人権とは、天与の権利として降りてくるものではなく、相互の承認によって成り立つものです。 昔、王にのみ権利があり、家来に権利はありませんでしたが、家来なしでは王の権利が行使できないので、契約により相互に権利を認め合いました。 昔、奴隷と主人の間には、主人にしか権利がありませんでしたが、同様に相互に認め合う事で奴隷の権利が認められました。 今、過去の積み重ねより人には生まれながらに権利を認め合う世の中になりましたが、それも基本は、相手に何をしてやって自分に何をする事が認められるか、という契約が基本になる事は変わっていません。 そこでくじら権の問題は、鯨と人間の間の相互のコミュニケーションがあるか、それによってお互いの利益の交換があるか、という問題になります。 利益の交換がない所には相互に権利を承認する契約は成り立ちません。 「知的障害者に人権がないことになり」と、あたかも知的障害者に現在人権が