米国のバージニア州とテネシー州を流れるクリンチ川原産のイシガイの仲間(Epioblasma capsaeformis)。絶滅が危惧されている。(PHOTOGRAPH BY JOEL SARTORE, NATIONAL GEOGRAPHIC PHOTO ARK) 米国のバージニア州とテネシー州の州境をまたいで南西に流れるクリンチ川。普通の人の目には、その透明な水はきれいで、健康な川に見える。しかし、ジョーダン・リチャード氏が見れば、川の中は死骸だらけだ。 あるさわやかな秋の朝のこと。クリンチ川がテネシー州に入る手前のシカモア島で、リチャード氏がしゃがみこんで川底から拾った手のひら大の茶色い貝は、二つの殻をつなぐ部分がベトベトの舌のように垂れ下がり、悪臭を放った。米国魚類野生生物局(USFWS)の生物学者であるリチャード氏は、2日以内に死んだものだと言い、後で詳しく分析するために、ラベルの付い
日本の宍道湖では、1993年に周辺地域でネオニコチノイド系殺虫剤が使用されるようになって以来、ワカサギ(Hypomesus nipponensis)と写真のニホンウナギ(Anguilla japonica)の個体数が激減している。(PHOTOGRAPH BY PAULIO OLIVERIA, ALAMY) 1993年5月、島根県の宍道湖付近の稲作農家がイミダクロプリドという殺虫剤を使いはじめた。 同じ年、甲殻類や動物プランクトンなど、食物網の土台となる節足動物が減りはじめた。1994年の終わりには、これらを餌とするニホンウナギ(Anguilla japonica)とワカサギ(Hypomesus nipponensis)が激減した。そして、イミダクロプリドをはじめとするネオニコチノイド系殺虫剤の使用は年々増え続け、以後、魚の数は回復していない。 11月1日付けの科学誌「サイエンス」に発表され
頭蓋骨(2017年11月30日撮影、資料写真)。(c)AFP PHOTO / CRISTINA QUICLER 【5月30日 AFP】すしバーでマグロと偽って客に出されているテラピアを暴くために使われた携帯型の遺伝子検査機器。この機器が進化に関する深い洞察をもたらす可能性があるなどと、いったい誰が想像しただろうか。 あるいは、世界中の研究者数百人が10万種の動物から採取し、米政府の遺伝子データベース「ジェンバンク(GenBank)」に蓄積した遺伝子の断片。「DNAバーコード」と呼ばれるこの短い遺伝子マーカー500万個を徹底的に調べ尽くそうなどと、いったい誰が考えついただろうか。 これを考えつき、実行したのは、米ロックフェラー大学(Rockefeller University)のマーク・ストークル(Mark Stoeckle)氏とスイス・バーゼル大学(Basel University)のデー
Amazon 本書は,「生命現象を定量的に理解するには」という命題について,近年とくに発展が目覚ましい解析手法(イメージング・画像解析・データ解析)に主眼をあて,それらの具体的な方法と成果について統合的に学び理解できるよう構成されている.個別の生命現象ごとに章が設けられているので,まずは自身の研究テーマに近い現象を扱う章を読んでみてほしい.その分野で主流となりつつある解析手法と研究の流れをつかむことができるだろう.そのあとはぜひ通読して,生命現象の解析に迫る新分野の潮流を感じよう.巻末には,数学的知識をまとめた補遺を掲載. 補足資料:表10.2 ソフトウェアへのリンク集(10章 P.170より) 序章 定量生物学への招待 Part 1:1細胞系 1章 遺伝子発現の定量生物学 2章 細胞内シグナル伝達の定量生物学 3章 細胞運動の定量生物学 4章 細胞分裂の定量生物学 ~細胞骨格・細胞膜・細
発表・掲載日:2017/02/08 モバイル遺伝子検査機の開発に成功 -現場に持ち込み、細菌やウイルスを約10分で検出- ポイント 遺伝子検査機(リアルタイムPCR装置)の超小型化・軽量化に成功した。 遺伝子検査の所要時間を従来の約1時間から約10分へ短縮できた。 バッテリー駆動で場所を問わず遺伝子検査が可能。 JST 先端計測分析技術・機器開発プログラムの一環として、日本板硝子株式会社(日本板硝子)、産業技術総合研究所(産総研)、および株式会社ゴーフォトンの共同開発チームは、「モバイル遺伝子検査機」(小型・軽量リアルタイムPCR装置注1))の開発に成功しました。 従来の細菌やウイルスなどの遺伝子検査は高精度で有用な一方、装置は大きく高価で検査にかかる時間も長いため、専門施設でしか利用できませんでした。感染の拡大を抑えるには早急に有効な対策が必要ですが、そのためには現場で原因となる細菌やウ
海外FX業者を利用する上で、ボーナスは絶対に欠かせません。口座を新規開設するだけでもらえる「口座開設ボーナス」、入金時にもらえる「入金ボーナス」、その他にもキャッシュバックなど、様々なボーナスがもらえます。 受け取ったボーナスはそのまま取引に使え、利益が出た時は出金することも可能です。お得はあっても損はないボーナスなので、海外FX業者を選ぶ際には必ず比較しておきたいところです。 そこでこの記事では、海外FXボーナス(口座開設ボーナス・入金ボーナスキャンペーン)を徹底的に研究した上で、おすすめ比較ランキングにまとめてみました。日本人に人気のFX業者だけでなく、マイナーの海外FX業者や注意点なども詳しく解説していきます。 「海外FXボーナスが豪華な業者をすぐに知りたい」という方向けに、海外FXボーナス選びに役立つカオスマップを作成したのでこちらも併せて参考にしてください。 「どのFX業者で口座
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DNAのグアニン塩基により蛍光が消光する特殊な蛍光色素を用いる。 従来法では遺伝子(DNA)増幅過程のリアルタイム計測が必要であったが、新規手法では増幅反応前後の蛍光変化を1度ずつ測定するだけでOK。 ヒトの病気診断等を目的とした遺伝子発現解析やインフルエンザウイルス等の定量的検出への応用展開を期待。 独立行政法人 産業技術総合研究所【理事長 吉川 弘之】(以下「産総研」という)生物機能工学研究部門【部門長 巌倉 正寛】バイオメジャー研究グループ【研究グループ長 関口 勇地】 野田 尚宏 研究員は、早稲田大学【総長 白井 克彦】理工学術院 常田 聡 教授、早稲田大学大学院 谷 英典、株式会社 J-Bio21【代表取締役社長 児玉 俊史】取締役技術部長 蔵田 信也らとともに、簡便・正確・低コストでDNAを定量する新技術(ABC-LAMP法)を開発した。 DNAを定量する技術は、ヒトの病気診断
研究を進めていくために ここでは,研究上必要な情報を得るための方法,サイトを紹介します。文献検索→調査・実験→データの集計・解析→研究発表の順で紹介します。 ※これはあくまでも一例です。 ※我が研究室で利用可能なものを多く載せてある傾向があります(学部4年生学習用)。 ★文献を検索する・・・研究するために 研究の下調べ。これまでどんな研究が行われてきたか,それはどんな方法を用いているかを知るために重要な作業です。 PubMed http://www.ncbi.nlm.nih.gov/entrez/query.fcgi Ingenta http://www.ingenta.com/ Webcat http://webcat.nii.ac.jp/ ASM http://journals.asm.org/ Inter Research http://www.int-res.com
かいようびせいぶつせいたいがくにゅうもん “An Introduction to Marine Microbial Ecology” 浜崎 恒二 海洋における微生物(細菌、藻類、原生動物)と環境との関わりについて、生態学的な視点から概説したものです。前半は、海洋微生物の生態に関する研究の歴史と現状について細菌群集を中心とした概説、後半は海洋の藻類特に植物プランクトンに関する概説となっています。さらに読みやすく書いた微生物海洋学の入門書 「微生物の海」もあります。 ダウンロード(テキストのみ) ダウンロード(参考図入り) PDFファイルを読むには→Acrobat Reader(無料)をダウンロードしてください。
超酸化水『マイクロシン』が広げる可能性 2005年5月18日 コメント: トラックバック (0) Skip Kaltenheuser 2005年05月18日 カリフォルニア州ペタルマに本社を置く米アキュラス・イノベイティブ・サイエンシズ社では、水と塩という、ごくありふれた材料を用いて、単細胞生物を死滅させる新溶液の生成法を確立した。この溶液には、火傷や外傷、糖尿病性潰瘍の治癒を早める効果があるようだ。 『マイクロシン』(Microcyn)というこの超酸化水は、見た目や味、においは水のようだが、イオンバランスが不均衡になっていることにより、細菌やウイルス、また死滅しにくい胞子も食いつぶしてしまうという。 アキュラス社では、マイクロシンは、塩素漂白剤と同等の消毒効果を持つが、人にも動植物にも無害だとしている。子どもがうっかり誤飲しても、歯磨きをやりすぎた程度の影響しかない。 アキュラス社による
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