著者: 阿古真理 , 村井理子 昨秋発売された、生活史研究家・阿古真理さんの『料理は女の義務ですか』が好評だ。夫婦間の家事分担をめぐる論争が活発になってはいるが、現状はなかなかうまくいかない。本書のなかでも引用されていた、キャスリーン・フリン(村井理子訳)『ダメ女たちの人生を変えた奇跡の料理教室』がヒットしたことで、「料理や家事ができない自分はダメなんだろうか?」と悩む女性の存在も顕在化した。家事ってなんでやらなくちゃいけないの? 誰がやるべきなの? 生活者として、そして情報を発信する立場として共通点の多い、阿古真理さんと村井理子さんの濃密な対談をお届けする。 ――阿古さんが書かれた『料理は女の義務ですか』の中で『ダメ女たちの人生を変えた奇跡の料理教室』(以下、『ダメ女』)にも紙幅を割いて言及なさっていました。それを読んだ村井さんがTwitterで紹介したのをきっかけに、今日の対談が実現し