【動画】インドネシア・シムル島の「スモン(津波)唄」=郷富佐子撮影海岸で「スモン(津波)唄」を歌うグループ。独特のリズムで、交互に独唱を繰り返す=シムル島ディヒト村、郷富佐子撮影大津波の日に生まれたスモン君(左)と母親のヌルヤニさん=シムル島、M・スルヤ氏撮影シムル島の地図 【シムル島=郷富佐子】22万人以上の死者・行方不明者を出した2004年の大津波で、震源のすぐ近くだったにもかかわらず、死者がほとんど出なかった小島がインドネシアにある。島民を救ったのは、津波の教訓を盛り込んで歌い継がれる叙事詩だ。東日本大震災も一節に加わった。 インドネシア北西部スマトラ島沖に浮かぶアチェ州シムル島。美しい海岸に太鼓の音が響き、男性たちが島の言語で歌い始めた。 2004年末/1907年のような津波が来た/昔話を聞いて良かった/島民が大勢助かった 歌詞は伝統的な4行の叙事詩。独唱と合唱が交互に繰り