大学入学共通テストの試験開始を待つ受験生たち=東京都文京区の東京大で2022年1月15日午前9時18分、吉田航太撮影 2025年の大学入学共通テストで新設される「情報」が、国立大の入試では原則として課されることになった。社会のデジタル化に伴って、教科としての重要性が増している一方、免許を持った専門教員が不足している地域もあるため、高校側からは配慮を求める声も上がる。新たな教科の追加によって「6教科8科目」が必須となる受験生の負担は増えることになり、志望動向に影響する可能性もある。【大久保昂】 教員の「免許外・臨時免許」常態化 「長野県特有の事情もあり、免許を持つ先生だけでカバーするのは難しい」 長野県教育委員会の担当者は、情報科の指導体制について、苦しい台所事情を打ち明ける。同県は文部科学省が20年度に47都道府県と19政令市を対象に実施した調査で、情報科の免許を持たない教員が授業を担当す