チェルフィッチュにマームとジプシーに飴屋法水。空前の演劇ブームと呼んでもいいかもしれない昨今。ヒップホップの手法やポップミュージックを利用する新しい感覚の作品は、若者を中心に強い支持を集めている。だが、ふと考える。演劇と音楽は、本当はどんな相互作用を持っているのか? 今っぽい音楽をのせれば、それはイケてる演劇になるのか? 『あうるすぽっとシェイクスピアフェスティバル2014』で上演される、地点の『コリオレイナス』と、三浦直之(ロロ)の『ロミオとジュリエットのこどもたち』。前者には桜井圭介が、後者には□□□の三浦康嗣が音楽制作として参加しているが、彼らは演劇と音楽の関係をどのように捉えているのだろう。上演を控えた二人にインタビューしてわかってきたのは、一筋縄ではいかない音楽の有り様についてだった。そして、そこには音楽家として、いや人間としての生き方までもが反映しているのだった。 芝居を観てい