大人によって急激にスイッチされてしまう。新学期は多くの子どもが、何となくしんどいな、疲れるなと感じやすいシーズンなのです」 鴻巣麻里香(こうのす・まりか) KAKECOMI発起人・代表/精神保健福祉士 福島県スクールソーシャルワーカー 1979年生まれ。一橋大学大学院社会学研究科在籍中に従事した精神科病院関連施設でのボランティアを機に、ソーシャルワーカーとして悩みや心