正式名称を「児童買春、児童ポルノに係る行為等の処罰及び児童の保護等に関する法律」といういわゆる児ポ法については、改正案に関連して、様々な言説が流布している。それらはしばしば、何らかの誤った理解に基づいている。それらにその都度突っ込むとかそういうのもアレである。そこで、以下に、2013年の改正案とこれに関連する事項を中心に、誤解されがちな論点とあまり知られていないらしき諸点、さらにその周辺も含めて諸々を記しておく。その際、読者に予備知識をなるべく求めないことと、無闇に話を広げないことに留意した。同時に、改正案との関連の有無に関わらず、改正案と過去の規定等を一覧可能なように引用した。 これは、十分な逐条解説ではない。体系的な説明も詳細さも、ここにはない。どちらかと言うと、しばしば見られる誤った児ポ法攻撃に向けた批判であるとでもお考え戴く方が、まだ正確だろう。以下は、基本的には、こういうことにな