岐阜県中津川市。中央自動車道、JR中央本線が通り長野県の県境に位置する。中仙道の宿場町として古くから栄える。 市街から国道257号を温泉街「下呂」方向へ20分で中津川市福岡、福岡の町から国道を右折、さらに山を10分ほど上る。二ツ森山の中腹、標高600メートルのところに蔵はある。 いままでいろんな蔵へ伺ったが、一番凄いところに蔵があるな~というのが正直な印象。山のこの先何もないようなところにぽつんと蔵がある。 蔵元杜氏の長瀬裕彦(ながせ やすひこ)さん、昭和40年生まれ、東京の大学卒業後、東京で就職。30歳の頃に酒造りを志、蔵に戻る。 「趣味はお酒」という通り酒を見る目は確かで全国レベルを志向した酒を醸す。目指すは適度な香りと流れるように入っていくお酒。 「鯨波(くじらなみ)」なぜ山の上の海のないところで鯨!?蔵から眺める山々にかかる雲がまるで鯨が海を泳いでいるようだと命名された。 ◇鯨波の