しかし、飲食店側からすれば、春先からこれまでもずっと堪えてきて、「ようやくこれからだ」というときにこれでは、多少の支援金が出たところで、まさに「閉めるも地獄、開けるも地獄」と嘆きたいところでしょう。 日本フードサービス協会による2020年の飲食業各業態別の前年同月比推移をみると、その凄まじさがわかります。特に、甚大な影響を受けたのが酒を提供するパブや居酒屋などの業態です。4月の前年比8.6%、5月も10%です。(外部配信先ではグラフや図表を全部閲覧できない場合があります。その際は東洋経済オンライン内でお読みください) 前年同月の9割減になってしまったのです。それに比べれば、ファストフード業態は減少したとはいえそれでも2割減程度で済んでいます。これは、緊急事態宣言下において「夜の街」と名指しされたことの影響も大きいでしょう。それでも、9月には前年比51%、10月は64%まで回復してきた矢先で