固有値と固有ベクトル(1) nXn行列Aにおいて、あるスカラー量λが0ベクトルでないn次元列ベクトルxと共に を満たすとき、λをAの固有値、xをAのλに対する固有ベクトルという。 固有値を求める数値的方法としてはn≧5の時は(5次式以上)反復法で求める事になる。 固有値を求める方法としては種々の方法があり、計算パッケージとしてライブラリ化してある場合があり、それを用いる方がよい。 ここでは、次数の低い場合に用いることのできる簡単な解法べき乗法、逆反復法を解説する。 べき乗法 nXn行列Aの固有値がλ1,λ2,....λnと全て異なる場合で、絶対値の大きい順に並べたとする。これに対する正規直交固有ベクトルをそれぞれx1,x2,....xnとする。任意のn次元ベクトルuは{xn}を使って次のように表される。 両辺に行列Aを作用させると 更に次々とk回Aを作用させた結果を