広大なキャンパス、多彩な学科目、超一流の教師陣―。英国式のボーディング・スクールは教育の理想郷だ。その日本校に通う生徒たちはどんな生活を送っているのか。富裕層の教育現場に迫る。 あの偉人の出身校が日本に 近年、日本の教育現場に「黒船」が来襲している。海外資本によるインターナショナル・スクールの開学が相次いでいるのだ。なかでも、富裕層に向けた全寮制の寄宿学校で、英国式のハイレベルな教育を施すボーディング・スクールの進出が目覚ましい。 その皮切りは、'22年8月に岩手県八幡平市の安比高原で開校したハロウインターナショナルスクール安比ジャパンである。 英国ハロウ・オン・ザ・ヒルにあるハロウ校本校は1572年に創設され、第二次世界大戦下で英首相をつとめたウィンストン・チャーチルをはじめ、世界の要人や芸術家、アスリートらが卒業生に名を連ねる超名門校。その系列校の日本進出は大きな注目を浴びた。 '23