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ブックマーク / econ101.jp (30)

  • ノア・スミス「パレスチナ抗議運動は若者世代を代表していない」(2024年5月10日)

    我ながら,パレスチナ抗議運動について書くのにはだいぶ飽きてる.2週間前の記事で言いたいことはだいたい言い尽くしていて,この運動全体がちょっとつまらないというのがぼくの中心的な論点だった.ただ,最近出たこの世論調査の結果は掲載した方がよさそうだ.というのも,ぼくが言ってたことはだいたいこれで裏付けられるからだ. Generation Lab は1250名の大学生を対象に調査を実施して,自分がとくに重要だと思う3つの問題を彼らに選んでもらった.パレスチナに言及したのは,たった 13% だけだった: Source: Axios この世論調査について,Axios がもうちょっと詳しいことを言っている: 抗議運動のいずれかの側に参加したことのある学生は,わずかな少数派にすぎない (8%).(…) この調査では,ガザの目下の状況に責任があるのは誰かという質問に対して,バイデン大統領と答えた学生の3倍も

    ノア・スミス「パレスチナ抗議運動は若者世代を代表していない」(2024年5月10日)
    Domino-R
    Domino-R 2024/05/13
    パレスチナ抗議運動がノア・スミスの情熱に火をともしていないのは確からしいなw 抗議活動なんてものは常に少数派(しばしば極少数派)によるものだ。多数派がそう思う事なら「活動」など必要もない。
  • ノア・スミス「移民流入の害は,いっこうに実証に現れない」(2024年5月10日)

    移民受け入れを支持する人間として,ぼくは懐疑的な人や批判的な人に耳を貸すようにつとめてる.どんな国にも,自らがのぞむならどんな人間でも招き入れる権利がある――あるいは,入国を拒否する権利がある.移民の流入で自分たちの文化が変わってしまうのを人々が心配しているなら,それは完璧に許容されるべき態度だ. ただ,それと同時に,移民流入制限派の人たちは移民受け入れにともなう経済的な害悪をあれこれとたくさん主張している――賃金低下,政府財政への負担,などなど.それでいて,そういう主張はずっと証拠と矛盾しつづけている. たとえば,多くの証拠から,移民流入は――低技能移民の流入ですら――現地生まれの人たちの賃金や雇用の見通しに悪影響を及ぼしていないことが明らかになっている〔日語版記事〕.最近出た Michael Clemens & Ethan Lewis の論文を見てみると,この研究はとても「きれい」な

    ノア・スミス「移民流入の害は,いっこうに実証に現れない」(2024年5月10日)
    Domino-R
    Domino-R 2024/05/13
    オマエラが何かにすがるかのように名を挙げるスウェーデンさんは、移民受け入れをWW2直後から始めており、特段問題にはなってない。社会不安は近年の難民の大量流入によるものだ。この手の話題で両者は区別しろよ。
  • ノア・スミス「気候変動をよく理解したいならグラフをいろいろ見てみることだ。解決するのに脱成長なんか必要ないよ」(2024年2月13日)

    気候変動に取り組むうえでの大きな困難の一つは、世の中に悪い情報源が蔓延していて、悪質な情報もばらまかれていることだ。左派の気候変動活動家たち(気候変動問題について何かしようと自身の時間と労力を費やす傾向が最も強い人たち)は、「100社の企業が世界の排出量の70%を引き起こしている」とか「10%の富裕層が排出量の半分を占めている」といった馬鹿げた主張をする疑似左派的な情報を入手してしまいがちだ。それから右派。彼らは、以前だと気候変動を否定することにやっきだったけど、最近になってグリーンエネルギーへの巨大な不信感(金融関係者を除けば、グリーンエネルギーは「恐怖、不確実性、疑わしい」)を煽り立てている。こうしたとりまく事象から、クタクタになってしまうんだ。結果、多くの人たちが、気候変動への議論を避けがちになってるんだと思う。 こうした状況には、当にイライラしてしまう。世の中には、当にたくさん

    ノア・スミス「気候変動をよく理解したいならグラフをいろいろ見てみることだ。解決するのに脱成長なんか必要ないよ」(2024年2月13日)
    Domino-R
    Domino-R 2024/02/22
    ちなみにこのエントリは、もうあやふやな革命など目指す必要は無い、むしろ人類は必要な技術をほぼ全て手に入れつつある、という話な。/特に欧米の素早いエネルギーシフトは、「儲かる」仕組みを政治が作ったため。
  • ノア・スミス「アメリカ人の大半がかつかつの生活を送ってる?」(2024年1月16日)

    例の馬鹿馬鹿しい統計ネタがまた出てきた 「誇張された危機論といえば,あれはどうなの? アメリカ人の大半が,『かつかつの生活をしている』ってやつ.」 そういう主張をしている人はたくさん見かけるね.たとえば,尊敬すべきバーニー・サンダースもこう言ってる: 不誠実な雇用主たちが意図的に従業員の分類を誤り,彼らが苦労して稼いだ賃金をむしりとろうとするのに歯止めをかける労働省の最終的な規制を私は称賛する.アメリカ人の 60% がかつかつの生活を送っているなかで,自分たちがむしり取られないように守る法が労働者には必要だ. さて,ぼくも,労働省による規則変更を支持してる.ただ,アメリカ人の大半が「かつかつの生活を送っている」というヨボヨボの枯れ木のような決まり文句には引退をしてもらわないといけない.経済統計に関するかぎり,これはデタラメにもほどがある話だ. ざっくり言うと,こういう話だ.LendingC

    ノア・スミス「アメリカ人の大半がかつかつの生活を送ってる?」(2024年1月16日)
    Domino-R
    Domino-R 2024/01/31
    このエントリ自体「かつかつ」の定義をしておらず、何故その数字なのか妥当性も示されない400ドルを適当に眺めているだけという、、、
  • タイラー・コーエン 「ポピュリズムを勢いづかせているのは、怒りの感情じゃない?」(2023年6月26日)

    オマー・アリ(Omer Ali)&クラウス・デスメット(Klaus Desmet)&ロマイン・ヴァクジアル(Romain Wacziarg)の三人の共著論文より。 「怒り」は、ポピュリズムの台頭に一役買っているのだろうか? 怒りという感情は、世の中の問題を引き起こしている元凶とされる個人なり集団なりへの反発を生んで、選挙でポピュリストの政治家に票を投じるのを助長しがちだと思われている。そこで稿では、2008年から2017年までの間に米国内の大勢の有権者がどんな感情を抱いて日々を過ごしていたかを探った独自のデータを利用して、怒りの感情とポピュリストの政治家の得票率の間に郡単位で何らかのつながりがあるかどうかを検証した。その結果はというと、2016年の米国大統領選の予備選挙および選挙のいずれに関しても、怒りを感じている有権者の割合が高い郡ほど、ポピュリストの政治家の得票率が高くなる傾向にあ

    タイラー・コーエン 「ポピュリズムを勢いづかせているのは、怒りの感情じゃない?」(2023年6月26日)
    Domino-R
    Domino-R 2023/12/03
    まあ現実の社会に生きていれば怒りは誰も感じるだろうが、ポピュリズムに加担してるの考えるのがめんどくさくなった人たちということかな。
  • ジョセフ・ヒース「アイデンティティ・ポリティクスはナショナリズムに似ている」(2023年11月26日)

    年をとるにつれ、周りの人が覚えていないことを思い出せる機会が増えていく。私がアイデンティティ・ポリティクスを巡る昨今の議論を真面目に受け取る気になれない理由の1つはこれである。私は既に同じことを経験してしまっているのだ。この映画は前に見たことがあるし、結末だって知ってる。 言い換えれば、私は1990年代のことを生き生きと思い出せるのだ。実際、私は90年代からこの仕事に就いているが、全く同じ考えについて(提示の仕方まで全く同じであることも多い)、人々がどれほどの熱量で議論していたかを覚えている。マキシム誌のような90年代後半の文化製品を取り上げて、「なんてこった、こいつらはセクシストだったんだ」と言ったり、「となりのサインフェルド」 [1]訳注:アメリカの国民的なコメディドラマ。 のジョークの一部には「問題がある」と不満を述べたりする若者を見るのは、愉快であるとともにゾッとする経験だ。若者は

    ジョセフ・ヒース「アイデンティティ・ポリティクスはナショナリズムに似ている」(2023年11月26日)
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    Domino-R 2023/12/01
    まあ屁理屈はともかく、先の立民議員の「プロレス芸」のように、何を言ってるかなどより、何に例えているかの方が本人の本性を示すものだ。偏見と無知に基づいた安易なラベリングとしか言いようがない。
  • ノア・スミス「実際のところ日本はどれくらい同質なの?(再投稿)」(2023年8月1日)

    再投稿のまえおき――日に(また)向かう空の便で,今日はトランジットにいる.そこで,このサブスタック初期に書いた日関連の記事をひとつ再投稿しよう.移民流入ブームから観光ブームのあいだに,近年,日はずっと国際的になっている.とくに東京と京都がそうだ.ただ,世の中の人たちが思っているほど日が同質だったことは一度もない.「日はなんらかの意味で人種的に純粋で,外国人嫌いで,閉鎖的な国だ」という考えに立脚して日は同質だと捉える見解は,どれもずいぶんな戯言だ.今回も,そういう考えを抱いている人を見かけても訂正してあげない方がいいかもしれない.ホントのことを知っちゃったら,日に行きたがる人がさらに増えちゃうかもしれないからね! それは「同質」の定義しだいだね もうね,あともう一度でも「日は同質な社会だ」とか聞かされたら,憤慨するままに一記事を書いちゃうよ.というか,これがその記事か. ア

    ノア・スミス「実際のところ日本はどれくらい同質なの?(再投稿)」(2023年8月1日)
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    Domino-R 2023/09/11
    現実がどうだろうが、我々は日本人だけの日本を観念し、そう振舞ってもいる。帰化同化すりゃ同じ日本人だよなどと平然と言いながらだw
  • ノア・スミス「うん,もちろん TikTok は禁止すべきだよ」(2023年3月20日)

    武器に転用された相互依存を減らす トランプが試みて失敗したことを,いまバイデンと議会が試みている:中国企業が所有している動画アプリ TikTok の強制的な禁止だ.親会社の ByteDance が同アプリをアメリカ企業に売却しないかぎり,アメリカ国内での運営を強制的に停止しようと,バイデンたちは試みている.これには理由が2つある.そして,そのどちらも,「アメリカの子供たちの注意力が下がるのを防ぎましょう」とか「アメリカ企業を競争から救いましょう」といった話と関係がない. TikTok禁止に動いている理由は次の点にある: TikTokアメリカ人ユーザーたちに関するデータを中国共産党に送信していて, しかもTikTok はおそらく中国寄りの検閲を受けており,アメリカ人ユーザーたちが中国共産党のさまざまな目標を支持するように誘導しようと試みている. ごく簡潔に,それぞれの理由について話そう.

    ノア・スミス「うん,もちろん TikTok は禁止すべきだよ」(2023年3月20日)
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    Domino-R 2023/09/01
    ま、同じことをほかならぬ米国(米国企業)に言いたいと考えてる国はたくさんありそうだがなw
  • マーク・ソーマ 「テロを生んでいるのは『貧困』ではなく『自由(市民的権利)の抑圧』」(2007年7月5日)

    画像の出典:https://www.ac-illust.com/main/detail.php?id=23272954 過去にも取り上げたことがある〔拙訳はこちら〕が、何度も繰り返し強調しておくだけの価値がある。テロを引き起こしているのは、経済的な要因ではないのだ。 “Princeton Economist Says Lack of Civil Liberties, Not Poverty, Breeds Terrorism” by David Wessel, Capital, WSJ: イギリスで起きた自動車爆弾テロ未遂事件で捕まった8人のうち7人が医師だったという報せを聞いても、プリンストン大学の経済学者であるアラン・クルーガー(Alan Krueger)はショックを受けなかった。驚きさえしなかった。 クルーガーは語る。「この種のテロ事件が起きて犯人の素性が明らかになるたびに、テロリス

    マーク・ソーマ 「テロを生んでいるのは『貧困』ではなく『自由(市民的権利)の抑圧』」(2007年7月5日)
    Domino-R
    Domino-R 2023/05/29
    裕福な在英サウジアラビア人医師が、母国の抑圧的な政治体制に抗議するためにロンドンでテロと。どこまでイデオロギーに曇った目ならこんなふうに世界が見えるのだ?
  • ノア・スミス「実は日本は様変わりしてるよ」(2023年1月23日)

    By 稲ノ歯鯨 – Own work, CC BY-SA 4.0 2020年代は1990年代とはちがう BBC の東京特派員ルーパート・ウィングフィールド=ヘイズが書いた,日についてのエッセイが広く話題になってる〔日語版〕.ぼくも読んでみたけれど,ひどくいらいらしてしまった.このベテランジャーナリストは――2012年から日に暮らして働いたすえに――日の印象をまとめている.彼によれば,日は停滞して硬直した国で,「ここに来て10年経って,日のありようにもなじみ,次の点を受け入れるにいたった.日は,変化しそうにない.」 でも,日に暮らしたことがあって,2011年以降も年に1ヶ月間ほどここに来て過ごすのを繰り返してる人物として,そして,日経済についてかなりの分量を書いてきた人物として言わせてもらえば,日はまちがいなく様変わりしてる.すごく目につきやすくて重要なところがあれこれ

    ノア・スミス「実は日本は様変わりしてるよ」(2023年1月23日)
    Domino-R
    Domino-R 2023/02/02
    先の特派員と全く同じことを言っているのに過ぎないのに、なにか偉そうに間違いを指摘した気になって得々としているのは、多分「ボクの方が日本を知ってるのに」という外国人同士のマウント合戦なんだろうな。
  • ノア・スミス「格差は縮みつつあるのかも」(2023年1月2日)

    “Piketty’s Lecture 1” by European University Institute, CC BY-SA 2.0. そうでありますように 近頃あんまり聞かなくなった名前といえば,トマ・ピケティだ.2013年に,かのフランス人経済学者は『21世紀の資』刊行でいっきに世間の人々に知られるようになった.同書でピケティが述べた主張は,ようするにこういうものだった――「外的な要因がはたらかないかぎり――戦争や大規模な政府の行動による介入がないかぎり――資主義はおのずと格差をどんどん広げがちだよ.」 その主張を要約したのが,あの有名な “r > g” だ.この式は,簡潔でいて多くを物語っている.それは,資の利益率 (r) が経済全体の成長率 (g) を上回っていると,格差は機械的に開いていくってことだ.ピケティによれば,20世紀前半に格差が大きく開いていたものの,大恐慌と

    ノア・スミス「格差は縮みつつあるのかも」(2023年1月2日)
    Domino-R
    Domino-R 2023/01/24
    米国の長期的に惨憺たる状況を知ったうえで、よくもここまで幻のような「良い兆候」を並べ立て夢を語る事が出来るよなw
  • ノア・スミス「弱い円は日本にとって好機,なんだけど」(2022年11月24日)

    [Noah Smith, “The weak yen is an opportunity,” Noahpinion, November 24, 2022] じゃあ,なんで日はその好機を利用してないのさ? ぼくが日にはじめて暮らしたのは,2000年代中盤のことだった.当時,円の値打ちはすごく覚えやすかった――だいたい,1ドル=100円だったからだ.どんなものでも,日で値札を見かけたら,頭の中で100で割ってやればだいたいどれくらいの値段なのかつかめた. 「1ドルだいたい100円」為替レートの時代は,約30年続いた.そして,2022年3月に,なにかがブツンといった.円が下がりはじめて,10月には少しのあいだとはいえ1ドル150円にまで下がって,それから1ドル140円にまで少しもどした: Source: Xe.com ドルにかぎらず,日の実質為替レートはあちこちの貿易相手国に対しても下が

    ノア・スミス「弱い円は日本にとって好機,なんだけど」(2022年11月24日)
    Domino-R
    Domino-R 2022/11/28
    円安は日本には基本マイナスなのよ。エネルギーや原材料を輸入に依存しているから。だからモノを外国に売り「ドルを取ってくる」必要があるの。為替差で円建ての利益が増えてるように見えても意味ないのよ。
  • ノア・スミス「意識高い系の起源に関する考察・後編」(2022年9月10日)

    [Noah Smith, “Thoughts on the origins of wokeness,” Noahpinion, September 10, 2022] 昔ながらのアメリカの宗教としての意識高い系 「待て、これはみんな、会衆派の奴隷反対運動家たちか?」 「お前は知りすぎた」 美しい百合の中 海の向こうで 主は生まれた 主の懐で 栄光と共に あなた方と私は変容する 主の死による贖罪の如く 我らも自由のために死なん 神は進み続ける ――ジュリア・ウォード・ハウ「リパブリック賛歌」 [1]訳注:歌詞は以下のサイトの和訳を使用した。https://www.worldfolksong.com/songbook/usa/battle.htm ここからは、意識高い系(2010年代中盤あたりからアメリカで注目されるようになってきた、社会正義の運動、議論、態度)について考察しようとしているシリ

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    Domino-R 2022/09/18
    当然過ぎて意味のない議論。どの社会にも固有の問題があり、「高い意識」がそれを反映するのは当然。それが欧州の理論で説明されるだけだ。むしろ著者が何度も漠然と使う「行きすぎた」とは何か考えたほうがマシ。
  • ブランコ・ミラノヴィッチ「資本主義が危機を迎えていない理由」(2019年10月11日)

    Why it is not the crisis of capitalism Posted by Branko Milanovic – Friday, October 11, 2019 最近、「資主義の危機」に関する記事や書籍が雪崩のごとく出版され、資主義の終焉や崩壊を予言している。〔私のような〕1990年代を知る人は、あの当時との奇妙な類似を見い出す。当時のヘーゲル主義者らは、「ついに歴史の終わりが来た」と文献で論じたものだった。90年代の「歴史の終わり」論は、間違いだったことが後に証明された。今回の資主義の終焉・崩壊論はどうか。私見では「事実誤認」に当たる。これらは、資主義の問題を誤診しているのである。 資主義は「危機」など迎えてはおらず、実態は正反対なのだ。資主義は、かつてないほど強大化している。地理的な広がりでもそうだが、全く新しく市場が創造されたことや、分野の拡大(こ

    ブランコ・ミラノヴィッチ「資本主義が危機を迎えていない理由」(2019年10月11日)
    Domino-R
    Domino-R 2022/07/29
    資本主義が人々の広範な支持を得られなくなるかもしれない。そのような多数派を無力化するために資本が政治/民主主義を買収しつつあり、要するに歴史=政治史は続いているのよ。
  • ノア・スミス「安倍晋三のもとで大きく変わった日本」(2022年6月4日)

    [Noah Smith, “The Japan that Abe Shinzo made,” Noahpinion, June 4, 2022] この半世紀で最重要の首相がもたらした3つの大きな変化 今回で,日に関するシリーズは5目になる.これが最後だ.第1回目(翻訳)では,日の生活水準が低めなことを嘆いて,現金ベースの福祉政策を提案した.第2回目(翻訳)では,日が経済成長を加速させるのに使えそうな産業政策をいくつか提案した.第3回目では,日の停滞した企業文化とその直し方を論じた.第4回目では,日のポップカルチャーに関する2冊の書評を書いて,日が経済面で衰退しつつもそのポップカルチャーが世界を制覇したあらましについて述べた. この20年というもの,定期的に日を訪れている.でも,今回の日旅行ではとくに強い印象を受けた.2002年にはじめて日に来たときから,この国の感触

    ノア・スミス「安倍晋三のもとで大きく変わった日本」(2022年6月4日)
    Domino-R
    Domino-R 2022/06/10
    比較的公正な評価と思う。個人的には彼がというより、彼を支持した有権者の姿勢が国の変化に反映してると感じる。彼との対立点ではおおむね国民が勝ってる。この国は民主国家なのだと感じさせる存在だった。
  • ノア・スミス「日本の生活水準,低すぎ」(2022年5月24日)

    [Noah Smith, “Japan’s living standards are too low,” Noahpinion, May 24, 2022] 働きづめでも報われない国 日からこんにちはこんにちは! 2週間の旅行でこっちにきてて,せっかくだから日について何か記事を書こうと思う.まずは,経済の話からはじめよう. たいていの人たちが日について最初に気づくのは,各地の都市がいかにすばらしいかってことだ.とりわけ東京は,現代の驚異だ.キレイに刈り込まれた木々に取り囲まれて,設計のしっかりしたぴかぴかのビル群がそびえたっている.レストランやお店や各種の娯楽は目眩がするほど数知れず,どれもこれもすばらしい.どこも混み合ってるけれど,それでいていつもなぜか静謐を感じさせる.そして,ほんの数分歩けば電車の駅にたどり着いて,そこからどこでも必要な場所に向かえる.他のどんな国もおよばない

    ノア・スミス「日本の生活水準,低すぎ」(2022年5月24日)
    Domino-R
    Domino-R 2022/05/24
    高齢化率が何かの言い訳になると思ってる奴が多いが、日本は世界一の高齢化社会とはいえ他の西側先進国も実は大して違わない。むしろ生産性か労働分配率の低さの問題だよこれ。。。。
  • アレックス・タバロック「紙ストローなんてだいきらいだ!」(2022年5月7日)

    [Alex Tabarrok, “I Hate Paper Straws!” Marginal Revolution, May 7, 2022] James Pethokoukis のサブスタック Faster, Please! でインタビューを受けた.そのなかから,Q&A をひとつ: JP: アメリカ政治論議は,だいたい,将来のイノベーションへの長期的な投資よりも,懲罰への関心が勝ってるよね.この問題をつくりだしてるインセンティブって,どんなものだろう? そして,どうすれば解決できると思う? タバロック: そのインセンティブ問題で大きな割合を占めてるのは,「未来の人たちには〔現時点での〕発言権がないってことだ.未来の住人たちに発言権がないから,みんなして建物の建設を邪魔してる.そのおかげで,いま住宅を所有してる人たちの〔供給が増えると手持ちの住宅・土地価格が下がってしまうという〕恐怖は

    アレックス・タバロック「紙ストローなんてだいきらいだ!」(2022年5月7日)
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    Domino-R 2022/05/10
    そもそもストロー自体が不要。/「消費主義・個人主義・アメリカを罰する」事が一定の倫理性を獲得できた理由は、人々の倹約を美徳とする宗教観念ではなく、それらが環境を汚染する一方だという現実。
  • ラジブ・カーン「日本人の主なルーツは縄文人や弥生人ではないかもしれない:日本人は西暦以降に登場した」(2021年9月18日)

    The Japanese As A Creation Of The Christian Era POSTED ON SEPTEMBER 18, 2021 BY RAZIB KHAN 日は、弥生人と縄文人の統合体であり、弥生人が優位になって列島に稲作をもたらした、というのがこのブログでも以前に言及した伝統的な解釈である。しかしサイエンス誌に掲載された新しい論文によるなら、もっと複雑かもしれない。 古代のゲノム解析は、日人個体群に3つの起源があることを明らかにする。 先史時代の日は、3000年かけて、狩猟採集から始まり、水田での稲作、そして国家の形成へと急速な変化を遂げた。列島の日人個体群は、狩猟採集を行っていた縄文人と、農耕民の弥生人の二重の先祖を持つ、との仮説が長年受け入れられてきている。しかし、農耕民族の移動とそれに伴う、社会文化の変化がどのようにゲノム的影響を与えたのかは依然不

    ラジブ・カーン「日本人の主なルーツは縄文人や弥生人ではないかもしれない:日本人は西暦以降に登場した」(2021年9月18日)
    Domino-R
    Domino-R 2021/09/28
    言語を考えると数はともかく文化、政治力的に半島由来が常に優位であったのは疑いようがない。どういう入り込み方をしたのだろう?/↓モノは常に最強の証拠。歴史学においてそれは今に始まった事じゃない。
  • ノア・スミス「脱成長論はろくでもないってみんなも気づきつつある」(2021年9月5日)

    [Noah Smith, “People are realizing that degrowth is bad,” Noahpinion, September 5, 2021] 脱成長論者が提唱してる狂った構想は,地球を救う物の対策からぼくらの気をそらしてしまう幻想だ. 「脱成長」を唱える人たちがいる――地球を救うために経済成長を停止する必要があるのだと,彼らは言う.今回は,これがすごくダメなアイディアである理由を解説する長文記事を書くつもりでいた.ところが,ぼくが書くまでもなく,すでにそういう文章を書いてる人たちやポッドキャストで語ってる人たちが他にいる.たとえば,ブランコ・ミラノビッチ,ケルゼイ・パイパー,エズラ・クラインといった人たちだ.そこで,かわりに今回は各種の脱成長論をカタログにまとめて,その要点をとらえることにしよう. ただ,その前にまずは,標準的な主張を見ておこう.そうす

    ノア・スミス「脱成長論はろくでもないってみんなも気づきつつある」(2021年9月5日)
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    Domino-R 2021/09/22
    環境保護と脱成長論/反脱成長論との関係など、共に子供じみた縄張り争いの上での屁理屈以上のものじゃないので、どちらも取り合う必要はないよ。
  • ブランコ・ミラノヴィッチ「『資本主義だけ残った』の著者が明かす四つの重要な裏テーマ」(2019年9月24日)

    Capitalism, Alone: Four important–but somewhat hidden–themes Tuesday, September 24, 2019 Posted by Branko Milanovic 〔訳注:エントリで紹介されているミラノヴィッチの書籍“Capitalism, Alone”は、『資主義だけ残った――世界を制するシステムの未来』〔西川美樹訳、みすず書房、2021年〕として邦訳出版されている〕 この記事では、私の著書“Capitalism, Alone”から、重要だが、すぐには見えてこないであろう四つのテーマを解説する。記事ではやや抽象的で哲学的な問題を手短に解説しているが、書籍の方は読者やレビュアーの関心を引きそうな、もっと話題性のあるテーマを多く含んでいる。 裏テーマ(1):資主義は現代における唯一の生産様式である イギリスが主導した

    ブランコ・ミラノヴィッチ「『資本主義だけ残った』の著者が明かす四つの重要な裏テーマ」(2019年9月24日)
    Domino-R
    Domino-R 2021/06/25
    戦争を起こすのは政治だが、資本主義は、例えば共和制や民主制や独裁さえ葬り去る。資本主義だけが残ったとはそういう意味だし、戦争が起こらないというのもそういう意味だとわかってるよなオマエラ?