再稼働しないということは、原発を使わないということ。すると、原発は廃炉処理をしなくてはなりません。 これには何百億円とも何千億円ともいわれるお金が必要になります。 ですから電力会社には、廃炉の費用を積み立てておくことが義務づけられています。しかし実際には、ほとんどの原子炉の廃炉積立金は不足しています。 したがって、廃炉にすると決まった瞬間に、必要なお金を積み立てないといけなくなりますが、そうなれば、多くの電力会社は債務超過に陥ってしまいます。 もうひとつ、電力会社が再稼働を進めたい理由があります。それは、先程も触れた使用済み核燃料の問題です。 使用済みというと、価値のないものと思うかもしれませんが、プルトニウムという燃料が含まれているから、これは資産だとこじつけて、これまで電力会社のバランスシートの資産の部に計上されてきました。 しかしそれも廃炉と決まった瞬間に、資産とはいえな