アイデアを機能的なプログラムに変換するには、一連の、構造化された手順が必要となる。コードを記述してプログラムをテストする前に、プログラムのロジックと構造を概念化する重要なフェーズがあるが、そこで疑似コードが役立つ。テイラー氏は疑似コードについて「思い付いたアイデアを機能として実装するまでの間の重要な橋渡しとなる。つまり、開発者がアイデアを明確かつ簡潔に表現できるようにするものだ」と説明している。 疑似コードとは 疑似コードは、特定のプログラミング言語ではなく日常で使っている言語を用いて、プログラムやアルゴリズムを読みやすく表現するものだ。開発者は疑似コードを使うことで、構文を気にすることなく、アルゴリズムやプロセスを概念化できる。フローチャートなどのアルゴリズム設計ツールと比べて疑似コードはシンプルでアクセスしやすいため、開発者の中で人気のツールとなっている。 関連記事 GitHub Co
ヒト「脳オルガノイド」をコンピューター・チップに接続し、単純な計算タスクを実行できるシステムが開発された。新しいバイオ・コンピューターの可能性を示している。 by Abdullahi Tsanni2023.12.12 24 10 米研究チームが、シャーレの中で培養されたヒトの脳細胞の塊である「脳オルガノイド」を電子チップに接続し、簡単な計算タスクを実行することに成功。新たな研究成果として発表した。 発表したのは、インディアナ大学ブルーミントン校のフェン・グオ准教授らの研究チーム。幹細胞から作製した脳オルガノイドをコンピューター・チップに取り付けた「ブレイノウェア(Brainoware)」と呼ばれるセットアップを構築。人工知能(AI)ツールに接続した。研究チームは、このハイブリッド・システムが、情報を処理、学習、記憶できることを明らかにした。初歩的な音声認識の実行にも成功したという。12月1
数字の羅列であるIP(Internet Protocol)アドレスを人間が理解しやすいドメイン名に置き換えて扱えるようにするDNS(Domain Name System)。インターネットの根幹を支えるサービスだ。 これまでDNSにまつわる多くの記事を書き、査読してきた。ただ、いまだにつくづく面倒なプロトコルだなと思う。 まず仕組みそのものが面倒だ。ドメイン名を構成する区切り(ドットで分かれている部分)ごとに権威DNSサーバーがあり、それらに対し反復的に問い合わせて名前を解決する。 この仕組みを図にするとかなり大きくなる。一目で理解するのが難しく、「なぜこんな仕組みなのか」と疑問も抱かせる。とはいえDNSがドメイン名の区切りごとに責任を持って管理しつつ、過剰に責任が集中しないように分散させる仕組みであると分かれば、図の大きさや複雑さに理解を示せよう。 しかしDNSにまつわる名称の問題はいただ
態度変容モデル、ナーチャリング、刈り取り… 全ての言葉が、あまり好きではない。 なぜ顧客を"都合良く"動かす発想になってしまうのだろう? この問いに答えるために、最近はシステム思考を学んでいます。 マーケティングをフローではなくシステムで考える可能性を探っていることを今月のnoteでも書きました。 さらに試行錯誤をする中で見えてきたことがあるので、皆さんと共有ができればと思います。 最初に:システム思考とは?最初に言葉の認識だけ合わせをさせてください。 システム思考 物事の関連性や全体像を理解するためのアプローチと捉えるとわかりやすいです。個々の要素だけでなく、その要素間の関係や相互作用を重視します。システムマップ システム思考を図式化したもので、要素やその関連を視覚的に表現したもの この2つをマーケティングの世界に入れ込む実験をしていますシステム思考やシステムマップについては、下記の動画
当社「コンビニ交付」システムに対するデジタル庁様からのご要請について当社システムに起因した度重なる証明書誤発行およびそれに伴う個人情報の漏えいにより、自治体様ならびに証明書交付サービスをご利用の皆様に多大なるご迷惑ご心配をおかけしておりますこと深くお詫び申し上げます。 今般、デジタル庁様より、今後はこのような事態が起こらぬようシステムの運用を一時停止して再点検を行うようご要請頂きました。 当社といたしましては、これまでの一連の事案を受けてシステムの点検を進めてまいりましたが、この度のご要請を厳粛に受け止め、真摯に対応してまいる所存でございます。対応に際しましてシステム運用の一時停止を含め点検に対するご協力を各自治体様にお願いさせて頂くため、自治体様ならびに多くの皆様にご迷惑ご不便をおかけいたしますことを重ねてお詫び申し上げます。 なお、自治体様毎にシステム環境が異なるため、具体的な内容につ
レガシーシステムの「ラスボス」といえるメインフレームのモダナイズに動き出す企業が相次いでいる。システムの維持リスク回避に加え、DX(デジタル変革)の足かせを外す狙いがある。今回は東京海上日動火災保険の事例を取り上げる。 東京海上日動火災保険はメインフレームおよびオープン系システムのモダナイズを並行して進めている。業務特性などに応じ移行先の受け皿を幾つか用意し、使い分けるのがポイントだ。 米IBM製メインフレーム上に構築した損害保険や契約管理といったシステムは、ステップ数にして1億超の規模である。これをオープン化を前提に順次移行する計画だ。 移行パターンは大きく3つある。1つは主力商品の分野で、現在独SAPのパッケージを使ってつくり直している契約管理システムを活用する。2023年10月に提供開始予定の「超ビジネス保険」を皮切りに、その後段階的に適用商品を増やす。 同じ商品でも既に販売終了した
IPA(情報処理推進機構)は10月26日、日本企業のDX推進をめざして2021年11月に公開した「DX実践手引書 ITシステム構築編」に、DX実践の課題を克服した事例やAPI活用事例、API全体管理やアジャイル開発といった技術要素の解説を追記し、完成版を公開した。 IPAは2021年11月、DX未着手・途上企業の担当者を技術的側面から支援するため「DX実践手引書 ITシステム構築編」を公開し、DXを実現するためのITシステムとそれを構成する技術要素群の全体像を「スサノオ・フレームワーク」として提示した。その後も同フレームワークとクラウド、IoT、APIといった技術要素の関連を追記するなど改訂を続けてきた。今回、DXに先行して取り組んだ企業がぶつかった課題を克服した事例や、技術要素としてのAPI活用事例とAPI全体管理、アジャイル開発の解説を追記し、完成版を公開した。今回追記した主なポイント
情報処理推進機構(IPA)は2022年10月26日、日本企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)推進を目指して2021年11月に公開した「DX実践手引書 ITシステム構築編」に、事例や技術要素の解説を追記した「完成第1.0版」を公開した。 肥大化したシステムを再生する「スサノオ・フレームワーク」 「DX実践手引書 ITシステム構築編」は、DX未着手または途上企業の担当者を技術的側面から支援する内容だ。今回の完成版は、DXを実現するためのITシステムとそれを構成する技術要素群の全体像を「スサノオ・フレームワーク」として提示した。 スサノオ・フレームワークとは、モノリシックで複雑化、肥大化したシステムを「ヤマタノオロチ」に例え、「それらを一つ一つ切り離し、使える部分は形を変えて再生させることで、害となっていた存在を価値のある存在に変化させる」という思いを込めた名称だ。 同手引書は、スサノ
三菱電機は9月29日、炊飯器や冷蔵庫などの家電製品やネットワーク機器などで複数の脆弱性が見つかったと発表した。悪用されるとDoS攻撃を受けた状態になったり、情報漏えいが発生したりする恐れがあるとしている。 【編集履歴:2022年9月30日午後8時 画像内に対象製品ではないものが含まれていたため修正しました】 対象製品は同社製のエアコン、無線LANアダプター、冷蔵庫、給湯器、バス乾燥機、炊飯器、換気システム、スマートスイッチ、太陽光発電システム、IHクッキングヒーターなど。 見つかったのは(1)情報漏えいの脆弱性、(2)DoSの脆弱性、(3)悪意のあるスクリプトを含むメッセージを応答する脆弱性。認証情報が暗号化されず、盗聴により情報を盗まれる恐れもある。 対象製品と対処法一覧(情報漏えいの脆弱性) 対象製品と対処法一覧(DoS、悪意のあるスクリプトを含むメッセージを応答する脆弱性) 三菱電機
関連キーワード 業務プロセス | プロジェクトマネジメント IT部門が計画を立てて、システム開発における「技術的負債」(先送り作業)の管理に取り組めば、技術的負債が発生しても、企業が重要な期限を守るのに役立つ可能性がある。技術的負債をうまく管理すれば、IT部門はエンドユーザーのニーズを満たす最小限のシステムや機能を構築しやすくなる。 技術的負債をなくす“うまい方法”はこれだ 併せて読みたいお薦め記事 連載:「技術的負債」主要6種とその対処方法 第1回:「質の悪いソースコード」はなぜ生まれてしまうのか? 第2回:「なし崩し的テレワーク」「ITに疎い上司」が技術的負債“本当の原因”だった? 第3回:“自分大好きエンジニア”が招く大問題とは? プロジェクトマネジメントに必要なもの スクラムマスター認定資格「PSM」(Professional Scrum Master)とは? 合格するには いまさ
DXは一つ一つ地道な努力が必要 前述のように、DX人材を3つにカテゴライズした意図はどこにあるのだろうか。 「DXを推進するうえで、データサイエンティスト、エンジニア、UI/UXデザイナーといった専門性の高い人材が欠かせないことは自明の理です。しかし、DXとは、ビジネスの在り方をデジタルの力で変容することです。そうなると、トップから末端まで全社員が一定以上のデジタルスキルを身に付ける必要があります」(有田氏) 「現場のビジネスを十分理解している社員が専門人材と会話できるデジタル知識を習得することで、ビジネスの課題を解決し変革を促すための原動力となり得ます。そのような人材を育成するのが狙いです」(有田氏) また、DXを牽引する役割を担う(1)DX企画人材を中心にデジタル化を推進するにしても、それを業務に活用する担当者のデジタルに対する意識が低ければ、DXは進まない。DX人材を役割別にカテゴラ
修理する権利を取り扱うメディア・Fight to Repairが、エプソン製インクジェットプリンターの一部機種には「製品の長期使用によりハードウェアが動作しなくなる」というプログラムが搭載されており、これは消費者に修理の自由を与える「修理する権利」に反していると指摘しています。 Citing Danger of “Ink Spills” Epson Programs End of Life for Some Printers https://fighttorepair.substack.com/p/citing-danger-of-ink-spills-epson エプソン製インクジェットプリンターを長年使用した場合、耐用年数が経過して内部の廃インク吸収パッドの吸収量が限界に近づいており、交換または修理が必要だというメッセージがプリンターに表示されて動作しなくなる場合があります。 廃インク
ランサムウェアの知識、古くなってない? 従来型とは別手法の「システム侵入型」が台頭(1/2 ページ) 「ランサムウェア」の攻撃パターンといえば、ある日メールが届き、何だろうと思って添付ファイルを開いたら、PC画面に警告が表示され「PC内のデータを暗号化した。解除したければ身代金を支払え」という趣旨のメッセージが表示される――そんなシナリオが頭に浮かんだ人は、知識のアップデートが必要だ。 「ランサムウェアという言葉が一人歩きしていますが、従来のランサムウェアと昨今の攻撃では手口が全く違うので、一言でまとめてしまうと、それらがごっちゃになってしまい、勘違いする人も多い印象です」 そう話すのは、インターネットイニシアティブ(IIJ)の秋良雄太さん(セキュリティ本部)だ。 特集:ランサムウェア徹底解説 流行りの侵入経路と最新対策 Log4j 2の脆弱性やEmotetの再流行、ロシアのサイバー犯罪グ
今回の問題 (この問題が解決した旨を下に追記しました) 世界のどこかが4月21日のうちに、Ubuntu 22.04 LTSがリリースされます。 どのバージョンのUbuntuでも、せめてインプットメソッド(今回はIBusのこと、以下IM)が正しく動作するように気を配っているつもりではあるのですが、今回も不具合があるままリリースされることになっていました。 Waylandセッションでは特に問題ないのですが、ログイン時にX.Orgセッションを選択し、IBusで文字を入力すると候補ウィンドウが左下に表示されます。 候補ウィンドウが左下に表示される 原因 IBusの場合、GTKアプリケーションを使用していて候補ウィンドウが左下に表示されるということは、適切な設定が行われていないのが原因と考えて間違いないです。 GTK2から、IMを動的に変更できるIMモジュールという仕組みが実装されました。原則として
月桂冠は2022年4月6日、同社の基幹系システムがランサムウエアに感染し、システム障害が発生したと発表した。ランサムウエアによる不正アクセスを確認したのは4月2日で、4月3日に関連するサーバーを停止したり外部とのネットワークを遮断したりして対応した。障害が発生したのは同社の受注出荷システムなどで、現時点で復旧のめどは立っていないという。 受注出荷システムの一部がランサムウエアにより暗号化されていることを確認した。影響を受けたサーバーや従業員のパソコンにランサムウエアの脅迫メッセージが届いていることも確認したという。営業系や技術系など他のシステムへの影響やランサムウエアの感染経路、不正アクセスを受けた情報の内容などは現在調査中。現時点では「外部への情報流出は確認していない」(同社広報)とする。 月桂冠では現在、対策としてネットワークに接続するパソコンの使用を禁止しており、「ほぼすべての日常業
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