男子学生は「腕」を見せ合いながらションベンハウアーを語る(UCLA Law School) Journal of Biblical Literature 129:2 (Summer 2010) は結構面白い論文が多い。同意する同意しないにしろ、それなりに面白いのだ。余の如くに達観した学者は、業績とか野心とかはどうでもいい。面白くて自分にも他人にも何らかの役に立ちそうなものなら、落語のネタ本でも読んでるつもりで楽しんでしまう。 大真面目な論文を読みながら一人「うふうふ」と喜んでいたりする。今回紹介する論文は『ヨセフスのエッセネ派とクムラン共同体』(Josephus’s Essenes and the Qumran Community, pp. 317-342)というもので、著者はケネス・アトゥキンスンとジョディ・マグニス(Kenneth Atkinson and Jodi Magness)。