声優ベ・ハンソンさん(65)にとって「刑事コロンボ」のピーター・フォークの死去は特別な意味を持つ。1970、80年代、国内放映時、ベさんが声を演じてさらに人気を博したためだ。ベさんは、26日、本紙との電話インタビューで、「眉をひそめる癖まで几帳面に分析してから、吹き替えをするので、没頭しているうちに、そのキャラクターや俳優が私の中に入ってきているように感じられる。ピーター・フォークが死去し、残念で極まりない」と言って、悲しい気持ちを示した。 1970年代中盤、「刑事コロンボ」が初めて国内に放映された時、コロンボ役を受け持った声優は、ベさんではなく、故チェ・ウンチャン氏だった。チェ氏が持病で倒れた後、その役割をベさんが受け継いだ。以後、「刑事コロンボ」というと、ピーター・フォークの独特な表情と共にベさんの声が一緒に思い浮かばれるほどになった。「コロンボ対ベロンボ」という冗談話まで出た。 ベさ