明治時代初期に途絶えていた「疫神齋(えきじんさい)」と呼ばれる疫病を鎮める神事が、新型コロナウイルスの終息を願い、福島県会津美里町の伊佐須美神社で148年ぶりに行われました。 疫病を鎮める神事は平安時代以降、全国で行われていたとされ、会津美里町の伊佐須美神社の「疫神齋」は、1872年、明治5年まで毎年行われたあと、公衆衛生が向上したことなどを背景に行われなくなりました。 伊佐須美神社では、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、この神事を148年ぶりに臨時で復活させ15日に、神社に残る文献をもとに、かつての手順を再現して執り行いました。 関係者は本殿で祈りをささげたあと神社の正門に移動し、疫病などの災いをもたらす「たたり神」が鎮まるよう神職が祝詞をあげてお神酒などでお清めをしました。 神社では、新型コロナウイルスの終息を祈願したお札を、町内の医療機関に無料で配ることにしています。 伊佐須美神