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ブックマーク / bijutsutecho.com (115)

  • 坂茂設計の豊田市博物館が開館。豊田市美術館と補完し合う相乗効果を狙う

    坂茂設計の豊田市博物館が開館。豊田市美術館と補完し合う相乗効果を狙う建築家・坂茂の設計による愛知県の豊田市博物館が、谷口吉生が設計した豊田市美術館の隣に開館した。 文・撮影=王崇橋(ウェブ版「美術手帖」編集部) 豊田市博物館 外観 世界的に活躍する建築家・坂茂の設計による愛知県の豊田市博物館が4月26日に開館した。館長を務めるのは、前豊田市美術館館長・村田眞宏だ。 同館が建設されたのは、江戸時代に存在した城郭・「七州城」の遺構。明治以降は豊田市立童子山小学校や愛知県立豊田東高等学校の敷地として利用されており、隣には建築家・谷口吉生が設計した豊田市美術館が1995年に開館している。 坂茂は4月25日に行われた内覧会で、博物館建物の設計にあたり谷口の建築とバランスよく配置し、プロポーションを決めたとしつつ、「美術館に来た人も博物館を発見し、博物館に来た人も自然に美術館に流れていくように並列させ

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  • 「大吉原展」(東京藝術大学大学美術館)開幕レポート。吉原で育まれてきた文化を通じて、遊女たちの生き方や置かれた環境に目を向ける

    「大吉原展」(東京藝術大学大学美術館)開幕レポート。吉原で育まれてきた文化を通じて、遊女たちの生き方や置かれた環境に目を向ける東京藝術大学大学美術館で、江戸幕府公認の遊廓であった吉原や、そこで育まれてきた文化にフォーカスする「大吉原展」が開幕した。会期は5月19日まで。 文・撮影=三澤麦(ウェブ版「美術手帖」編集部) 展示風景より、辻村寿三郎・三浦宏・服部一郎《江戸風俗人形》(1981) 東京・上野の東京藝術大学大学美術館で、江戸幕府公認の遊廓であった吉原や、そこで育まれてきた文化にフォーカスする「大吉原展」が開幕した。会期は5月19日まで。展学術顧問は田中優子(法政大学名誉教授)、担当学芸員は古田亮(東京藝術大学大学美術館教授)。 吉原とは、江戸時代につくられた遊廓街(*)。そこでは、絵画や浮世絵、文学、工芸、年中行事など様々な文化が生まれ育まれてきたいっぽうで、その経済基盤は、家族の

    「大吉原展」(東京藝術大学大学美術館)開幕レポート。吉原で育まれてきた文化を通じて、遊女たちの生き方や置かれた環境に目を向ける
  • 陶芸家リサ・ラーソンが92歳で逝去。世界中で愛されるキャラクターを数多く生み出す

    陶芸家リサ・ラーソンが92歳で逝去。世界中で愛されるキャラクターを数多く生み出すスウェーデン南部出身の世界的な陶芸家でデザイナーのリサ・ラーソンが3月11日に逝去した。92歳だった。 「LISA LARSON OFFICIAL SITE」より引用(https://lisalarson.jp/archives/2407) スウェーデン南部出身の世界的な陶芸家・デザイナーのリサ・ラーソンが3月11日、92歳で逝去した。 リサ・ラーソンは1931年スウェーデン生まれの陶芸家。スロイドフォレーニング学校(現HDKヨーテボリデザイン工芸大学)で工芸を学んだのち、54年にスウェーデンを代表する陶磁器メーカー・グスタフスベリ社に入社した。リサは、その26年間の在籍中に約320種もの作品を展開し、80年からはフリーの陶芸家としての活動をスタート。代表的なキャラクターであるイラスト《マイキー》をはじめ、

    陶芸家リサ・ラーソンが92歳で逝去。世界中で愛されるキャラクターを数多く生み出す
  • 伊藤若冲の新発見。絵巻《果蔬図巻》を福田美術館が公開

    伊藤若冲の新発見。絵巻《果蔬図巻》を福田美術館が公開京都・嵐山にある福田美術館が、新たに発見された伊藤若冲による絵巻を初公開した。 文・撮影=橋爪勇介(ウェブ版「美術手帖」編集長) 新たに発見・収蔵された伊藤若冲《果蔬図巻》(1791) 今年開館5年を迎える京都・嵐山の福田美術館が、伊藤若冲作(1716~1800)の新発見の絵巻を披露した。 伊藤若冲は言わずと知れた江戸時代の絵師。京都の青物問屋「枡屋」の長男として生まれ、裕福な環境のもと、独学で作品を制作した。その作風は細部まで描き込まれたものが多く、極彩色で彩られた絹着色の作品や、即興的な筆遣いとユーモラスな表現が特徴の水彩画は、日美術史上でも異彩を放つ。 今回披露された作品は1791年、若冲が76歳のときに描いた全長277センチ(跋文を加えると332センチ)あまりの絵巻で、《果蔬図巻(かそずかん)》と名付けられた。若冲としては珍し

    伊藤若冲の新発見。絵巻《果蔬図巻》を福田美術館が公開
    batta
    batta 2024/03/06
  • 金沢21世紀美術館で天井のガラス板が落下。能登半島地震で被災

    金沢21世紀美術館で天井のガラス板が落下。能登半島地震で被災1月1日に石川県能登地方で最大震度7を観測した「令和6年能登半島地震」で、金沢21世紀美術館が大きな被害を受けたことがわかった。 部分的に落下した天井 提供=金沢21世紀美術館 1月1日に石川県能登地方で最大震度7を観測した「令和6年能登半島地震」で、金沢21世紀美術館が大きな被害を受けたことがわかった。 金沢21世紀美術館は妹島和世と西沢立衛からなるSANAAが手がけた建築として知られており、円のかたちをしたガラス張りの平屋建築。展示室の天井にもガラス板が使用されており、これが空間に明るさと開放感をもらたしているが、今回はこのガラス板が地震によって部分的に剥がれ落ちた。金沢市文化政策課によると、ガラス板が剥落したのは2~3つの展示室。修復は当面先になるという。 震災前の金沢21世紀美術館の展示室。「DXP(デジタル・トランスフォ

    金沢21世紀美術館で天井のガラス板が落下。能登半島地震で被災
  • 渋谷駅の岡本太郎《明日の神話》が大規模改修へ。クラウドファンディングも実施

    渋谷駅の岡太郎《明日の神話》が大規模改修へ。クラウドファンディングも実施渋谷駅のランドマークのひとつとして知られる岡太郎の巨大壁画《明日の神話》の大規模改修が10月よりスタート。クラウドファンディングも実施する。 公開当時の渋谷駅の《明日の神話》 渋谷駅のランドマークのひとつとして知られる岡太郎の巨大壁画《明日の神話》。その大規模改修が、公益財団法人岡太郎記念現代芸術振興財団と特定非営利活動法人明日の神話保全継承機構により、10月10日から実施される。 《明日の神話》は、岡太郎がメキシコで制作した壁画作品。1969年に建設中のホテルに仮設置されたのちに行方がわからなくなっていたが、2003年9月にメキシコシティ郊外の資材置き場で発見。日に移送し修復する「《明日の神話》再生プロジェクト」が立ち上がり、1年におよぶ修復作業を経て、2006年7月に初公開される。その後、2008年11

    渋谷駅の岡本太郎《明日の神話》が大規模改修へ。クラウドファンディングも実施
  • 大阪IR資料の奈良美智・村上隆作品画像使用、「許諾得ず」で結論

    大阪IR資料の奈良美智・村上隆作品画像使用、「許諾得ず」で結論国が認定した大阪のカジノを含むIR(統合型リゾート)施設の広報用資料で奈良美智・村上隆の作品が使用されていた問題で、出資会社・合同会社日MGMリゾーツは無断使用を認める調査報告を発表した。 MGMリゾーツのウェブサイトに掲載されていた画像(削除済み)。左奥に奈良美智の作品が見える 出典=https://www.mgmresorts.co.jp/news/1107/ 合同会社日MGMリゾーツと大阪IR株式会社は、2社が共同出資する大阪IR施設の広報資料内で奈良美智と村上隆の作品画像が無断使用された問題についての調査報告を発表した。 件は、奈良人による無断使用を指摘するTweetが発端となって明るみに出たもので、MGMリゾーツは4月時点で「当時の権利処理の状況等につきましては引き続き調査中」としながらも「しかるべき承諾を得て

    大阪IR資料の奈良美智・村上隆作品画像使用、「許諾得ず」で結論
  • 曽根裕が ISABEL MARANTとタッグ。新旗艦店「YELLOW HOUSE」が南青山に誕生

    曽根裕が ISABEL MARANTとタッグ。新旗艦店「YELLOW HOUSE」が南青山に誕生フランスのファッションブランド 「ISABEL MARANT」が、アーティストの曽根裕とタッグを組み、新たな旗艦店を東京・南青山にオープンさせる。 新たな旗艦店となる「YELLOW HOUSE」 目を引く真っ黄色の建築。フランスのファッションブランド 「ISABEL MARANT」が、アーティストの曽根裕とタッグを組み、新たな旗艦店を7月6日に東京・南青山にオープンさせる。 ISABEL MARANTは1994年にイザベル・マランによって設立されたブランド。いっぽう1965年生まれの曽根は、ベルギー・アントワープを拠点にしながら、中国、メキシコ、日にスタジオを構え、国際的に活動を見せるアーティストだ。近年では、香川の鷲ノ山にある彫刻工房で地元の凝灰石を使った彫刻に取り組んでいる。 イザベル・マ

    曽根裕が ISABEL MARANTとタッグ。新旗艦店「YELLOW HOUSE」が南青山に誕生
    batta
    batta 2023/08/22
  • マティスの鑑賞が楽しくなる、意外な10のエピソード

    マティスの鑑賞が楽しくなる、意外な10のエピソード2023年4 月27日から、日では約20年ぶりの開催となるマティスの格的な回顧展「マティス展」が開催。そこで、マティス作品を鑑賞する際のヒントになるような、意外に知られていない10のエピソードを紹介しよう。 文=齋藤久嗣 1. マティスが絵の道を志した意外なきっかけとは? ボアン・アン・ヴェルマンドワというフランス北部の田舎町で、穀物商の三男として育ったアンリ・マティスは、幼少時からたびたび腸の病気で入退院を繰り返すなど生まれつき病弱な体質でした。マティスが絵に出会ったのは、20才の時に虫垂炎で入院した際、母親から病床で絵を描くことを奨められ、絵の具などの画材一式を手渡されたことがきっかけでした。そこで絵を描く面白さに目覚めます。 退院後は父親の勧めに従って地元の法律事務所に就職しますが、絵の道があきらめきれなかったマティスは、格的に

    マティスの鑑賞が楽しくなる、意外な10のエピソード
  • 櫛野展正連載「アウトサイドの隣人たち」:レンズから覗く人生

    櫛野展正連載「アウトサイドの隣人たち」:レンズから覗く人生ヤンキー文化や死刑囚による絵画など、美術の「正史」から外れた表現活動を取り上げる展覧会を扱ってきたアウトサイダー・キュレーター、櫛野展正。2016年4月にギャラリー兼イベントスペース「クシノテラス」を立ち上げ、「表現の根源に迫る」人間たちを紹介する活動を続けている。彼がアウトサイドな表現者たちに取材し、その内面に迫る連載。第66回は、物そっくりのカメラの模型をつくり続ける佐藤正美さんに迫る。 文=櫛野展正 佐藤正美さん ずらりと棚に陳列された多種多様なカメラたち。クラシックカメラからデジタルカメラまで、歴史に残る往年の名機が並んでいる。よく見ると、なかには体やレンズに刻印された文字やブランドロゴなどが少しいびつなカメラもある。そう、これは実際のカメラではなく、物そっくりに制作されたカメラの模型だったのだ。 「最初は部屋の壁に飾

    櫛野展正連載「アウトサイドの隣人たち」:レンズから覗く人生
  • キャナルシティ博多のナムジュン・パイク作品はいかに修繕されたのか。メディア・アートの「魂」を未来へ運ぶために

    キャナルシティ博多のナムジュン・パイク作品はいかに修繕されたのか。メディア・アートの「魂」を未来へ運ぶために福岡市のキャナルシティ博多にある、ナムジュン・パイクのビデオ・アート作品《Fuku/Luck,Fuku=Luck,Matrix》。近年、機器の劣化によって上映を停止していたが、今年10月に修繕された。 ナムジュン・パイク Fuku/Luck,Fuku=Luck,Matrix 1996 (C)YSK 福岡市のショッピングモール・キャナルシティ博多にある、ナムジュン・パイクのビデオ・アート作品《Fuku/Luck,Fuku=Luck,Matrix》。同施設のクリスタルキャニオンの南側ガラス壁面に設置された、180台ものブラウン管テレビが並ぶ作品だ。 ナムジュン・パイクは1932年に韓国に生まれ、日ドイツアメリカでも活動し、ヴィデオ・アートの開拓者と称される。一昨年から昨年にかけては

    キャナルシティ博多のナムジュン・パイク作品はいかに修繕されたのか。メディア・アートの「魂」を未来へ運ぶために
  • 服飾、精神、身体の衝撃と衝動。宮前義之×宮島達男×辻本知彦がつくりあげた「A-POC ABLE ISSEY MIYAKE」

    服飾、精神、身体の衝撃と衝動。宮前義之×宮島達男×辻知彦がつくりあげた「A-POC ABLE ISSEY MIYAKE」 2021年9月に発表された「TYPE-II Tatsuo Miyajima Project」の新シリーズが、「A-POC ABLE ISSEY MIYAKE(エイポック エイブル イッセイ ミヤケ)」から発表された。デザインチームを率いる宮前義之、現代美術家の宮島達男、そして、メインヴィジュアルでモデルを務めたダンサーの辻知彦の3名に話を聞いた。 文=中島良平 インタビュー撮影=稲葉真 作品(奥)=宮島達男《それは変化し続ける それはあらゆるものと関係を結ぶ それは永遠に続く》(1998) 東京都現代美術館蔵 1970年にイッセイミヤケを立ち上げた三宅一生は、仕事を始めたころから服づくりをするうえで「A piece of cloth(一枚の布)」という大きなコンセプ

    服飾、精神、身体の衝撃と衝動。宮前義之×宮島達男×辻本知彦がつくりあげた「A-POC ABLE ISSEY MIYAKE」
  • 『週刊少年ジャンプ』の歴史からひも解く、マンガ雑誌の文字とデザイン

    『週刊少年ジャンプ』の歴史からひも解く、マンガ雑誌の文字とデザイン世界中で高い人気を得ている日のマンガだが、その隆盛を支えてきたのはマンガ雑誌であった。記事ではマンガを語るうえで頻繁に取り上げられる物語や絵ではなく、とくにマンガ雑誌における「文字」の歴史がいかなるものであったのかを、『週刊少年ジャンプ』を例にひも解いていく。 聞き手・監修=岡正史(集英社) 文・構成=安原真広(ウェブ版「美術手帖」編集部) 歴代の『週刊少年ジャンプ』 いまやスマートフォンで見ることも多くなったマンガだが、世界中で高い人気を得るようになった日のマンガ文化をつくりあげてきたのはマンガ雑誌に代表される、紙でつくられたのマンガだった。月刊や週刊という刊行スピードで数百万部にも上るマンガ雑誌が印刷され、日全国の書店に届けられる。この世界的に見ても稀有なシステムが、日の多様なマンガ文化をつくりあげたことに

    『週刊少年ジャンプ』の歴史からひも解く、マンガ雑誌の文字とデザイン
  • 東京都人権部が飯山由貴の映像作品を検閲。上映禁止は「極めて悪質」|美術手帖

    東京都人権部が飯山由貴の映像作品を検閲。上映禁止は「極めて悪質」東京都人権プラザの主催事業として開催されているアーティスト・飯山由貴の企画展「あなたの当の家を探しにいく」。この展示の附帯事業として上映とトークが予定されていた映像作品《In-Mates》(2021)に対し、東京都人権部が作品上映を禁止する判断を下した。この「検閲」に対し、10月28日、厚生労働省で飯山由貴、FUNI(ラッパー/詩⼈)、外村⼤(東京⼤学教員)、小田原のどか(アーティスト)が記者会見を行った。 文=橋爪勇介(ウェブ版「美術手帖」編集長) 会見を行った小田原のどか(会見司会・アーティスト)、FUNI(ラッパー/詩⼈)、飯山由貴(アーティスト)、外村⼤(東京⼤学教員) 東京都人権プラザの主催事業として開催されているアーティスト・飯山由貴の企画展「あなたの当の家を探しにいく」(〜11月30日)。この展示の附帯事業と

    東京都人権部が飯山由貴の映像作品を検閲。上映禁止は「極めて悪質」|美術手帖
  • 環境活動家がゴッホの《ひまわり》にトマトスープを投げつけ。作品は無傷

    環境活動家がゴッホの《ひまわり》にトマトスープを投げつけ。作品は無傷環境活動団体「Just Stop Oil」のメンバーが、ロンドンのナショナル・ギャラリーでゴッホの名作《ひまわり》にトマトスープと見られる液体を投げつけるという騒動を巻き起こした。 Just Stop OilのTwitterより 10月14日午前(ロンドン時間)、環境活動団体「Just Stop Oil」のメンバーが、ゴッホの名作に対しトマトスープと見られる赤色の液体を投げつけるという騒動を巻き起こした。 現場となったのは、ロンドンのナショナル・ギャラリー。展示されていたゴッホの《ひまわり》(1888)に対し、2人の活動家が突然液体を投げつけた。その様子はTwitterで動画として投稿されており、周囲からは「Oh my god」の声が上がっているのが聞こえる。 Activists with @JustStop_Oil ha

    環境活動家がゴッホの《ひまわり》にトマトスープを投げつけ。作品は無傷
  • 日本の美術館・博物館では模写ができない? その実情を探る

    の美術館・博物館では模写ができない? その実情を探る欧米の多くの美術館・博物館では認められている作品の模写やスケッチ。しかし、日の美術館・博物館でそうした行為を見ることは多くない。模写をめぐる実情を探った。 文=浦島茂世 とびらボード © nakajima yusuke 提供=東京都美術館 先日、博物館でスケッチをしようとした子供が、監視員に咎められたことをその父親が「note」で報告、SNS上で大きな物議を醸し出した。欧米の多くの美術館・博物館で認められているという模写やスケッチは、なぜ日では禁止されているのだろうか? 法律では禁止されていない模写・スケッチ そもそも、日の美術館・博物館で模写やスケッチをすることに関して、法律的にはなんら縛りはない。全国美術館会議 編集、甲野正道 著『改訂新版 現場で使える美術著作権ガイド 2019』(美術出版社)によれば、「作品の写真撮影やス

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  • 文化庁メディア芸術祭が今後の作品募集を行わないことを発表

    文化庁メディア芸術祭が今後の作品募集を行わないことを発表25回にわたり続いてきた文化庁メディア芸術祭が、次年度の作品募集を行わないと発表した。 文化庁メディア芸術祭の企画展「AUDIBEL SENSES」(2022、表参道ヒルズ)展示風景より、歴代受賞作品の紹介パネル 今年、第25回の開催をむかえる「文化庁メディア芸術祭」が、次年度の作品募集を行わないと発表した。 アート、エンターテインメント、アニメーション、マンガの4部門でその年の優れた作品を顕彰し、展示等の鑑賞機会を提供するメディア芸術の総合祭として開催されてきた文化庁メディア芸術祭。 1997年度の初開催以来、優れたメディア芸術作品を募集・顕彰するとともに、受賞作品の展示や上映、シンポジウム等の関連イベントを実施してきた祭が、次年度の作品募集を行わないとウェブサイトにて発表した。今後の動向については未発表。 なお、先年度募集の作品

    文化庁メディア芸術祭が今後の作品募集を行わないことを発表
  • 中条あやみがポーラ美術館で 見出したアートの多様な楽しみ方

    現在、箱根のポーラ美術館では過去最大規模となる企画展「ポーラ美術館開館20周年記念展 モネからリヒターへ ― 新収蔵作品を中心に」が開催中だ。タイトルにある通り、従来のコレクションの代表作に新収蔵作品を加えたこの豪華な展覧会を、女優・モデルとして活躍する中条あやみと訪ねた。案内役は展を担当したキュレーターのひとりであるポーラ美術館学芸員・工藤弘二。 文=中島良平 撮影=マチェイ・クーチャ スタイリング=上田リサ ヘアメイク=横山雷志郎 衣装=ISSEY MIYAKE / Sergio Rossi / vebet 「自然を感じてアート鑑賞をできるのもすごく素敵」 工藤弘二(以下、工藤) ようこそ、ポーラ美術館へいらっしゃいました。 中条あやみ(以下、中条) 以前ロニ・ホーン展を見に来たのですが、そのときは雨だったんです。今日は天気もよくてとても嬉しいです。 工藤 ロニ・ホーン展をご覧いただ

    中条あやみがポーラ美術館で 見出したアートの多様な楽しみ方
    batta
    batta 2022/06/28
  • NFT自動販売機が歌舞伎町に出現。その狙いとは?

    NFT自動販売機が歌舞伎町に出現。その狙いとは?新宿・歌舞伎町にあるアートスペース「デカメロン」。その店先に、日初となるNFT自動販売機が設置され、話題を集めている。 松田将英 Lunatic Pandora 2022 Photo by Naoki Takehisa 新宿・歌舞伎町の中心部にあるアートスペース「デカメロン」。その店先に、日初となるNFT自動販売機が設置されているのをご存知だろうか? 真っ白な筐体の側面に大きく「NFT」の3文字が書かれたこの自販機は、アーティスト・松田将英によるインスタレーション《ルナティックパンドラ》だ。松田は匿名のアーティストとして活動を開始し、2019年から実名に転換。昨今では夜間限定の展覧会「生態系へのジャックイン展」の一部として屋外彫刻作品《Ripples》を発表するなど、話題を集めている。 Masahide Matsuda, Ripples

    NFT自動販売機が歌舞伎町に出現。その狙いとは?
    batta
    batta 2022/06/18
  • 池田亮司が弘前れんが倉庫美術館の個展で語ったこと。「意味や答えも求めないで自由に」

    池田亮司が弘前れんが倉庫美術館の個展で語ったこと。「意味や答えも求めないで自由に」ダムタイプでの活動に始まり、現在はミュージシャンでありメディア・アーティストとして世界で活躍する池田亮司。弘前れんが倉庫美術館を会場にサイトスペシフィックなデジタルインスタレーションを展開する、国内では13年ぶりとなる個展がスタートした。 文・撮影=中島良平 展示風景手前から、《data.tecture [n°1]》(2018)、《data-verse 3》(2020) 池田亮司の活動は多岐にわたる。ミュージシャンとして制作を開始し、ダムタイプでは音楽をメインとしながらも、インスタレーションのためのセノグラフィやコレオグラフィにも触れていた。デジタルを駆使したヴィジュアル表現も精力的に行なってきて、最近ではオーケストラからの委託でアコースティックの楽器でクラシック音楽に近い曲づくりでも話題を呼んできた。その背

    池田亮司が弘前れんが倉庫美術館の個展で語ったこと。「意味や答えも求めないで自由に」