オイゼビウスによる思索／試作を借りて - わたしのむしめがね2016 - 05 - 25 オイゼビウスによる思索／試作を借りて 雑文 音楽 *1 19世紀ドイツの作曲家ローベルト・ シューマン は、大規模な声楽付き 管弦楽曲 である《楽園とペリ》作品50を書きはじめたとき、それをオペラにしようと意図していた。しかし最終的に彼は、その作品をオラトリオと呼んでいる。ただし出版に際しては、彼は譜面から「オラトリオ」の語を削除したという。 たとえば、そのことを知っているか否か。そういう些細なことで、この曲の聴こえ方はきっと変わる。わたしは、どちらの聴こえ方／聴き方も、いいなあと思う。クラシックに興味はないけど知り合いが出るからチケットを買った人、厳選した版のスコアを持ち込んでそれを読みながら演奏を聴く人、そしてその間のグラデーションのどこにいる人も、あまねく作品を享受できていると考えている。 そして、彼らのうち、どんな位置付けにある人が、どのようにその作品
