「2020年までに女性管理職比率を30%に」を合言葉に、政府が旗をふる「女性活躍推進」。しかし、「活躍予備軍」であるはずの20代大卒女性からはこんな声が漏れてくる。「普通に働きたい」「『活躍』より『家族との時間』が大事」。男女雇用機会均等法施行から30年あまり。社会全体が活躍を後押ししようとする中、彼女たちの心が動かないのはなぜなのか。 (ライター・石臥薫子/Yahoo!ニュース 特集編集部)
"だって「幸せそう」って思われたい" 少し前、ある30代女性向けファッション誌で、こんなテーマの特集が組まれた。 電車の中吊り広告でこれを知った知人の男性は「モチベーションが全く理解できない」と言う。確かにここまで堂々と断言されれば、世代的にはメインターゲットである私も少々ドキッとする。とはいえ、全く理解できないというほど不可解でもない。実際のところ「幸せになる」ではなく「幸せに見られたい」という願望は、多くの女性の心の中に、少なからず潜んでいると私は思う。 たとえば独身男性に「今後どうなりたいか」と将来のビジョンを聞いたとして、返ってくる答えは、仕事で成果を出すことだったり、美人と結婚することだったり、より大きな稼ぎを得ることだったり、具体的な「結果」「成果」を目標に掲げる場合が多い。これに対し、女性に同じ質問をした場合、"幸せになること"、いわば「状態」をゴールに掲げる場合が少なくない
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