公明党の山口那津男代表も会見で、組織委が観客にマスク着用や会場への直行直帰を呼び掛けていると指摘し、酒類販売は「慎重に検討してほしい」と求めた。政府内にも「大声で応援することになるので酒は出さない方がいい」(官邸幹部)と反対論が出た。 東京都など、まん延防止等重点措置地域では、酒類の提供を午後七時までに限っている。自民党の閣僚経験者は、五輪の観客だけを特別扱いすれば「我慢を強いられている国民に見放され、酒類提供の制限も守ってもらえなくなる」と懸念する。大会開催によるリバウンド(感染再拡大)が起きれば、次期衆院選にも影響しかねない。